小学生で英検準2級/2級/を目指す方法
我が家の子供は二人とも英語が喋れます。上の子、娘(13歳)は幼稚園時(6歳時)に帰国した帰国子女で下の子、息子(7歳)はアメリカで生まれましたが0歳で帰国しているので、帰国子女ではなく日本育ちの普通の子です。今回子供の英語教育において帰国子女や帰国子女じゃなくても国内で英語環境で育てた子供であれば、いかに早い段階で英検を取得できるか、そしてどのような受験形式を取ればよいのかそのコツを書きたいと思います。
ここでは中学受験をするという我が家の前提のもと遅くとも小4の終わりまでに2級に合格するイメージの戦略を書きたいと思います。私は以前帰国子女でない息子をどのように育て帰国子女レベルの英語力までもっていったかを書きました。
ここで述べたことを要約すると、なるべく赤ちゃんの頃からTVを含む家の中のすべてのデジタルを英語仕様にすること。ある程度理解している段階でできるだけ英語がアウトプットできる環境に持っていくこと(私は1年だけオールイングリッシュのインターナショナルプレスクールに入れました、そしてその後週1で英語塾に入れています)。発音に自信が無いならば親は読み方を教えないこともポイントです(発音はデジタル機器で対応します)。そして絶対に英語学習に間を開けないことが重要です。子供は小さければ小さいほどすぐ覚えすぐ忘れます。娘と同じ6歳で帰国して1年放っておいたら英語を全部忘れてしまった子供を私は知っています。
耳を鍛えたら今の英検はかなり有利になる
以上のように幼少期から耳で英語を聞きアウトプットのチャンスにも恵まれた子供は欧米の子供のように自然と英語を習得します。ここでほぼ英検準2級は受かるイメージで大丈夫です。現在の英検は昔とシステムや配点が少し違います。特に私が学生だったころに比べてリスニングやスピーキングの配点が上がっていて、旧式のただただ黙って参考書とにらめっこをするタイプの勉強法では受かりにくくなっています。これは見方を替えれば日常生活で英語を習得した帰国子女のようなタイプの子供には有利な試験といえるのです。
リスニングとスピーキングで英検が帰国子女向きに!
実際英検がリスニングスピーキング重視の現状のタイプに切り替えられてから帰国子女の合格率は格段にアップしたそうです。娘は小2で準二級小3で二級に合格しましたが、彼女の答案の点数は結構リアルにリスニングとスピーキングに偏っていました。このように低学年でもリスニングとスピーキングがネイティブ並みだと二級までは射程距離なのです。二級は準二級に比べて少しばかり問われている常識レベルが高かったりするので一般教養のレベルが届かない子供には難しそうに思いますが、周りの低学年合格者を見てもぶっちぎりのリスニング、スピーキング力で合格を勝ち取っている人は結構います。
低学年向けパソコン受験という裏技
リスニングやスピーキングを鍛えてもウチの子があんな長いテストを受けて合格を勝ち取れる気がしない、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。確かに英検は長時間のテストなので小さな子供にはきついです。特に子供であるがゆえに文字も汚くバランス悪く大きく書いてしまうというリスクもあります。そこで我が家が取った対策はパソコン受験です。
答案を書くスキルの無い低学年の子供に向いている
英検には英検CBTというパソコン受験が存在します。会場は限られますがほぼすべての都道府県で受験可能です。CBTの各級のレベルは従来型英検と同じであり、合格により取得できる資格・証書も同一です。問題形式も同一のため、勉強法も従来型と変わりません。受験料は少しばかりCBTの方が安くなります。娘は低学年時、長時間のテストを受けた経験がありませんでした。答案を書くことにも慣れておらず、筆記形式は向かないと考えた我が家はこのCBTを選択したのです。彼女はいつも英語塾の宿題をパソコンで書いて夫にメールで送り、夫が暇なときにチェックしてあげるという習慣があったので英語をタイピングするスキルがあったというのも大きな理由です。
大人に囲まれないので小さな子でも緊張しない
通常の会場だと準二級や二級は低学年の子から見れば大人だらけです。大人に囲まれるプレッシャーもCBT受験なら存在しません。現在息子は小1でまだ英検は未受験ですが、少しづつタイピングスキルを身につけさせてCBT受験をしようと現在模索中です。娘がCBTを受けた当時はCBTはあまりメジャーではなく、CBT会場は同じ考えからなのか?小学校低学年の受験者がチラホラと見られました。当時はCBTもスピーキングのみ別日に受験でしたが、現在はスピーキングも録音で採点されるそうでCBT受験ならば一日で完結するそうです。
まとめ
このように現在のリスニング、スピーキング重視の英検はネイティブ並みの会話力のある子であれば中身が子供で文法力に多少自信が無くても、合格射程距離にいると思います。帰国子女英語保持教室の先生も帰国子女は2級までなら勢いだけで通るとおっしゃっていました。
それでは準一級は無理なのか?と言いますと、準一級は英語文法力を鍛えた子供、若しくはテスト慣れして国語力や時事問題に対する十分な知識のある子どもなら受かると思います。我が家の娘はこの定義で言うと後者になります。3年生で二級に合格した後、6年の夏前まで週一回の英語塾は並行して続けてはいましたが、4年生から中学受験塾(SAPIX)に入塾し、英検とは離れた生活を送っていました。SAPIXでの厳しい中学受験を経て難関中高一貫校に合格した後、試しに準一級を受けてみましたが、普通に合格していました。彼女を合格させたのはリスニング、スピーキング力に加えてSAPIXで得た国語力と時事問題に対する子供離れした知識だと思います。
何でもかんでも早期教育がベストだとは思いませんが、語学は早期教育が有利な学問の代表だと私は考えています。無理だと思い込まずに頑張ればできるかもしれないという思いで是非親子でチャレンジしてみてください。