中学受験シーズン到来
今年もだんだんと中学受験のシーズンがやってきました。え?首都圏の中学受験って2月上旬なんでしょ?まだシーズンじゃないよね?と思われる方、きっとその方は中学受験未経験者ですね。何故ならこの時期はとっくに受験校を決めて書類の準備をする頃だからです。もう今は受験しか頭にない時期です。
近くて遠い去年の記憶
上の子(娘)は結果として受けた4校全勝して中学受験においては驚くほど良い結果を残せたのですが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。
思い返しても母子ともに凄いストレスだった
彼女の中学受験はちょうど去年だったのですが、あの嵐のような日々からまだたった一年しかたっていないなんてコロナで日常が変わったことを鑑みても信じられない感じです。
私は去年の春先に円形脱毛症になったのですが、娘は去年の秋に今まで全くなかった食物アレルギーが4つも出て当時第一志望だった学校のSO(サピックスオープン)前夜に反復性耳下腺炎になり顔がはれ上がり深夜に救急病棟に運ばれるという大騒ぎがありました。
今思えば母も娘もとんでもないストレスにさらされていたのだと思います。
ストレスを乗り越えて掴んだ合格
病院を午前3時に後にしたその日は午前に学校別サピックスオープン、午後に第1回合格判定SAPIXオープンの予定でした。炎症による微熱もあり医師からは休むように言われましたが本人の希望で午前の学校別オープンだけは受験しました。
結果は勿論散々でしたが、娘は落ち込むことなくひたむきに勉強を続けました。その結果その次の合格判定サピックスオープンでは合格判定70%その次も最後のサピックスオープンもそれぞれ80%の合格判定をいただき無事に第一志望に合格することができました。
全勝したけど第一志望校では無くチャレンジ校に進学
これだけひたむきに志望校に向けて対策してきた我が子ですが、合格して後、娘が進学した先はチャレンジ校であったはずの第一志望の姉妹校でした。
表向きの第一志望校と子供の心の中の第一志望校が違った
娘は幼稚園時ですが帰国子女であり英語がある程度できる(英検準一級もってる)ので英語学習レベルの高い学校希望なこと、共学がいいこと、自由な校風がいいこと、家から遠くないこと、これらの理由から家族で話し合って第一志望を決めました。
しかし娘の心の中の第一志望はそこではなかったようです。
成績が底だった頃から本当はチャレンジ校に行きたかった娘
彼女はまだ成績が伸び切っていない春頃、第一志望の学校に対して素敵だけど校舎が狭いよね。運動場が無いよね。プールも無いよね。と否定的なことをいう時期がありました。
成績が届く自信が無いのなら志望校を下げるか?と聞いても首を横に振ります。そもそも娘は3月まで公文(高校数学範囲なので受験に関係なし)、6月までピアノ、7月まで英語(入試対応の無い帰国子女財団の英語塾)とお習い事をずっと続けていて本気の受験勉強は夏スタートでした。
ですから予想外の後伸びをしたタイプなのですが、6年の春頃は志望校は難しいのかな?自信が無いのかな?と親は素直に心配していました。
4年生の頃行った文化祭
しかし今思えば娘は偏差値の遠く届かないあのころから、郊外にある姉妹校の方に思いをはせていたのだと思います。
4年生の頃志望校に文化祭を見に行った日に姉妹校の文化祭のポスターを見つけ、翌日だったこともありついでに見に行ったのですが、広い校舎、人工芝の大きな運動場、温水プール、東日本一と言われる日英の蔵書数を誇る図書館、天文台、お茶室、あげればきりがないほど都心には無い充実した設備です。
そしてあの頃の彼女には第一志望校もさることながらちょっと頑張れば届く程度ではない高い偏差値の憧れの学校でした。
6年生の夏明けに射程距離に入ってきたチャレンジ校
少しづつ成績が伸びてきたころ彼女がこの姉妹校を受験したいと言ってきました。射程距離に入ったと考えたのでしょう。親としては遠すぎるという思いもありましたがチャレンジ校としてトライしてみるのもアリかな?と思い受験させました。
結果として合格をいただき、本人のたっての希望でそのチャレンジ校に進学することとなったのです。
本人のヤル気があれば通学は何とかなる
彼女の通う学校は我が家からハッキリ言って遠いです。しかし通ってみてビックリしたのは、もっと遠くから通っている人が沢山いたということです。なんと驚くことに関東全県から生徒が通っているというのです。心配した通学時のラッシュですが、途中から流れが逆方向になりますから朝も毎日座れるそうです。今ではもう慣れてしまって毎日楽しく通学しています。
今年はコロナで入学式も正式に執り行うことができずに残念な部分もありましたが、何と言っても大変なのは今から受験する今年の受験生の皆さんだと思います。娘は受験のお手伝いのボランティアに立候補するそうです。沢山の受験生が会場に受験に来ると思います。ぜひ皆さんが全力を出せるように心からお祈りいたします。