冷凍野菜を調理してみたが美味しくない?
業務スーパーの冷凍野菜を使ったYoutube動画を見た
超単純な性格の私ですが、昨日業務スーパーの冷凍野菜を色々使って料理をするYoutube番組を見て感化され、今日業務スーパーに行って大量の冷凍野菜を購入しました。早速それらを使って夕飯を作ってみましたが、思ったより美味しくありませんでした。
料理の腕はとりあえず置いておいて、通常の野菜で料理するときはもっと美味しく出来るのに、冷凍野菜を使ったら驚くほどイマイチだったので驚きました。大量に購入してしまったし、これは何とかせねば!と思い、美味しくなかった原因や対策などを色々調べて考察したので、今日はそのことをネタにブログを書こうと思います。
早速購入して夕飯を作ったが歯ごたえが変だった
色々調べてみたところによると、「冷凍サトイモで煮物を作ってみたが硬くて、えぐみがある」とか「冷凍カボチャを煮ても、煮崩れて水っぽくなる」とか「冷凍ホウレンソウは、食感がなくシャキシャキとしない」などの悩みは、実は冷凍野菜あるあるなのだそうです。
因みに、今日使って歯ごたえに少し違和感があったのは冷凍ジャガイモで、皮がはがれた状態の冷凍子芋をシチューの中に放り込んでみたのですが、少し硬めの歯ごたえでかつ芋の持つホクホク感が全くありませんでした。これはこういうものなのか、調理法に問題があるのか?食べていてとても疑問が残りました。
冷凍野菜を美味しく食べる方法
何故冷凍野菜は美味しくないのか?
色々調べていくうちにわかったのは、実は、こうした冷凍野菜の歯ごたえの悩みはすべて、工場でのブランチングという工程に深い関わりがあるのだということです。このブランチングは野菜を凍結させる前に、高い温度でゆでたり、蒸したりする工程で、品質の低下を防ぐことなどを目的に行われます。
これを経てから冷凍されているために、冷凍野菜は外側の表面に近いところは十分に火が通っていても、内側が生に近い状態であったり、凍るときに内部の水分がより体積の大きな氷となるため、細胞壁が壊れて細胞にすき間ができ、スポンジのような構造になったり、生野菜には無い特徴があるのだそうです。
それらの冷凍野菜独自の特性をふまえずに料理をする人が多いため、冷凍野菜は美味しくないというレッテルが張られているのです。
冷凍芋を美味しく食べるコツ
今回私が冷凍ジャガイモでした失敗は恐らく、中までしっかり調理できていなかったからだと思います。熱が通っているのと料理がベストな状態であるのとは別の話です。それが冷凍のジャガイモで無かったのなら、熱くなっていても未だホクホクした食べごろではない、など、その状態が理解できたかと思いますが、冷凍ジャガイモに関して、食べごろを考えておらず、解凍できたことと調理できたことを同系列に考えていたのです。
この冷凍芋の表面だけ火が通り、中身がしっかり調理されていない状態をさけるベストな方法は、電子レンジを使うことだそうです。電子レンジは外から熱の伝わる通常の調理方法と違い、中心部から温まります。まず電子レンジで解凍し、それを使ってサッと調理するのが、時短なだけではなく、美味しく料理するためのベストなコツなのだそうです。
比較的美味しい冷凍野菜とイマイチなものの個人的考察
冷凍野菜には上で述べたように冷凍することで細胞壁が壊れてスポンジのようになり、歯ごたえが変わってしまうという特徴があります。しかし、その影響の度合いは野菜によって異なり、殆ど影響をうけない物から受け易い物まで様々です。個人的に今まで幾つかの冷凍野菜を使ってみて、良かったものとイマイチだったものを以下紹介してみたいと思います。
比較的美味しいと思う冷凍野菜
ほうれん草
ほうれん草は調理の最後にサッと火を通すだけのつもりで使うのがポイントです。常温に戻すとドリップが出るのでお勧めしません。必ず高温短時間で料理するようにしましょう。
オクラ
オクラはそのネバネバ度合いが冷凍による悪影響を全く受けないことが強みです。オクラの根元の部分など、生野菜からの調理では硬くて食べにくい場所も、冷凍オクラなら細胞壁が壊れているためか、柔らかくてとても食べやすくなっています。
インゲン
インゲンもホウレンソウなどと同じく火が通りやすいので、比較的調理の最後にサッと火を通す程度に使うことがポイントです。彩りもよく使い勝手の良い冷凍野菜です。
キノコ
以前、冷凍することで栄養価が上がる食品という内容でブログを書いたことがあるのですが、そこに出てきたのがこのキノコです。きのこは冷凍しても殆ど食感が変わらず、栄養価は増すので積極的に冷凍していきたい食材になります。
調理に気をつけないとイマイチな冷凍野菜
イモ類
今日の料理にも出てきましたが、冷凍の芋類というのは火の通りのバランスがとても難しくなります。上記のように電子レンジを使うことで先に中から解凍されるのでお勧めです。また、油で揚げたりする調理法も水分が抜けにくく、おいしく食べれます。
ミックスベジタブル
もうこれは個人的な好みかもしれませんが、そもそも私はミックスベジタブルが動物の餌の様で好きではありません。何故ミックスベジタブルが美味しく無いのだろうと考えた時、ミックスされている3つの野菜が全く異なるタイプであるのに、同じ調理法で調理しなければならない為かな?と思いました。根菜をカットした状態の人参と、完成された隙の無い種子であるグリーンピースと、根元をちぎられた種子であるコーン、味の浸み込み度合いも火の通り具合も全て違って当然なのです。
まとめ
いかがでしたか?冷凍野菜の調理のコツが通常の野菜と違うことをお解り頂けたでしょうか?とくにイモ類やカボチャなどは、電子レンジで加熱してからサッと調理する方が、時短だけでなく味の面から見ても美味しいのだそうです。
冷凍野菜は細胞壁が壊れているため、味がサッと浸み込みやすいというメリットと、荷崩れしやすいというデメリットがあります。時短で作るというただそれだけで、楽なだけでなくより一層美味しく作れるというのだから、時短調理をしない手は無いですよね。
一時期冷凍野菜は栄養価に問題があるのでは?という議論もされたようですが、今では生野菜と変わらず冷凍野菜にも充分な栄養価があることがわかっています。便利で美味しい冷凍野菜を自炊の助っ人にぜひ活用してみて下さい。