ビタミンCとビタミンA(レチノール)の特徴
美肌美白成分としてビタミンCやビタミンA(レチノール)がとても素晴らしい働きをすることはご存じの方も多いでしょう。
私もここ数日でVCとVA(レチノール)に関して幾つかブログ記事を書きました。今日はそのビタミンCとAが併用できるのか?若しできるとしたらどの順番で塗るのが良いかについて解説していきたいと思います。
ビタミンC
ビタミンCは誰もが知る美白美肌成分の代表です。ビタミンCには私がざっと思いつくだけでも下記のような沢山の効能があります。また、あらゆる肌質に対応して、副作用を起こすことが少ないのも特徴です。効果的かつ安心の“最強の成分”がビタミンCなのです。
- シミくすみの原因となるメラニンの生成を抑制
- 新陳代謝を促す
- コラーゲンの生成育成(シワやたるみを防止)
- 抗酸化作用
- 過剰な皮脂分泌の抑制
ビタミンA(レチノール)
最近特に効果が期待されているビタミンAですが、ビタミンAの代表的な効果は次のようなものです。ビタミンAにはいろんな種類があり、化粧品に良く含まれる有名な成分はレチノールになります。
- 肌にハリや潤いが出る
- ターンオーバーを促す
- 皮膚や粘膜の健康維持
- シワを改善する
これらの効能を見ただけでも、ビタミンAがビタミンCにも負けないくらい肌にとっては必要な成分なのがお分かりいただけるかと思います。ビタミンC、ビタミンAは食べ物から摂取するのも良いですが、口から摂取するよりも直接肌に塗った方が効率的です。
レチノイド反応に注意
ビタミンAには一つだけ欠点があり、ビタミンAが不足している肌に急に多量に補給すると、一時的に肌に痒みや赤み、乾燥感が生じる可能性があります。これを「レチノイド反応」と呼びます。これはお肌のターンオーバーが活発になることで、角質が剝がれてお肌のバリア機能が低下するために起こります。
よって、敏感肌の方はパッチテストをするなど使用される際はご注意ください。また、肌に異常が出た場合は専門医を受診するようにしましょう。レチノイド反応が出るのは、ビタミンAが不足している証拠とも言えます。
お肌に良い二大ビタミン!VCとVAは併用できるの?
結論、併用はできます!でも相性は微妙
ビタミンCとビタミンA(レチノール)は適正なpHが異なるので、相性がいいとは言えません。ビタミンCはpHが低いほど安定性は高くなりますが、pHが低すぎると肌への刺激が強くなるので4~5程度が最適と言われています。それに対して、ビタミンAは「レチノール」が化粧品の成分として使用されることが多いですが、適正なpHは5.5~7程度と言われています。つまり、1つの化粧水や美容液で両者の効果を最大限に発揮するのは難しいとされています。
ビタミンCとビタミンA、先に塗るのは?
結論、先に塗るのはビタミンC!理由は・・・
ビタミンCとビタミンAの塗る順番は、ビタミンC→ビタミンA(レチノール)の順がベストです。理由を以下説明します。
肌は層によって浸透しやすい成分が変わる
肌にはいくつかの層があります。表面から、表皮、真皮、皮下組織に分かれており、その表面は外側から、角質層(かくしつそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)という4層で構成されているのです。
一番外側にある角質層は水と馴染みにくい性質があり、逆に一番内側に基底層は水と馴染みやすい性質があります。ビタミンCは水溶性であり、ビタミンA(レチノール)は脂溶性です。つまり、水溶性のビタミンCは角質層とは馴染みにくく、逆に、脂溶性のビタミンA(レチノール)は角質層に馴染みやすいので基底層まで届きにくいのです。
乳液を後に塗る理由と同じ
通常水溶性の化粧水の後に脂溶性の乳液を塗るのが一般的になっていますが、これは理にかなった順番です。同じメカニズムで、角質層と馴染みにくい水溶性のビタミンCを含んだ化粧水を塗ったとしても、角質層よりも深部にはなかなか届きません。その後に油分の多い乳液などを塗ることで、油分が苦手なビタミンCがより深い基底層に行こうとするのです。
レチノール(ビタミンA)は最後がおすすめ
要するに、水溶性成分⇒脂溶性成分の順に塗るのが成分を肌に届ける為にはおすすめの方法なのです。また、レチノールは先述した「レチノイド反応」が起こることがある、肌への刺激が強い成分です。刺激を和らげるために、化粧水、乳液を塗った後にレチノール配合の化粧品を使うのが安全面でもお勧めなのです。
レチノール化粧品は夜だけ塗るのもアリ
レチノールの使用は夜だけにするように指導している皮膚科医も多いです。何故なら、レチノールは朝に使うと紫外線と反応して肌トラブルを起こしやすいからです。とくに紫外線が強い夏などは朝に塗るのは避けた方が無難でしょう。
まとめ
いかがでしたか?素晴らしい美容成分のビタミンCとビタミンA(レチノール)ですが、その二つが併用可能な事、併用はできるが最適PHが違うので一本の化粧品で最大効果を出すのは難しいことがおわかりいただけたかと思います。
ビタミンCは水溶性で、ビタミンAは脂溶性です。そして、肌の一番外側の角質層は水となじみにくく、内側の基底層は水になじみやすい性質があるので、塗る順番はビタミンC→ビタミンAが良いという話をしました。
これらのことを頭の端に入れて、是非ビタミンCとビタミンAをあなたの美容ライフに取り入れてみてください。
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