公文は何歳から始めるべきか?
先日低年齢の子供が公文の中学課程修了テストを受ける際の対策についてと、同じく低年齢の子が先取り学習をする際に気を付けるべきポイントについて2つほど記事を書きました。
今日友人とランチをしている際、息子の公文の先取り学習を始めた時期について聞かれたので、今回はそのことについて私なりの見解を述べていきたいと思います。
私は公文をはじめるベストなタイミングは子供がやりたいと言い出した時期だと思うのですが、全ての子供がそう言いだすとは限りませんし、なにより親主導で早い時期から始めたいと思う方も多いでしょう。今回は私なりのおすすめの時期を3つほど紹介したいと思います。(子供の教室ではベビー公文をしていないので、今回はベビー公文については省かせてもらいます)
3歳から(オムツが取れていること前提)
うちの息子は3歳から公文をはじめました。正確には3歳10か月頃、3年時保育の年少さんの年齢になります。理由は6つ上の姉が通っていて本人が興味を持って自分も行きたいと言い出したことがキッカケです。
ちょうど無料体験週間だったのでお試しでできるか否か行かせてみて、大丈夫そうだったので通わせることにしました。
ここで注意するべきポイントは、公文は生徒の年齢層が広いため、あらかじめ指導者に同じ月齢位の子供が多く来る時間帯をリサーチしてその時間に行くことです。子供は同じ歳位のお友達がいると行きやすい雰囲気になりますから、その時間に行かせることをお勧めします。そして公文は母親と離れて教室で勉強するスタイルであるため、当然ですがオムツがとれている必要があります。
小学校1年生になる前後から
正確には年長さんから小学校一年生位ですが、地域性もあるかと思いますが、首都圏の印象としてはこのころから公文をはじめる子供が一番多いように感じます。
この時期に始める子供は小学校の勉強に後れを取らないための先取り学習を意識してスタートされる方が多いように思います。
本人がやりたいと言い出した時から
うちの娘がこれだったのですが、本人がやりたいと言い出した時期にスタートしました。娘の場合はスタートが遅くて小3だったので小4からの中学受験塾への影響が心配だったのですが、本人の努力で小5の終わりまで両立し、高校数学の入り口まで学ぶことができました。
塾と併用で3年でここまでできたのは何より本人が出口戦略を決めて目標まで頑張ったからだと思います。
出口戦略はどうすべきか
中学受験組の場合
小3の1月まで(2月から塾の新4年生コースがはじまる為)
中学受験組の一番多い辞め時は小3の1月末です。それは2月から中学受験塾の新4年生コースが始まるため、塾に集中するためにこの時期に向かって着地点を持っていく方が多いように思います。
本人の希望する時期まで
我が家は基本このスタンスです。よほど問題が生じない限り、公文も一応勉強ですから、中学受験の内容とはほぼ関係ないとはいえ、子供がやりたがるならギリギリまで様子を見るべきだと思い、子供の意思に任せました。
中学受験の役に立つのはどの単元まで?
これは算数・数学においてだけですが、敢えて言うなら、Hの前半、連立方程式まで理解しておくと、中学入試に出てくる算数の問題を解くのに役立ちます。
連立方程式は中学入試に出てくるような和算ではありませんが、できるお子さんは中学入試的に解いて、こっそり連立方程式で答え合わせなどをしたりするので、その時に使えるのです。
高校受験組の場合
小6の終わりまで
高校受験組の方は小6の終わりまで公文をして中学入学と同時に受験塾に行かれる方が多くいるように思います。
そういう方は頑張って小6までに中3の範囲を追えて中学課程修了テストに受かることを着地点に置くとよいかもしれません。
本人の希望する時期まで
いついかなる時もこの本人の希望する時期というのは大切になります。貴方のお子さんが自ら学びたいというのであれば、学費の許す限り続けさせてみるという手が一番良いでしょう。
特に高校受験組は思春期で反抗期でもあるので、親が無理やり勉強を強いたり、無理やり別の勉強をさせたりというのは無駄な反発になる為絶対に避けたいところです。
まとめ
公文の学習は個人個人で最終着地点や出口戦略が違ってきます。我が家は中学受験組だったので、首都圏の中学受験組の保護者の方が、公文をどのように使ってきたのかを見てきました。
印象としては、御三家クラスの教育熱心なご家庭は、とても早い時期から公文をはじめ、そして最低Hの初めのあたり(中2の範囲であり、連立方程式の理解)まで学習させている人は多いように感じています。
勿論公文は勉強の遅れを取り戻すにも最適な学習法です。知り合いのお嬢さんなどは高校受験組でしたが、小4の頃勉強を全くしていなかった為、算数に遅れが出てしまい、公文を小3のレベルからスタートしたそうですが、その後の頑張りで小6の終わりには中学課程修了テストに合格するまでになり、数学を得意科目とすることができたそうです。
その子供の個々の能力に合わせて学習をスタートできるのは公文の最大の特徴です。是非お子さんとどこまでやるかを話し合い、ゴールを決めて頑張ってみてください。