貴方がペディキュアで思い出すシーンはどこですか?
昔タイタニックという映画が昔流行りましたね。最近興行収入が鬼滅の刃に抜かれたとかなんとか話題になっていました。タイタニックの映画を思い出すとき皆さんはどのシーンが思い出されますか?一番有名なシーンはレオナルドデカプリオ演じるジャックとケイトウィンスレッド演じるローズがタイタニック号の帆先に立って両手を広げるシーンだと思います。
しかしなぜか私の中で強く印象に残っているのは最後の老婆になったローズのシーンです。ローズはタイタニック号沈没の後も生き延び、結婚し子孫を残し白髪の老婆になるまで人生を謳歌しました。思い出のペンダントを海に投げ入れた彼女の足元には真っ赤なペディキュアが塗られていたのです。私の頭の中にはそのペディキュアの色が強く残っていました。
綺麗にマニュキュアを塗ったアメリカのおばあちゃま達
日本人のお婆さんで真っ赤なペディキュアを塗った人に私はいまだ出くわしたことがありません。しかしアメリカでは赤やピンクのペディキュアを塗った高齢の女性を見かけたことが何度もあります。私はシカゴに住んでいた時よく友人と日帰りでジェネーバ・ショッピング・ディストリクトと呼ばれる郊外の街に遊びに行っていました。当時はアンティークにはまっていてアンティークショップや可愛い小物などの多いその街が大好きだったからです。そこはシカゴの避暑地と呼ばれる街で比較的裕福な老人が多く、特に平日の昼間はお洒落をした可愛らしいおばあちゃま達がカフェでのんびりとお喋りをしていました。そのおばあちゃま達は皆赤やピンクやブルーのセンスの良いカラフルな服装をして手にはマニュキュアを足には必ずペディキュアをしていたのです。
友人とそれを眺めながら日本の女性との違いについてため息を交えながら話したものです。どうして日本には短いスカートやピンクのコートのおばあちゃんが殆どいないのでしょう?日本でおばあちゃんが真っ赤なペディキュアなどしようものなら二度見どころか三度見されるかもしれません。年齢を気にせずにもっと自由におしゃれできる社会になればいいのにな…とその時心から思いました。
一度カフェで隣になったおばあちゃまにペディキュアの色が素敵ですね、と話しかけたことがあります。彼女は嬉しそうに、「私は冬でもマニュキュアとペディキュアはかかさないの。自分の体っていつも目に入るでしょう?顔や髪より視界に入るじゃない?そこが素敵だといつもハッピーでいれるからよ。」彼女はそういいながら手のマニュキュアも見せてくれました。私はその時マニュキュアもペディキュアも塗ってなかったので今すぐ塗りたい衝動にかられたのを覚えています。
いつも視界に入る場所が素敵だと常にハッピーでいられる。彼女のこの言葉を思い出すたびに冬でも爪の手入れは怠ってはいけないなと思うのです。
マニュキュアはすぐ剥がれるし費用がかさむという問題
しかしいざ何か塗ってみるとペディキュアはともかくマニュキュアはすぐにはがれてしまいます。毎日の家事や育児や水仕事で、取れにくいと言われていたサロンで仕上げたジェルネイルでさえ気づいたらみっともない剥がれ方をしていたりします。しかもアラフォーになってから爪質も変わったのか割れやすくなり、費用も掛かり爪を削るリスクのあるジェルネイルからは足が遠のくようになってしまいました。
試行錯誤した結果
いろんなものを試した結果私が行きついたのは、ペディキュアは基本的に剥がれにくいので気に入った色のものを自由に塗る。マニュキュアは剥がれたのを見ると何もしない指先以上に心がすさむので剥がれがわかりにくいものを塗る。そして塗らないときは磨いてオイルを塗る、です。
剥がれがわかりにくいものじゃなくて剥がれないものを塗ればいいじゃないかと言われそうですが、今のところそのようなマニュキュアに出くわしたことがありません。マニュキュアは必ず剥がれます。しかも剥がれたままの指策は日常に追われて手入れできなかった感じがにじみ出て何も塗っていない指さきより、見ると心がすさむな…というのが私の感想です。
最後に私のお勧めのマニキュアを紹介します
色々なマニュキュアを試した私のおすすめは意外かもしれませんがセブンイレブンで売っているパラドゥのネイルファンデーションです。これはほんのり指先を桜貝のような色にしてくれるだけでなくとても剥がれにくいのです。そして剥がれるときは通常指先から剥がれると思うのですが、このネイルファンデーションが剥がれた時は指先だけ重ね塗りをすることでグラデーションっぽく仕上がりとてもお手軽に可愛くなります。単色ネイルだけでは物足りない方は薬指だけアートを入れるとか、指先にラメを散らすとよい感じになります。ラメは剥がれても一気に剥がれないので剥がれた感じがわかりにくいですし、薬指は意外と使われないためか指の中でもマニュキュアの剥がれが目立たない指です。
勿論お金と時間がある方はマメにサロンに通うのがベストではあるのですが、それができないからと言ってあきらめずにほんのちょっとだけでも綺麗な指先を維持してみてください。あのアメリカ人のおばあ様がおっしゃった通り指先は一番目に入る場所です。綺麗な指先を見るとふとした時に気分が上がりますよ。