Moyadiary
リケジョママのゆるりとアンチエイジング。
バックパッカーの記憶

バックパッカー初めての女一人旅で行ったバンコクで詐欺にあいまくった話

バンコクは治安がいい?悪い?今も昔も人による

私は大学生から社会人の頃にかけて30か国を旅した経験がありますが、初めて一人旅した先がタイのバンコクでした。私の記憶では、タイが目的地ではなく、バリ島が目的地で、バリ島で友達と合流するために価格の安かったタイ航空で乗り換えついでに2泊ほど一人旅をしたのです。

初めてのバックパッカー、女バンコク一人旅

初めに言ってしまえば私はこの時散々なめにあいました。当時日本に住んでいるイギリス人の友達がタイは治安が良く食べ物がおいしくアジアでも最も好きな国の一つだ、と絶賛していたので、その言葉を信じて旅に出たのですが、当時旅慣れていない二十歳そこらの世間知らずなひよっこ日本娘だった私は、タイの詐欺師にとって鴨葱どころの騒ぎじゃ無い位、簡単に騙せそうな外国人だったのだと思います。

最近は何度タイに行ってもトラブルに合わなくなった

一応タイの方々の名誉の為に言っておきますが、その後、結婚してから正月旅行や、子供のインターナショナルスクールのサマーキャンプ参加の為、またタイ人の友人の結婚式参加の為など色々な理由で何度となくタイを訪れたのですが、全くトラブルに遭遇することはありませんでした。

当時の地球の歩き方と最近のものを見比べても、よくある詐欺の手口とか注意事項はたいして変わらないので、恐らくタイの治安が爆上がりしたというよりは、私が大人になって旅慣れて、鴨葱な外国人に見えなくなったというのが一番の理由かもしれません。勿論タイは経済成長が著しく、昔に比べ人々の生活レベルも上がってきているので、文化レベルが上がってきていることも一つの理由かもしれません。

初めて乗ったトゥクトゥクでガッツリぼられた話

まず初めに街中で乗ったトゥクトゥクでガッポリぼられました。笑顔で親切そうなお兄さんだったのですが、あとで地球の歩き方を読んで知ったのですが、ナイトマーケットの往復、通常40バーツくらいが相場の所を200バーツも払ってしまいました。

乗った後に騙したとかでは無くて、初めから笑顔で吹っ掛けてきてそのまま言い値で払ってしまった感じです。このとき泊まっていたユースホステルからナイトマーケットが、往復40分位の場所だったので、200バーツ(当時でいう600円位)が安いのか高いのかもわからなかったのです。

旅慣れていなかった為に予め地球の歩き方などで相場の価格を勉強するとか、どういう詐欺がどの辺りで頻繁におこるかなどの情報に目を通していなかったのです。

王宮前で騙されて詐欺テーラー店に連れていかれた話

また、次の日には王宮の前の通りで、別の本格的な詐欺軍団に目をつけられてしまいます。因みにこれも後で、地球の歩き方の注意喚起をみたら、王宮前の広場で英語で話しかけてくる詐欺軍団がおり云々~と詳しく書かれていました。

私がその後、必ず旅に出る前に地球の歩き方の詐欺犯罪注意喚起のページに目を通すようになったことは言うまでもありません。

いきなり英語で畳みかけるように話しかけてきたオジサン

私がその日の朝、王宮前で地図を見ていると、いきなり目の前の大学の教授をしてると名乗る男が、今日はセレモニーがあるから王宮は昼からしかあかないよ、と、話しかけてきました。そして私の地図を取って、ココとココが今開いてるから3時間ほどトゥクトゥクを貸し切って、帰りに時間が余ったら買い物でもして時間を潰すといい、と言ってきました。

私がトゥクトゥクを貸切る交渉が難しい、と言うと、僕が話をつけてやるよ、と流しのトゥクトゥクを拾い、私の地図の3か所に〇をつけ、この通りに40バーツで行ってやってくれ、と言いました。トゥクトゥクの運転手は日本人だし40バーツ以上払ってほしいな、という感じでしたが、教授を名乗る男の交渉で、タイ人価格で行ってもらえることになりました。

おすすめ通り観光に連れて行ってくれて最後に詐欺店へ

簡単に説明すると、流しのトゥクトゥク運転手はグルではなく、本当に通りがかりの運転手でした。運転手は教授を名乗る詐欺男に言われたとおりに、2つの観光名所を私と一緒にまわってくれました。そして、3つ目に、オーダーメイドのテーラーに私を連れて行くように、詐欺教授に言われて素直に連れて行ったのです。私をテーラーで降ろすと、彼は店の前で待ってるからお買い物終わったら言ってね、と身振り手振りで言っていました。

窓一つない大きな倉庫の様なその店に入ると、中ではカナダ人の老夫婦が接客されていました。すぐに私の所に接客の男が数人寄ってきて強引にスーツを作るように勧めてきました。

よく見たらジャケット50ドル→500ドルになっている

学生だからスーツは要らないというと、ジャケットはどうだ?50ドルからオーダーメイドできるよ、と言ってきました。50ドルでオーダーメイドは日本ではできないし、記念に1着買おうかな?と思い、生地を選んでいきました。そしてここにサインして、と言われた場所の小さな小さな英語の記載を読むと、50ドルが500ドルになっていました。

私が話が違うと文句を言うと、50ドルと言った男性は、俺は初めから500ドルと言っている、サイズもはかったしキャンセルは出来ない、と言ってきました。私がそんなお金はないから無理!と言って立ち上がると、私の周りを5人くらいの黒いスーツを着た背の高いタイ人男性がザザっと取り囲みました。

これヤバいやつ!?身長体格からして間違いなく全員ゴロツキです。

逃げたら別のカモの日本人客が来た!

強く出たら強く出られるだけだと察知して、私は瞬時に空気の読めない頭の弱い、お金の無い女の子のふりをしました。簡単に言うとビンボーぶりっ子作戦です。

とっさにその5人の中で一番気が優しそうな人の手をつかみ、「ねぇ、私さっきお金無いって貴方に言ったよね?貴方から他のお兄さんたちに言ってよぉ~」と彼の手をぶんぶん振って目くばせしました。言われた男性は、え?何でオレ?ちょっと待ってよ、無理だよ…と困っています。怖い顔をしていたゴロツキのうちボスっぽい2人が、馬鹿馬鹿しい、この女に5人も要らないな、お前らあとは上手くやれよ、という顔をして去っていきました。

囲みの人が減ったすきを見て、私は出口にダッシュしました。そのあとを3人が追いかけてきます。私がトゥクトゥクに乗り込んだ瞬間、男たちがトゥクトゥクの前に立ちはだかりました。運転手は事情が分からず、ゆっくり選んでいいよ時間は気にしないで、などと言いだす始末です。

その次の瞬間です、別のトゥクトゥクに乗って日本人の女の子が二人やってきたのです。男3人のうち2人はすぐに新しいカモの方に歩いていきました。私はとっさにひらめいて、私のタクシーを止めていた男にいました。「あの子たちきっと日本人だからお金貸してくれないか聞いてみるね。」そう言って私はトゥクトゥクを降り、下車する前の日本人の女の子たちに、タイ人に悟られないように満面の笑顔で、大きな日本語でいいました。
「この店は詐欺のテーラーだから車を降りずにこのまま帰って!私は帰るから!」

トゥクトゥク運転手にお金をつかませて逃げた

そして急いでトゥクトゥクに戻り、立ちはだかる男に、「やっぱり初対面だからお金かしてあげれないって言われちゃった、ざーんねん!」と言って急いで乗り込むと、運転手に100バーツをこっそりつかませ、小声で車を出すように言いました。運転手は何かを察したのかすぐに車を出してくれました。

大通りに出て後ろを振り返ると、あの日本人の女の子たちのトゥクトゥクも後に続いて逃げ出していました。

ああ、危なかった。。。心臓がバクバクいっていました。あのままトラブルになってもきっとニセ警官か、お金をつかませられた悪徳警官が来たに違いありません。お金を払うまで帰してもらえないことでしょう。あのカナダ人夫婦はよく字を読まずにサインしちゃったっぽいな…。でもあの日本人の女の子たちも逃げれてよかった。。。色んなことが頭の中をぐるぐると周りました。

ホテルに逃げ帰って着替えてまた遊びに行った話

そのままトゥクトゥクにホテルまで送ってもらって、部屋に入って一休みしました。まだドキドキしていたからです。

1時間ほど昼寝をして、私は起き上がってやっぱり王宮に行くことにしました。またあの詐欺オジサンに合うと嫌だから変装しようと思い、服をワンピースからジーンズとパーカーの真逆な雰囲気に着替え、深くキャップをかぶりました。

この話をするとそんな怖い目にあったのに1時間昼寝してまた出かけたの?と友達にびっくりされます。まぁそんな私ですから、旅の始まりがコレでもその後30か国も旅してしまうわけです。

まとめ

今日は私の初めての一人旅の思い出を書きました。今思えば自分は本当に世間知らずな鴨葱娘だったと思います。地球の歩き方の犯罪注意喚起も読まず、観光客が多く集まる王宮前で綺麗なひらひらのワンピースを着て地図を広げて一人で歩いていたわけですから。

今の私に言えることは、わかりやすい詐欺犯罪は皆、地球の歩き方の犯罪注意喚起欄に載っているので、旅に出る前に必ず目を通してください・・・ということだけです。

通常の警戒心さえあれば、タイは安全で素晴らしい国です。ただ日本のように完全にどこでも安全というわけでは無いので、それだけは肝に銘じておかなければいけません。

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Moya
アラフォー理系ママです。化粧品、美容医療、ダイエット、サプリメント、食、ファッション、旅、教育、その他お得情報etcを体験談やデータに基づき比較検証しながら日記形式で気楽につづっています。橋本病(甲状腺機能低下症)を持病に持ちながら、前向きに健康と美を追究しています。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています
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