東洋医学のツボ押し・痛い人といたくない人の差は?
ツボ押しと言えば東洋医学の有名な治療法です。ツボを押すことで、経絡の気の流れがよくなり、気の流れが良くなると、内臓の働きが良くなると言われています。内臓が良くなると、人間の自然治癒力が高まり、病気が治るというわけです。
東洋医学は西洋医学に比べて正確なメカニズムが科学的に解明していないものが多い為か、迷信のように思われがちなことが多いですが、長い歴史があり、そこに結果が伴うという意味では十分に意味のあるものだと言えるでしょう。
ツボ押しをして痛さを感じるとそこが弱っているという解釈は有名な話です。私は自分が健康な時、不健康な時、そして健康に戻った時、それぞれにツボが痛くない→痛い→痛くないという変化を体験することができたので、東洋医学のツボ押しの意義を身をもって理解することができました。今回はその話をしていきたいと思います。
肩こりも無くあまりツボが痛いと思わない現在の私
現在私は殆どのツボが余り痛く感じません。少しは痛いかな?イタ気持ち良いかな?と感じる時と、全く何も感じない時に分けられます。肩こりも全くと言ってよいほどありません。
私の行っているヨガで、たまにツボ押しをするのですが、凄く痛がっている人がいるのに自分が全く痛くない時などがあって、若い頃からそんな感じで全くツボが効かなかったので、若い頃の私は東洋医学に対して懐疑的でした。
しかし以前ブログに書いたように私は甲状腺機能低下症を患って現在治療しており、正しいホルモン治療のおかげで健康体を維持できています。この病気に気づいていなかった頃、ホルモン治療をしていなかった頃、私はツボが痛くて肩がこる時期が確かにありました。
甲状腺の治療をしていなかった頃は肩こりが酷かった
第一子を出産してから間もなく私は甲状腺機能低下症(橋本病)を患っていたのですが、約5年間ほどそれに気付いていませんでした。
そのころの私は今より10歳以上若いにもかかわらず、いつも肩が凝り、ツボ押しマッサージなどが正に気持ちいいと感じていました。
しかし病気の存在に気づき、治療すると、驚くほどあっさり肩こりなどの諸症状が無くなり、どこのツボを押されても大して痛いと感じない元の健康な体に戻ったのです。
この経験から私は東洋医学の、ツボに対する、気の流れの意味、ツボが痛い人は健康に何かしら問題があって、痛くない人は健康体であるという本当の意味が分かったような気がします。
西洋医学からみたツボとは
現在世の中の医療の殆どは西洋医学が中心です。では東洋医学であるツボ押しは西洋医学的には何も意味が無いものなのでしょうか?
実は東洋医学のツボと西洋医学のトリガーポイントという概念を比較すると面白いことがわかります。トリガーポイントとは、「痛みの根本となっている場所」という考え方です。
東洋医学のツボと、このトリガーポイントを照らし合わせると何と70%以上も重複していることがわかるのです。トリガーポイントは、神経や血管などが密集している場所でもあり、西洋医学では注射をする治療ポイントでもあります。
このことから考えても東洋医学のツボが単なる迷信などではないことがわかっていただけると思います。
WHOが認めているツボは約361穴もある
世の中の医学の殆どが西洋医学であるために、東洋医学は余り認められていないのでは?と考える人がいます。
しかし、ツボ治療は世界的にも効果があると認められていて、WHO(世界保健機関)が認めているツボは約361穴もあるのです。
特に優れた効果のある8つのツボ
アメリカのウイスコンシン医科大学の教授であり、現在は岐阜と名古屋で統合医療のスタンスで医院を開業され、西洋医学とともに鍼灸治療をされている、高橋徳先生が出版された「8つのツボで30の病気を治す本」という著書があります。その中で紹介されているのが以下8つのツボです。この8つのツボをおさえるだけでも十分な健康効果があるので、気になる方は是非この8つのツボ押しを生活に取り入れてみてください。
① 足の三里 代表的な万能ツボ
② 合谷 上半身の症状の特効ツボ
③ 肩井 肩こり・頭痛の特効ツボ
④ 風池 自律神経を調整するツボ
⑤ 腎兪 腰周辺の症状に効くツボ
⑥ 三陰交 女性の病気の特効ツボ
⑦ 陰陵泉 膝痛の特効ツボ
⑧ 内関 ムカムカの特効ツボ
まとめ
私は健康な時はツボが全く痛くなく、肩もこらなかった為に特に若い頃は東洋医学のツボ押しには懐疑的でした。
しかし、甲状腺機能低下症(橋本病)を患い体調を崩すことで、ツボを押すと気持ちが良い、血流が改善されるという感覚を理解しました。
その後、病気を治療して健康になるとまた再びツボが全く痛くなくなるという経験をしたために、身をもってツボ押しの意味、痛くない人は健康で痛みが強い人は体が弱っているということを理解することができたのです。
ツボはWHOが認めているだけでも361穴もあり、素人が全て理解するのはほぼ無理です。高橋徳先生の本で紹介されている8つのツボをおさえるだけでも生活の質は向上するでしょうから、興味のある方はこの8つのツボを押すことを生活に取り入れてみてはいかがでしょう?