Craigslistを知っていますか?
Craigslistは米国でいうジモティーの様なサイト
皆さんcraigslistをご存じですか?craigslistは米国でとても広く使われているサイトで、日本でいうところのジモティーの様なサイトです。
Craigslistには毎月20億ページビューを超えるアクセスがあり、毎月8000万件以上の広告が投稿されています。クラシファイドを扱うどの分野においても最大手であり、毎月200万件以上の求人広告が登録される世界最大手の求人サイトの一つでもあります。
私がアメリカに住んでいた時に多くのアメリカ人がこのサイトを使っていたので興味を持って使うようになりました。
私がよく使っていたのはcraigslistの中のあげます売りますのコーナーです。それ以外に求人、不動産、出会い、個人広告、ギグ、履歴書、会議のコーナーなどその地区ごと分けられて色々な募集があるのが、craigslistがジモティーに似てるなと思う理由になります。
私がアメリカでCraigslistを使ってゲットしたお宝
オールドノリタケの壺を25ドルでゲット
私は一時期、本当にマメにcraigslistをチェックしていて、いつも上げます売りますコーナーを見ていました。craigslistは出品者がどの街に住んでいるかがわかるのですが、アメリカは高級住宅地の場所がクリアなので高級住宅地で出品されている物は特に注意してみていました。
ある日、ある高級住宅地に住んでいる人が壺を出品していることがありました。その壺の写真は何故か横向きで後ろの刻印の写真はピンボケしていました。そして価格は25ドルです。写真の状態からあまりネットを上手に使えない人が出品したらしいことは見て取れました。
私がその写真にくぎ付けになったのはその刻印がオールドノリタケのものにそっくりだったためです。本物だったら幾らになるのか全く分かりませんが、25ドル以下でないことだけは確かでした。何故ならその壺はノンブランドであっても25ドル以上は確実にしそうなクオリティに見えたからです。
私はすぐにその出品者に連絡をして購入したい旨を伝えました。指定された日に壺を取りに行くと、そこはとても大きなお屋敷でした。私がドアをノックすると上品な初老の夫婦がその壺をもって出てきました。
話を聞くとこうです。この初老の夫婦は子供も巣立ち夫婦二人ですむには屋敷が大きすぎるのでここを売り払ってNYのコンドミニアムに引っ越すそうで、1時間前に引っ越し業者がこの壺以外のすべての荷物を持っていったり処分したりしたので、私に壺を渡したらその足でNYに行くのだそうです。
私は壺を見せてもらい刻印を確認しました。
自分は当然素人ですがノリタケの刻印に見えました。何よりとても美しい壺です。25ドルで売ってもらうのが何となく悪い気がしたので私は正直に話しました。
私は素人なので確信は出来ないがこの刻印はノリタケのものに見えます。100年くらい前に日本から輸入されたものかもしれない…だとしたら25ドルは安すぎるかもしれないのだが、本当に25ドルでよいのですか?そもそもこれはどこで購入されましたか?
私がそう聞くと妻の方がこう言いました。
これはね、私の祖母がとても大切にしていた壺なんだけど、どこで買ったとかはわからないの。古いのは確かよ、だって私のおばあちゃんのものだもの。でもね、NYの家のインテリアには合わないし、引っ越しのトラックは行ってしまったし、祖母のことを思うと捨てるのは気が引けるのよ。貴方は日本人なんでしょう?100年前に日本から来たものが日本人のもとに戻るなんてロマンチックじゃない?是非貰ってほしいわ。
彼女はそう言うとその美しい壺を約束通り25ドルで売ってくれました。
帰国後、一応目利きの友人に見てもらったのですが結果としてオールドノリタケで間違いないだろうということでした。
その壺は今でも我が家のリビングに飾られています。
アンティーク風のチェストを無料でゲット
上記のオールドノリタケの壺以外にも高級ペルシャ絨毯などもお得にゲットしたことがあるのですが、一度だけ無料のアンティーク風のチェストを貰ったことがあります。
アメリカ人はよく要らなくなったものをFREE(無料)とだけ書いて外に置いていたりするのですが、その告知としてcraigslistが使われることがあります。
このチェストも欲しいと言ったら、君の名前を書いた紙を張って外に出しておくから取って行っていいよ、と言われました。
勝手にとって良いと言われても、挨拶もせずに持っていくのは気が引けたのでお礼にマカロンを持っていったらとても喜ばれました。察するに日本人のように気を使って手土産を持っていく人は少ないのかもしれません。
Craigslist日本版
Craigslist Japanは東京版が一番多く使われている
実はcraigslistには日本版もあります。特にTokyoには数多くのアメリカ人が住んでいますから彼らが活発に使っているようです。
数年前まではTokyo版も英語表記のみで在日の外国人の間では頻繁に使われていましたが、日本人には十分に認知されていませんでした。最近徐々に日本語表記が充実してきましたが、いまだに使用している人の大半は外国人と外国人に求人したい日本人が多いように思います。
どのように使うのがお勧めか
下記がcraiglistの東京版になります。見ていただいたらわかりますがとてもシンプルで簡単なつくりのサイトです。
craigslist: 東京 仕事、アパート、販売、サービス、コミュニティ、およびイベント
この中で特に活発に使われているのが売却の中の家具や無料のコーナーです。私も駐在経験があるのでわかるのですが、例えば1~2年住むだけの人であった場合新品の家具を買うのは勿体ないなと感じたり、逆に買ってしまった場合、1~2年しか使っていないのに捨てるのは気が引ける(…しかも日本は捨てるのにお金がかかる)ので誰かに安く売るかあげてしまおうと考えるのです。
日本版ではアメリカほどお宝が落ちていることは少ないように見えますが、たまにビックリするようなものが無料コーナーに出ていたりします。例えば以前港区に住む外国人が、イタリア製の白皮ソファーを出していて、大塚家具で2年前に30万で買いました。来週日本を離れるので今週中に取りに来たら無料であげます。と書いてありました。
またcraigslistはあげます売りますだけではなく、求人も多くみられます。本格的な求人もですが、どちらかと言うと外国人に英語の家庭教師や短期のアルバイトを頼むのに使われたりするようです。もちろん顔が見えない相手に頼むリスクもありますから、十分に考慮したうえで使うことをお勧めします。
まとめ
Craigslistはとてもたくさんの外国人(とくにアメリカ人)が使うサイトです。日本版もあり、アメリカほどではありませんが在日外国人はよく使っているようです。
アメリカ版に比べて使っている人が多くないのでお宝の数は少ないですが、たまにビックリするようなものが出ていることがあります。
また日本での外国人との出会いや外国人を雇用したいときにコンタクトを取るのに多く使われているようです。シンプルなホームページなので知らない人から見たら胡散臭く見えるかもしれませんがcraigslistはれっきとした世界規模のインターネットサイトですので安心して使うことができます。
勿論顔が見えない相手と会うときは十分に注意をする必要がありますが、使ってみたら意外と面白いサイトなのでぜひのぞいてみてください。