バックパッカーで30か国近く海外旅行した私
私は学生時代から社会人にかけてバックパッカーで30か国近くを旅しました。一年間とか二年間とか休学休職しての旅行ではなく、2週間から2か月という長期休みや夏休みを利用して年に4回ほど海外に行くというスタイルの生活を10年近く続けました。
海外のバックパッカー用のホステルなどに泊まるとよく退学退職して世界を放浪している日本人の若者に出会います。何か目的があるというふうではなく、旅のために生きているという感じの人たちです。彼等の荷物はいつも大量でした。南国オンリーを旅している人は別ですが、世界をまわっている旅行者は当然持ち物が多くなります。欧米の若者などは日本人よりもっと大きな登山バックのような大荷物で旅をしている人が主流でした。
いつも荷物が少なくて驚かれていた私
そんな中いつもコンパクトさにこだわっていたからでしょうか?私は目立って荷物が少なく、いつも「それだけ???」と聞かれていました。私は短期旅行者だから、と答えていましたがそうはいっても荷物が少なかったのです(バックパッカーにとっては2週間から2か月は短期です)。
私が荷物を選ぶ際に注意するポイント
基本的に2週間以上の旅をするときでも下記の荷物量で充分事足ります。荷物を少なくするポイントは大きく分けて3つです。
一つ目のポイント
一つ目は服のベースとなる色を統一し、おしゃれは小物ですることです。そうすることで服の総数を減らせます。基本的にはベースは黒がおすすめで、小物にはさし色となり手入れが楽なものを選びます。わたしはいつも赤やエメラルドグリーン、明るめのからし色などをチョイスし、3色分のピアス、ペンダント、スカーフなどを3セット用意しています。試行錯誤の結果、ピアスは大きめで軽いもの、ペンダントはトップがさし色で大きくすっぽりかぶれる革紐タイプのもの、スカーフは軽いシフォン系をいつも選んでいます。こうして小物の色が三パターンあると組み合わせることもできますし、バランスよくお洒落ができます。
持ち物の黒い服は旅先が南国ならば、ブラトップ3~4枚、ショーツ4枚、薄手のTシャツ3枚、スリムパンツ1本、パジャマにもなるスポーツウェアタイプのパンツ2本、半袖のコンパクトに丸めれる化繊のワンピ1枚、スニーカー1足、綺麗めのサンダル1足、ポケッタブルパーカー1つ、フットカバー1足、です。行き先が南国だけの場合は上記のスカーフの数を減らしてシフォンの薄いTシャツを指し色に合わせて持っていったりします。
帽子やビーチサンダルは100均などで安いものを買う若しくは現地調達し、捨てて帰ります。この捨てて帰るというのが旅上手のポイントで、特に子連れ旅行の場合、もうサイズアウトギリギリ、捨ててもいいかな?という下着などを敢えてチョイスして持っていき、旅先で処分して空いたスペースにお土産や現地で買ったぴったりサイズの新しい服などを詰めて帰るのです。
行き先が寒くなるにつれ上記に薄手カーデガン1枚、薄手タートルネックセーター2枚、ジーンズ1本、ポケッタブルダウンコート1着、手袋1セット、ソックス3足と追加していく感じです。当然ですが寒い国に行くときは移動中はなるべく着込むと荷物は少なくなります。
二つ目のポイント
荷物を少なくする二つ目のポイントは全ての服の生地をできるだけ薄くし、またできるだけ速乾性のあるものを選ぶことです。上記の服の選択基準からもわかると思いますが、コンパクトにたため、すぐ乾き、シワができにくい生地であればあるほど旅行向きです。それらの生地であればホテルの洗面台で手洗いが可能だからです。そしてどんなに長い旅でも同じものを5セット以上持たないことです、4日も洗濯しないことは無いので結局必要ありません(基本その日の服はその日に洗います)。どんな旅行先でも現地で最低限の物は調達できます。
三つ目のポイント
最後に三つ目のポイントですが、同じ荷物でも詰め替えたりして極力サイズダウンする、空気を抜けるものは圧縮して抜く…です。洋服のチョイスは上記に書きましたが、それ以外のものはハッキリ言って下記で全て事足ります。
超長期の本格的バックパッカーはそれ専用の大きなリュックを買うことをお勧めしますが、私のように短中期旅行者は、背負うこともコロコロとタイヤで引くこともできるタイプのカバンがベストです。私はVICTORINOXのものを使っています。そのメインカバン以外に、ちょっと外出時に使える小さな綺麗めのカバンを一つ、小さなエコバックを二つ、財布はメインと小さなサブを一つ、ハンカチ2枚、ハンドタオル1枚、除菌ティッシュ、フェイスタオル一枚、携帯、バッテリー、充電器、3色ボールペン1本、日焼け止め、サングラス、帽子、雨具、ビニール袋若しくは圧縮袋適量、洗濯ロープ、コンパクトに詰め替えた液体せっけん、デンタルケアセット、化粧品、ヘアケアセットなどです。特に液体せっけん以降のものをいかにコンパクトにするかで荷物の多さは随分変わってきます。
その他に・・・
私は手荒れが嫌なので手洗いで服を洗うときは洗剤ではなく液体せっけんとお湯で洗います。ですから洗剤は持っていきません。またハンドクリームやリップ、ヘアケア、洗顔後の保湿など万能に使えるのでワセリンも必ず常備します。髪が短い人はヘアケアもリンスインシャンプー1本にしてしまうのもおすすめです。断捨離に通じるものがありますが、そうやって少しづつ荷物の数を減らしていき旅上手になってみてください。また子連れの方はなるべく子供に自分の荷物を持たせてあげてみてください。子供の自立の手助けにもなり、荷物も減って一石二鳥です。荷物がコンパクトになればなるほど旅が身軽なものになり、旅の楽しさも倍増しますよ。