美白や美肌に大切なビタミンC!その働きとは?
今日は美容と健康に必須なビタミンであるビタミンCについて掘り下げて話をしていきたいと思います。ビタミンCと言うとビタミンの代表と言う認識の人も多いかもしれません。
ビタミンとビタミンC
ビタミンは五大栄養素の一つで、健康な身体を維持するうえで欠かせないものです。さまざまな栄養素がうまく働くための潤滑剤の役割を果たし、身体の調子を整えているのがビタミンです。ビタミンは身体の中ではほぼ作られないため、基本的には食事で摂取することが必要です。
ビタミンには、水に溶けて取り込まれる水溶性ビタミンと、油脂に溶けて取り込まれる脂溶性ビタミンがあります。ビタミンCは水溶性ビタミンであり、尿などとともに体外に排泄されていくので常に取り続ける必要がある一方、過剰摂取の心配が無いのも特徴です。
ビタミンCの役割
ビタミンCにはさまざまな働きがありますが、とくにコラーゲンをつくるためには必要不可欠です。その他にも、皮膚や粘膜の健康を維持するために役立ち、シワやたるみ、毛穴といった肌トラブルの予防、ニキビの改善、美白などの効果があり、美肌づくりには欠かせないビタミンとなっています。
ビタミンCは正式名をL-アスコルビン酸と言います。年齢を重ねるごとに増えてくるお肌のトラブルを防ぐため、L-アスコルビン酸の持つ抗酸化作用が近年注目されています。ビタミンCは老化をすすめる活性酸素を減らし、酸化してしまったビタミンEを再生する働きがあることもわかっています。
ビタミンCの摂取量
ビタミンCの1日に必要な摂取量のめやすは100㎎とされますが、レモン1個に含まれるビタミンCは20㎎程度です。また、水溶性ビタミンのため体内に長く残らないうえ、ジュースやサプリメントでビタミンCを摂取した場合は、さらに早く排出されると言われています。
肌トラブルの予防効果を求めるためには、かなりしっかりとビタミンCを摂取する必要性があります。因みに日本人の成人の平均摂取量は100㎎に届いていません。
ビタミンCとビタミンC誘導体の違い
美白美容液などによく入っているビタミンC誘導体ですが、ビタミンCとビタミンC誘導体の違いをご存じですか?
ビタミンCの素晴らしさがわかるにつれ、ビタミンCを化粧品として肌に直接付けることができないか?という研究が多くなされましたが、ビタミンCには「空気に触れると酸化してしまいやすい」、「水に溶かすと効果が得られなくなってしまう」、「刺激が強く、逆に肌のトラブルを起こす原因となる」、「ビタミンCそのものをつけたとしても、肌のバリア機能によって浸透しない」という様々な問題がありました。
そのような弱点を解決するために開発されたものが、ビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体はビタミンCの効果を損なわず、幅広い化粧品などに活用できるよう開発された成分であり、近年国内でも本格的に使われるようになりました。
ビタミンC誘導体を、美容成分として使うメリット
肌の奥まで浸透する
ビタミンC誘導体はビタミンCに比べて浸透力が高いため、肌の奥にある角質層にまで届き内側から肌をケアすることができます。
安定性や持続性が優れている
ビタミンC誘導体は肌の奥に浸透してからビタミンCとなるために、安定的な効果が持続するという、優れた特徴があります。
さまざまなビタミンC誘導体の見分け方
ビタミンC誘導体と言っても、実はさまざまな種類があります。ビタミンCは水溶性ですが、ビタミンC誘導体には、水溶性、脂溶性、両方の性質を持つものなどがあり、タイプによってメリットとデメリットもあります。それぞれの違いは次の通りです。
水溶性ビタミンC誘導体(リン酸アスコルビルMgなど)
即効性があり、ニキビや美白効果が高いと言われています。ビタミンCと比べて8倍の浸透力があり、効果が12時間持続するのが特徴です。ただし、脂溶性に比べると浸透力が劣り、乾燥しやすかったり、高濃度のものは刺激が強く、紫外線に弱いなどのデメリットがあります。
脂溶性ビタミンC誘導体(テトラヘキシルデカン酸アスコルビルなど)
比較的肌への刺激が少なく、乾燥肌や敏感肌の人も使いやすいのが特徴です。ビタミンCと比べて20倍~30倍の浸透力があり、効果が24時間持続します。水溶性に比べると即効性に劣り、紫外線に弱いというデメリットもあります。
進化型ビタミンC誘導体(APPS アプレシエ)
浸透力、即効性ともに高く、皮膚になじみやすく、刺激が少ないと良いことずくめですが、欠点として価格は高めです。
このように、ビタミンC誘導体と一言で言ってもそれぞれ特徴があります。また、同じ水溶性ビタミンC誘導体や脂溶性ビタミンC誘導体であっても、効果の異なるさまざまな種類が開発されています。美容効果を求めてビタミンC誘導体入りの化粧品を選ぶときには、自分の肌質や、より求めたい効果をはっきりさせてから選ぶことが大切です。
ビタミンC誘導体を摂取するときの注意事項
美容効果の高いビタミンC誘導体ですが、誰もが問題なく使えるわけではありません。ビタミンC誘導体は、皮脂の分泌を司る機能があるため、乾燥肌の人は、皮脂の量が減って肌が余計に乾燥し、敏感になってトラブルを起こす原因となってしまうこともあるのです。
高濃度のビタミンC誘導体が含まれるものを使うときには、店頭でパッチテストをさせてもらうなど、自分の肌に合うかどうか確かめておくと安心です。化粧品には、ビタミンC誘導体以外にもさまざまな成分が含まれているため、きちんと内容を確認したうえで自分に合うものを選び、日々のケアに役立てましょう。
私のおすすめビタミンC誘導体
ロート製薬
皆さんご存じのロート製薬のメラノCC、活性型ビタミンCが、ぐんぐん角質層の奥までしみこんでメラニンの生成を抑えます。さらに、血行促進成分ビタミンE誘導体(トコフェロール酢酸エステル)も配合。2種類のビタミンが、肌にダイレクトに働きかけます。結構最近人気なのか店頭では買いにくくなっています。
EBiS
自腹実験で順位を決めることで有名な雑誌、LDKの ベストバイコスメを受賞したVC誘導体です。水溶性、無着色、無香料、ノンパラベン 3,4滴使用で約14日分です(使用量目安は使用状況により個人差あり)。エステティックでも使用されている5%の濃度で、ビタミンCの効果を角質のすみずみまで送り届けます。ビタミンC誘導体配合 で、イオン導入に最適なオイルフリーの水溶性の無添加ビタミンC美容液です。防腐剤(パラベン)などは含まれていません。
まとめ
いかがでしたか?ビタミンCの素晴らしさとビタミンC誘導体との違いががわかっていただけたでしょうか?
ビタミンCは5大栄養素の一つで、健康や美容に欠かせない成分です。ビタミンCを化粧品として活用するには、さまざまな弱点があるため、ビタミンCの弱点を克服し、化粧品などに活用できるように開発されたのがビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体には高い浸透力や抗酸化作用があり、安定性・持続性に優れています。また水溶性や脂溶性などの特性があり、複数の種類があります。種類によってメリットやデメリットがあるため、自分にあったものを選ぶことが大切です。
また、食べる方のビタミンCですが日本人の平均摂取量は推奨量に届いていません。上限摂取の無いビタミンになるので是非意識して沢山とるようにしましょう。