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アレルギーの無い子に育てるには乳児期が重要!牧場や動物園の重要性

乳児を牧場や動物園に連れて行こう

産まれて間もない赤ちゃんを牧場や動物園に連れて行って、沢山の動物に触れさせるとその後大人になってアレルギーの発症リスクが減るという話を聞いたことがある人は少なくないと思います。

動物園や牧場でなくても、産まれた時から犬や猫を飼っていて常時細菌に囲まれていた方がアレルギーになりにくいとか、長男や長女よりも次男や次女の方が上の子が持ち込んだ細菌に接するためにアレルギーリスクが減るという研究結果もあります。

それらの研究は基本的に着眼点は同じで、産まれて間もない頃の免疫系の構築段階において清潔過ぎない環境に身を置くことの重要性を示唆しています。今日はその牧場効果についてブログを書いていきたいと思います。

牧場効果に対する様々な研究

シカゴ大学のジャック・ギルバート教授とカリフォルニア大学サンディエゴ校のロブ・ナイト教授の研究結果 によると、19世紀末にはイギリスやアメリカの上流階級で既に花粉症が流行っていたそうです。しかし、動植物との接触が多い畜産農家の子弟にはその流行は無かったとされています。

1990年代のスイスで、科学者が「牧場効果」を発見したことで、町で育った子どもと比べて、牧場で育った子どもは花粉症や喘息になることが半分ないし3分の1少ないということもわかりました。牛舎に沢山いる微生物が牧場の子どもたちを守ったと言われています。

アレルギー持ちの人が少ない集団を探すと、家畜と直接触れ合う機会のある人々である場合が多いそうです。イヌに親しむ環境にある子どもは、そうでない子どもより喘息の発症率が13%低いこともわかっています。同様に、牧場で育つ子どもは多くの似たような理由によって喘息の発症率が50%も低いそうです。

アーミッシュには喘息が少ない

アーミッシュという人たちをご存じですか?アーミッシュはアメリカやカナダなどに居住するドイツ系移民(ペンシルベニア・ダッチも含まれる)の宗教集団です。今でも移民当時の生活様式を保持し、農耕や牧畜によって自給自足生活をしていることで知られ、人口は20万人以上いるとされています(Wikipedia調べ)。

私は以前アーミッシュの人たちが普通にカロリーを取っているのに太っていないという内容のブログを書きました。アメリカに住んでいた頃はアーミッシュのスーパーマーケットが大好きで足しげく通ったのですが、彼らはこの現代社会において、今でも昔ながらの生活をしています。

アーミッシュはなぜ太らないのか?なるべく自然に近いものを食べよう。アーミッシュという人たちをご存じですか? Amish(アーミッシュ)はWikipediaによると、アメリカ合衆国のオハイオ州・ペンシル...

アーミッシュは家族の牧場で暮らし、子どもたちは牧場という環境と広く関わりながら育ちます。親と同じ場所で働き、ブタ、ウシ、ニワトリ等家畜の世話をするために、赤ちゃんのときも、両親が牧場で働くあいだずっと背中に背負われていることが多いのです。

そこに注目した研究グループが喘息になりやすいマウスをアーミッシュの家から採取したハウスダスト(家の中のほこり)にさらし、喘息の発症率変化を調べたところ驚くことに、アーミッシュの家の埃と微生物にさらされたマウスは喘息から守られたという研究結果がでました。

モンゴルの遊牧民にもアレルギー疾患が少ない

同じように、モンゴルの遊牧民とウランバートルのような大都市で生活するモンゴル人との間には遺伝的な違いが無いにもかかわらず、遊牧民の方がアレルギーが少ないことが知られています。

モンゴルの遊牧民は乾燥した家畜の糞を燃料に使うことでも知られています。ここにも牧場効果と似たメカニズムが存在すると言われています。

NHKスペシャルで免疫と家畜の糞について放送された

2008年にNHKでこれらの牧場効果に対する特別番組が放送されて、ご覧になった方も多いかもしれません。当時私は上の子が1歳だった為に、免疫系ができる前の0歳時に牧場や動物園に連れて行ったり家畜に触れさせると良いというこの番組を見て、あと1年早く知りたかった!と悔しく思ったのを覚えています。

それでも何もしないよりはマシかもしれないと、主人と一緒に何度か牧場通いをした記憶があります。都心から牧場はとても遠く、数えるほどしか通うことは出来なかったために、第二子の時は牧場でなくてもエンドトキシンがどこで多く発生するかを考え、近所の馬がいる公園に頻繁に通うようにしました。

2008年に放送された 病の起源 第6集 アレルギー
~2億年目の免疫異変~

————NHK番組ホームページより引用————
南ドイツで、農家と非農家の子供の家のホコリを集め、「エンドトキシン」と呼ばれる細菌成分の量を調べたところ、それが多い農家の子ほど花粉症とぜんそくを発症していなかった。エンドトキシンは乳幼児期に曝露が少ないと、免疫システムが成熟できず、アレルギー体質になる。農家のエンドトキシンの最大の発生源は家畜の糞。糞に触れることのない清潔な社会がアレルギーを生んだとも言える。

まとめ

人の免疫系は赤ちゃんの時に殆どが確立されます。この赤ちゃん期に清潔すぎる環境に身を置いてしまうと、アレルギー体質になってしまう確率が多くなることがわかっています。

赤ちゃんの頃、牧場などのエンドトキシンが多くある場所で生活することで、その後の人生におけるアレルギー発症率が優位に下がるそうです。このことが一時期話題になり、オーストラリアなどでは母子牧場ホームステイなども流行しました。

周りに牧場が無い、動物園も無い、という人は身近に他に動物がいないか探して見て、それでもいなければ、とりあえず除菌しすぎの清潔すぎる環境を作らないように気を付けてみてください。ほんの数か月の対応でその赤ちゃんの今後の人生が左右されるかもしれません。

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Moya
アラフォー理系ママです。化粧品、美容医療、ダイエット、サプリメント、食、ファッション、旅、教育、その他お得情報etcを体験談やデータに基づき比較検証しながら日記形式で気楽につづっています。橋本病(甲状腺機能低下症)を持病に持ちながら、前向きに健康と美を追究しています。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています
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