地域性によっていろいろ?有名な風邪の民間療法
今日は風邪のひき初めの時などに使われる民間療法についていろいろ調べてみました。
症状が悪化した時は勿論医者に行くべきですが、風邪のひき初めなどの軽い症状の時は案外民間療法で治ってしまったりするものです。
民間療法の中には現代医学では効果が懐疑的なものもあるので、軽い症状の時のみ取り入れ、深く信じすぎないようにしましょう。
日本の民間療法
卵酒
誰もが一度は飲んだことがあるであろう卵酒ですが、作り方はお酒をひと煮立ちさせ、火を止め、卵と砂糖を混ぜたものを少しずつ加え混ぜながら温めます。栄養補給と体を温めるのに効果的です。
ネギを首に巻く
風邪の初期にネギを首に巻くという民間療法があります。ネギは体を温め、内臓の働きを活発にし、発汗作用を高めると言われていますが、現在では首に巻くことの効果は懐疑的だと言われています。
にんにくのホイル焼き
にんにくの薄皮をむき、塩を少量ふってアルミで包み、これをフライパンか焼き網で蒸し焼きにして食べます。真っ黒に焼くところもあるそうです。
キンカンの甘煮
よく洗ったキンカンを砂糖で煮ます。キンカンは柑橘類の中で一番小さい物ですが、果皮に含まれているビタミンCやカロチンの量が多く、古くから重宝がられてきました。
生姜入りの飲み物
生姜の成分は体を温め、発汗作用があると言われ、昔から風邪のひき初めに飲まれてきました。くず湯に生姜のしぼり汁を入れて飲むと効果があると言われています。蜂蜜とすりおろし生姜でお湯割りにするのもお勧めです。
りんごを食べる
リンゴは消化も良く栄養価も高いことからすりおろして風邪の時に良く食べられます。
蜂蜜を食べる
前回マヌカハニーが喉に良いという話をしましたが、マヌカハニーほど強力ではありませんが、通常の蜂蜜も十分風邪対策になります。特に日本では風邪の時は大根に蜂蜜をかけて食べるという地域があるそうです。
世界の民間療法
イギリス
イギリス人は風邪の時は紅茶にはちみつとレモンを入れて温かくして飲んだりします。他にもいろんなハーブを民間療法に取り入れています。基本的にイギリスには「Feed a cold and starve a fever」という言葉があり、 「風邪は食べて治せ、熱は食べずに治せ」 そうすれば自然に治るといわれているそうです。
ニュージーランド
英国連邦の一員であるニュージーランドも風邪のひき初めは、はちみつを食べると良いとされています。特に有名なのが以前ブログでも紹介した殺菌力の強いマヌカハニーです。マヌカハニーの詳しい効能効果については下記のブログを参考にしてください。
ドイツ
ドイツでは風邪のひきはじめに、室温程度の赤ワインに卵と砂糖を入れたものを飲んで早めに休むそうです。日本でも卵酒を飲んで早く寝る、とか言うのでよく似ていますね。
ロシア
ロシアでは風邪のひき始めには、生のアロエを食べたり、ウオッカに胡椒を入れて飲んだりするそうです。喉や耳の痛いときは、ウオッカに布を浸して痛いところに長い時間あてると血行がよくなって治るとか。ウォッカを使うのがロシアらしいですね。
民間療法は本当に効果があるのか
実は現代医学では効果が無いとされているものも
これ等の民間療法は医学的に効果が有るものと無いものに別れるそうです。
例えば「ネギを首に巻く」といった対処方法については、残念ながら、効果があるとは言えないとのことです。
また、現代医学では「卵酒」など、風邪の際に飲酒することは寧ろ勧められないそうです。
医学的に見ても効果が有るもの
逆に、効果があるものとして、ネギやにんにく、生姜のように、代謝を高める効果や滋養強壮・殺菌作用のある成分を含む食品を摂取することは、一定の効果が期待できるそうです。
代謝や発汗を促すことで、さまざまな効果が期待でき、殺菌作用を持つ成分を含むお茶などの食品も、予防面も含めれば、風邪への効果が期待できるそうです。
人の身体は、体温が上がるにつれ、ウイルスを不活化させる機能が強くなっていきますから、体を温めるものは“発汗療法”に通じ、医学的に見ても効果があると言えるのです。
まとめ
いかがでしたか?
貴方の知っている民間療法、いつもやっている風邪対策などは入っていたでしょうか?
日本の民間療法も意外と地域性があり、その地方で多く収穫されるものが使われていたりと、特徴があります。
同じように世界の民間療法も地域性や国民性が垣間見れて、調べてみると面白いものです。
ただ一つ一つ見ていくと、民間療法には医学的根拠があると結論付けられているものと、現代医学で考えた場合効果が無いと結論付けられているものとがあります。
妄信的に民間療法を信じず、あくまで風邪の予防、未病の段階での風邪対策に使用するのがベストではないでしょうか?