ユークロマプラスのステロイド反応は大丈夫?
先日ユークロマプラス(メラケアフォルテクリームも同成分)というハイドロキノンとトレチノインとステロイドの入った個人輸入できる薬剤について使い方の注意喚起も兼ねて記事を書きましたが、今日はそのユークロマプラスを宣言していた通り1週間だけ使い、その後現在に至るまでステロイド無しでハイドロキノンを少し強めた条件で使っているので、途中経過の記事を書きたいと思います。
ユークロマプラスに関する私の考え
以前ブログでも書いたように、私はユークロマプラス(メラケアフォルテクリーム)の乱用には反対の立場です。ユークロマプラスに含まれているステロイドはVery Strongに分類されるとても強いステロイドなので、ダラダラと常用したり、顔に塗布することは基本的にはNG行為です。
完全に自己責任になりますが、私は自分の肌を熟知したうえで1週間だけ注意しながら使いました。私のユークロマプラスに関する考え方は下記になります。ユークロマプラスを購入予定の方は必ず購入前に一読することをお勧めします。
ユークロマプラスを1週間使った結果
私はユークロマプラスを1週間かけて1本使い切りました。使った箇所は顔と首から鎖骨、手の甲、肘と膝と足の甲です。場所は皮膚の厚さや吸収率、自分が綺麗にしたい箇所かどうかで選別し、吸収率の高い場所は薄めに塗りました。
結果として、顔以外は特に皮向け等もありませんでした。顔の皮向けは3日後くらいから薄く剝けましたが、さほどひどくもなく、5日後くらいからは皮剝けも無くなりました。
ユークロマプラスをやめてハイドロトレチに移行
ユークロマ(ハイドロキノン)4%トレチノイン0.025%に
ユークロマプラスはステロイドの他にハイドロキノンが2%、トレチノインが0.025%入った薬剤です。ユークロマプラスを1週間だけ使ったのちに、ハイドロキノンだけ濃度を高めてユークロマ4%、トレチノイン0.025%の使用に切り替えました。
ユークロマを1週間使っていて肌慣れしていたせいか、切り替え後も酷い皮剝けは無く、比較的副作用の無い状態で使用することができています。
何故ハイドロトレチの先にユークロマプラスを使ったか?
A反応をステロイドでどのくらいカバーできるか体感したかったから
前述でユークロマプラスの注意喚起を強めにしておきながら何故ユークロマプラスをわざわざ1週間使用したのかというと、トレチノインの副作用であるA反応(酷い皮剝けやヒリヒリ感)をどの位ステロイドでカバーできるのかを自分の肌で検証したかったからです。
結果として1週間の使用はヒリヒリ感も比較的少なく綺麗に皮剝けでき、ステロイド無しに移行してからもトレチノイン慣らしの期間があった為か、A反応があまり強く出ずに済んでいます。
結果として1週間使用にとどめたことでステロイドを上手に使いこなした感じではありますが、これはあくまで私が自己責任のもと自分の肌で行ったものであり、今回の正直な意見としては、多少副作用があってもやはりステロイド入りは使わない方がいいかな?と感じました。その理由は、過去の(※)メラフェード使用時で出たA反応(ステロイド無しの副作用の程度)と今回のステロイド入りの副作用の程度を比較してみた場合、必須とまでは思えず、ステロイドを使う難しさを考えたら、リスクの方が高いと判断したためです。
(※)メラフェードはハイドロキノン4%トレチノイン0.1%を薄めて使うタイプのクリニックコスメです。
ユークロマとトレチノインの組み合わせについて感想
ハイドロトレチ医療機関での使用経験者でないときつい
今回ユークロマプラスの使用を推奨できないと結論付けた私ですが、ハイドロトレチ療法自体はこれからも年に一回行っていくつもりです。今回個人輸入でユークロマプラスとトレチノインを購入して使用してみた感想として、やはり副作用(トレチノインのA反応)は軽めの0.025%でも出ますし、医療機関で一度もハイドロトレチを行ったことが無い人がいきなり取り組むのは推奨できないと言わざるをえません。
私は主治医のもとメラフェードで過去ハイドロトレチをしたことがあります。コロナで美容目的で皮膚科に行くのがはばかられて、今回ユークロマ等を個人輸入してみたわけですが、基本的には医師のもとで行うべき施術であると思っています。
個人的にはメラフェードの方が良いと感じた
メラフェードの方が良いと感じた点
今回ユークロマとトレチノインを個人輸入して使用してみた感想として、純粋にメラフェードの方が良いなと思ったのでその理由を書くと以下のようになります。
医師の指導のもと行える
メラフェードはゼオスキンと同じく医師の指導の下行えるので安全です。メラフェードやゼオスキンを取り入れてなくても独自で院内でトレチノインやハイドロキノンを販売しているクリニックはあるので、院内で購入して医師の指導を仰ぎながらハイドロトレチを行うのもお勧めです。
メラフェードは場所によって濃度調節ができる
メラフェードはスポイド一滴の液体を自分で薄めて使うタイプの美容液で場所や副作用の程度によって薄めて濃度調整しながら使うことができるのです。メラフェードのトレチノインは0.1%と、濃度的には高いのですが、薄めて使うためかあまり副作用は強く出ない印象です。
まとめ
いかがでしたか?今回ユークロマプラス、ユークロマ(ハイドロキノン)4%、トレチノイン0.025%を個人輸入して使用してみた感想として、ユークロマプラスはやはりステロイドが強すぎるのでわざわざ購入するのはお勧めできないかな?と感じました。
美容医療は自由診療なので、ゼオスキンは大抵高価ですし、メラフェードも私の行ってるクリニックのように良心的な価格で処方されているところは珍しいので、高価格になることが多いのは事実です。ですが、院内で大して高くないハイドロキノンやトレチノインを売っているクリニックもありますし、何より見よう見まねで副作用の強い薬剤を個人輸入して行うよりは、価格も人柄も良心的な皮膚科医を探すのがベストじゃないかな?と思います。
私は保険診療も家族で見てもらっている主治医に、メラフェードとトラネキサム酸を処方してもらっています。個人的な見解としては、私の主治医のように保険診療メインのクリニックは自由診療である美容の価格も良心的な気がします。もし何かあってもすぐ相談できますし、そういったタイプのクリニックを皮膚科の主治医にすることをお勧めします。