記憶力がいい人とは記憶し続けれる人ではない
今日は私が日常でふと思った記憶力と忘却力、鈍感力と敏感力の関係性について語っていきたいと思います。今回のブログに関しては、純粋に私の思った事、感じたことであり、気楽なエッセイのように読んでいただけたらと思います。
頭脳明晰なのにすぐ忘却してしまう夫
夫はとても優秀なのに凄い忘却力の持ち主
予め彼の名誉の為に言っておくと、主人はとても優秀で頭脳明晰な人です。しかし、私は彼と結婚して、共に暮らしていくうちに、彼が結構な割合で、私が当然記憶しているだろうと思っていることを忘却していることに気づきました。
今でも覚えているのですが、彼の実家に二度目に訪問した時、彼が実家に向かう地下鉄の出口を覚えていなかったことに驚きました。え?7番出口じゃなかった?と私が聞くと、そうだっけ?と言って私についてきます。貴方の実家でしょ?本気で言っているの???と私が驚くと、僕が大学生になって引っ越した家だし年に数回しか帰らないからいちいち覚えていないよ、わからなかったら親に聞けばいいし…。と答える始末です。
何につけてもこんな感じで、彼にとって重要でないと認識されたものは全て記憶から排除されてしまうのです。
オリラジの中田さんは夫と同じキャラのようだ
私はよくYoutubeで教育系Youtuberを聞きながら家事をするのですが、最近ふとオリラジの中田さんの番組を聞いていた時に、彼が主人とそっくりで、ものすごく忘却する人だということを話していました。中田さんはお笑い芸人屈指の頭脳の持ち主で、彼が賢いことは皆が認めるところだと思います。
しかし彼も主人と同じく、強烈な忘却力の持ち主の様です。中田さんの番組を見たことがある人ならわかると思うのですが、彼はあの番組を一人で構成し、一人で組み立てて解説しています。ものすごい勢いで記憶していかなければあんな短期間で一つのまとまった動画は撮れないでしょう。彼はああやって凄い勢いで記憶して動画として収録したらまた頭を空にして切り替えていけるからこそ次の情報を猛烈に記憶できるのだと思います。
要らないことまで恐ろしく記憶している自分
一方でふと自分を振り返ると自分は全く違うタイプだと気づかされます。私は自分は記憶力が比較的いい方だと思っています。娘に言わせれば、ママは驚くほどどうでもいいことを全部覚えている、そうで、確かに夫と正反対で情報の整理が全くできていないタイプです。
私の思いつく限りの無駄な?古い記憶
- ハイハイの頃、二階に上がろうとして降りれなくて泣いた記憶
- 3歳位の頃、栗の実が頭に落ちてきて泣いた記憶
- 4歳位の頃、親がまだ乗っていないのにバスのドアが閉まって泣いた記憶
- 5歳位の頃、転園した幼稚園のロッカーが別の子の名前になってて悲しかった記憶
- 小1の頃、仲良しだった女の子3人の電話番号を3つとも今でも記憶している
- 円周率を50ケタ近く記憶している
円周率の下りは書いててだんだん自分が変な奴の様な気がしてきました(笑)
いいわけすると、子供の頃兄と競争して覚えたものです。しかしここで問題なのは私がそれを忘れていないことです。
一方で興味の無いことは拒絶して覚えれない
これだけみて私が凄い記憶力の持ち主のように見えますが、全く違って、私は自分に興味の無いことはビックリするくらい覚えれません。大学の試験などでも、全然興味が無く面白いと思えないことを沢山記憶しなければならないのはとても苦痛でした。
面白いと思えた瞬間から記憶できるのですが、つまらないと思ってしまったら最後、何も頭に入らないのです。
夫は逆に、面白く無くても必要だと思えることはガッツリ記憶できるようです。私のように感情や気分に左右されているようには見えません。
記憶し続ける人のメリットとデメリット
メリット
普通に便利、これにつきます。勿論忘れることも多々あるのですが、比較的楽しかったことも悲しかったことも思い返そうとすれば覚えているので、例えば子育てをしていて、娘が小学生の頃、友達ともめていた時、自分の同じ年齢の頃の似たようなエピソードを何となく思い出してアドバイスをしてあげたり、彼女が思春期になった今、自分が親にされて嫌だったことや嬉しかったことを思い出して、それを避けたりしてあげたりできます。
また息子に教えている公文ひとつにしても高校数学を思い出せて教えれるという母親は少ないようでたまに驚かれます。
デメリット
デメリットはズバリ、嫌な記憶も覚えていること…でしょう。
アメリカの心理学の研究によると、私たちは1日におよそ6万個の物事を考えており、ほとんどの人が95%昨日と同じことを考えていて、そのうち80%はネガティブなことなのだそうです。
ネガティブ思考=いざというときに対処可能な危機管理能力が備わっている、ということのあらわれだそうですが、そうしたことから、記憶力のいい人ほどネガティブ思考になってしまうのだそうです。
因みにネガティブ思考から脱却するために忘却力を鍛えることが推奨されていて、その一番の対策はメモを取ることだそうです。メモを取ることで記憶を一旦排除できるので脳を休めることができるからだそうです。言われれば確かに夫はすぐにメモを取りますが、私はそこまで取れていない気がします。
鈍感力と敏感力
よく夫にうらやましいと言われる鈍感力
それでは記憶力の良い、忘却力の悪い私はネガティブ志向で心が病んでいるのでしょうか?実は全くそんなことは無くて、私は自他ともに認める超絶ポジティブ人間です。それではどこが私をネガティブから遠ざけてるのかな?と考えると、これこそ夫からよく羨ましがられる鈍感力だと思います。
例えば人に嫌味を言われたり嫌な気持ちになったとします。理不尽なことはその場で抗議して解決しようとしますし、なるべくため込むことはしません。そして解決できなかったとしても、寝て起きたら基本スッキリと気持ちを切り替えることができます。覚えてはいるのですが、気にしないでいることができるのです。
夫は神経質で敏感なタイプ
一方で夫は正反対というか、結構いろいろ気にする人です。人目も人の評価も明らかに私より気にする人に見えます。こういう人は嫌な記憶をしつこく覚えていると心が病むでしょうから、忘れることで自然とメンタルがコントロールされてるのかな?と最近感じるようになりました。
まだ結婚して間が無い頃は、細かなことをいちいち気にする夫に、そんなこと気にしなくていいじゃない?と度々言っていましたが、最近は言わないようにしています。何故なら逆に、気にしろよ!といわれても、私は気にならないものは気にならないように、彼も気になるものは気になるのだな…と理解できたからです。
人は面白いもので、性格が異なることでメンタルコントロールの仕組みも異なるのです。
まとめ
アメリカの心理学の研究によると、人は記憶力が良すぎて忘却力が弱いとネガティブ思考に陥り心が病む傾向があるのだそうです。特に気持ちがセンシティブで敏感なタイプの人は心が病みやすくなります。
この話を読んで、私の夫は記憶力が良く敏感なタイプの性格ですがとても忘却力が強く、それは彼のメンタルのために良いことなのかもな?と思えるようになりました。
一方で私は無駄に記憶持続力があり忘却力が弱いのですが、鈍感力があり超絶ポジティブ人間な為、覚えていても気にしないということが可能です。
そんなわけで、私の私感ですが、性格の違いがメンタルコントロールにも影響されているのかな?と思います。そういうふうに考えると、夫が忘れてしまうこともあまり腹が立たなくなってきたように思います。