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雑学

風邪やインフルの時にお風呂に入ってよい?悪化する?欧米と日本の違い

風邪やインフルの時、お風呂に入ってはいけないの?

貴方は病気になった時お風呂に入りますか?それとも入浴を控えますか?日本では一般的に入浴を控えるように指導されることが多かったのですが、近年になって少しづつ、入浴してもよいと言われるようになってきました。

なぜそのような変化がみられるようになったのでしょうか?それは日本の近代化に伴う入浴事情の変化が大きくかかわっていると考えられています。

西洋では発熱時に入浴する?米国の風呂事情から考える

日本の入浴事情の変化を見ていく前に、欧米では風邪のひき初めに入浴するという文化があるのをご存じですか?

欧米では入浴は体を温め血行を良くし、免疫力がアップすると考えられているのです。入浴は湿度もあげてくれるので鼻や喉にも良いですし、温まることで低温で活動しやすいウィルスを抑え込むのにも適していると考えられています。

アメリカではお風呂場と室内の温度差がほぼ無い

病気の時の入浴文化の違いは少しばかり聞きかじっていたのですが、私がその違いに納得したのはアメリカに住んでからのことです。アメリカの家は日本の家とは比較できないほど気密性が高く、建物を丸ごとセントラルヒーティングで温めることが主流なので、玄関もトイレもお風呂場もリビングも殆ど温度差が無いのです。

ですから日本に比べて格段に湯冷めのリスクが低く、バスタブそのものも浅いので、座って肩まで浸かるというより、寝て浸かる感じになります。バスタブが浅いことで日頃から半身浴の様になり、必然的に心臓にかかる負担なども軽減されます。

またお風呂場が寒く無いので湯温を上げる必要性が無いのか、欧米の風呂の適温は37~39度前後と言われており、日本人から見たら物足りない温度です。ですが一方で、このようなぬるめの温度で風呂に入ると湯冷めを起こしにくいことも知られています。

日本のお風呂事情と欧米との違い

欧米と比べて日本の風呂場は格段に寒いです。特に昭和初期の頃などは、風呂場が離れに有ったり、五右衛門風呂だったりと、今とはかけ離れたお風呂事情でした。ですから湯船と脱衣所の温度差はかなりのもので、※ヒートショックを起こすことも珍しくはありませんでした。(※ヒートショックとは暖かい場所から寒い場所へ移動することで起こる、急激な温度変化が影響し、血圧が大きく変化することが原因で起こる健康障害です。失神、脳梗塞、心筋梗塞や不整脈などが引き起こされ、浴室で起こると転倒の危険や、湯船で溺れるなど、命に関わる場合もあります。)

また、バスタブは深く肩まで浸かることから心臓にかける負担が高く、浅いバスタブの欧米に比べ健康リスクが高くなるのです。

そして何より違うのが、日本のお風呂の温度でしょう。温泉や銭湯などに行けば42度くらいは普通の温度で、寧ろ適温とされています。温度の高いお湯でしっかり温まった方が良いとの考えなのかもしれませんが、それは間違いです。温度の高いお湯につかった人の方が低い温度の風呂に入った人よりも風呂上がりの体温が低くなってしまうことは沢山のデータによって証明されています。

日本式の入浴は欧米式に比べて入浴時の負担が大きい

以上のことから日本のお風呂は欧米に比べ、お風呂場が寒いためヒートショックのリスクが高く、バスタブが深くて心臓に負担がかかり、湯船の温度が高い為湯冷めしやすいということがわかりました。

熱があってもお風呂に入りたいときの注意点、適温は?

日米の風呂文化の違いから考察すると

部屋と浴室の温度差が出ないように注意する

冬場は特に、お風呂場や脱衣所に温度計と電気ストーブなどを置き、湯船と洗い場や脱衣所の温度差が出ないように気を付けましょう。

バスタブに入れるお湯は浅めの半身浴にする

バスタブに入れるお湯は出来るだけ半身浴の習慣をつけましょう。健康にもよく電気代もガス代も節約できます。私は毎日半身浴にしています。

湯船のお湯はぬるめにする(私は39度にしている)

ぬるめのお湯と言っても日本人に37度のお湯は厳しいものがあります。私は基本的に39度くらいにしています。実家の風呂は42度くらいですが、ぬるめになれた自分には熱すぎて入れません。

その他の注意点、入浴には体力がいる?うつる病気も注意!

入浴時の熱は平熱にもよるが37.5度辺りまでにする

お風呂の入浴に関しては日米の差はわかりましたが、正確に入浴すべきかすべきでないかの議論に答えは出ていません。個人的な意見として、入浴するなら風邪のひき初めか、峠を越えて熱が下がってきた37.5度以下辺りかな?と思います。入浴は体力を使いますからその体力がある辺りがこのくらいかなと思うわけです。しかしこの基準も個人差があるので、自分の適した体温の基準を決めておくとよいでしょう。

赤ちゃんやお年寄りはやめよう

赤ちゃんやお年寄りは正しく自分の体調を第三者に伝えれない場合があります。本当に入浴に足る体力があるのか、十分に確信することは難しいですし、何より若者に比べて体力そのものがあるとは言えません。よって赤ちゃんやお年寄りの場合は濡れタオルで体をふくぐらいにとどめて、入浴は控えたほうが無難でしょう。

ノロウィルスなどの胃腸炎は周りにうつるので入浴しない

殆どの病気はお風呂場を経由して第三者にうつることはありませんが、胃腸炎に代表されるようなノロウィルスなどは湯船のお湯や湿度では死なないことがわかっています。胃腸炎はきついのでお風呂どころではないでしょうが、少し元気になってきてからも、第三者にうつすリスクのある人は入浴を控えましょう。

まとめ

いかがでしたか?何故日本では風邪の時にお風呂に入るなと言われるのに欧米では入浴するように言われるのか?大体の理由がわかっていただけたかと思います。簡単にまとめると日本のお風呂事情は体にかける負担が欧米のそれより高いのです。

繰り返しになりますが、日本のお風呂は欧米に比べ、お風呂場が寒いためヒートショックのリスクが高く、バスタブが深いため心臓に負担がかかり、湯船の温度が高いため湯冷めしやすいのです。ですから風邪の時にお風呂に入りたければ、それらの欠点を全て改善した状態で入浴する必要があります。

それでもやはり体に負担はかかりますから充分体力のある状態で入浴することをお勧めします。また体力の無い赤ちゃんやお年寄りの入浴は避け、ノロウィルスなどの他者に移す可能性のある病気の場合は入浴を控えるなどの対応も必要になってきます。

ABOUT ME
Moya
アラフォー理系ママです。化粧品、美容医療、ダイエット、サプリメント、食、ファッション、旅、教育、その他お得情報etcを体験談やデータに基づき比較検証しながら日記形式で気楽につづっています。橋本病(甲状腺機能低下症)を持病に持ちながら、前向きに健康と美を追究しています。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています
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