ジョージタウン大学の夏季語学学校に参加した話
私が夫の駐在でアメリカに住んでいた話は以前しましたが、最初の駐在先はワシントンDCでした。当時は上の子がまだ小さく、初の子連れ海外ということもあり月日があっという間に流れていったのを覚えています。
無料で使える英語学習費用があったらしい
ある日夫が、そういえばうちの会社の経費で使える英語研修代の期限がきれるけど使わない?と聞いてきました。英語研修代???私が聞き返すと夫が、駐在員の奥様とかで英語ができなくて困ってる人がいるからそのために英語学校に通える経費があるんだよ。入国してから〇年以内に合計△ドルまでなら使えるよ。
早く言ってよーーー!!!
思わず大声で突っ込んでしまいました。何故ならその経費が使える締め切りまでに半年を切っていたからです。正直私は独身の頃30か国をバックパッカーで周っていたような女ですから日常会話程度の英語はおてのものです。まぁ英語でわからないことは沢山あるけど聞けばわかるし頑張れば何とか解決できることが殆どだと思っています。しかしこれとそれとは別問題。無料で語学スクールに行けるとかそんな美味しい話があるなら絶対行きます。
日常英会話レベルじゃ物足りなかった
私は自分の前に立ちはだかる日常会話レベルとビジネス会話レベルの英会話力の差は痛感していて、例えば相手の顔が見えない電話などでネイティブの人に早口で契約についての事項とかを説明されると本当に混乱します。(まぁ正直契約とかそういう類のものは日本語でも混乱しますが(笑))
名門ジョージタウン大学にずうずうしくも行ってみた
そんなこんなで私は急いで語学学校を探しました。色々さがした結果どうせ通うならワシントンDCで一番の有名大学であるジョージタウン大学の語学学校に行こうと決めました。
驚くほど年齢層の広いクラスメイト
当時私は30代で学生生活などは10年以上ぶりでした。こんな年齢で参加する人はいるのかしら?とドキドキしながら参加したのですが、全く問題ありません。世界は広し!参加者は世界各国から老若男女本当に様々です。私が友人になった中で一番若いのは当時17歳だったスペイン人の男の子で最高齢は60代後半のイタリア人のオジサマでした。
日本人の参加者は私以外全てが30代前後の男性で、9月から社費や公費でジョージタウン大学に留学予定でその準備のための語学勉強だとか別の大学(その人はコーネルだったかな?)に留学予定だが語学研修はジョージタウン大学に来たとかそういうエリート男性ばかりでした。
一方で他のアジアの国の参加者は全員自費で自己研鑽のために参加しているようで、年齢も18歳の台湾人の女の子や19歳の韓国人の男の子など比較的若く、今の日本の若者は内向き志向だと当時から言われていましたが、アジアの国の若者の教育に対する前のめりな勢いと日本のそれの格差を強く感じました。
韓国人のエリート家族
特に私が驚いたのは韓国人の夫婦で夫が弁護士妻が公認会計士というカップルだったのですが、英語を勉強するために夏の間仕事を長期で休んで親子で留学していた人たちです。夫の方が同じクラスだったのでよく相談にのっていたのですが、4歳の息子がサマースクールに行きたがらないで困っている、と言うのです。
深く聞いてみると息子さんの英語準備期間はたった1か月でしかも週に1回だけ、勿論韓国語しかしゃべれません。なのにその息子さんを朝から晩まで知り合いのいないアメリカの幼稚園に放り込んだものですから当然登園拒否になります。子供連れでは大学に通えませんし預けれない精神状態の子供はアメリカの幼稚園は預かってくれません。
彼等が困り果てていたので、夫婦と話し合って私の友人の在米韓国人の子に英語を教えてもらいながらベビーシッターをしてもらうことになりました。日本人の感覚から全く言葉ができない4歳の子をいきなり親がいない場所に放り込むなんて信じられないと思われそうですが、以前も記事に書きましたが私はGuamでも同じような韓国人のご家族をたくさん目の当たりにしました。
向上心の強いアジアの人々
子供に対する精神面でのケアは足りない感じはしますが、これは彼らの子供に良い教育を受けさせたいという愛情なのです。
こんなに教育に前のめりなアジアの人たちを見て、平和ボケした日本に少し不安を抱きつつも、自分も子供の教育にほんの少し前のめりになろうと思いなおした出来事でした。