転勤族の中学受験、転校時を考えて志望校選びをしていますか?
中学受験の受験校選びには様々な要素が絡んできます。
校風や大学進学率は勿論のこと、共学であるとか別学であるとか、通学時間はどのくらいかなど様々な理由で皆さん志望校を選別されていることと思います。
我が家が志望校を選ぶ際は、(再び海外赴任になる可能性があった為)海外赴任になっても帰国した際、無条件で戻れる学校を調べて選別しました。
転勤!海外赴任で外国に行くと帰国後戻れるのか?
結論から申し上げますと、海外赴任になっても帰国の際戻れる学校はいくつも存在します。
しかし、無条件で元の学年に戻してくれる学校もあれば、帰国専用の試験を受けて合格したら戻してくれる学校、海外にいる間授業料を半分納めたら戻してくれる学校、一つ下の学年なら戻してくれる学校などなど・・・学校によって驚くほど条件が異なります。
因みに娘の学校は、入学試験に合格さえすれば、その後海外赴任になっても100%その学年に無試験で戻すという確約をしてくれており、海外にいる間は授業料の納付も必要なく、夏休みなど長期の休みの時は一時帰国して(無料で)授業や部活に顔を出しても良い、とされています。
娘の学校はちょっと神対応過ぎると思いますが、探せばそのような学校もあるのです。
国内転勤の場合提携校があるのか?
今回はこちらを話題にブログを書いていきたいと思っているのですが、国内転勤の場合も提携校が有れば子供を連れて転勤することが可能だということをご存じでしょうか?
相互転校受け入れのある提携校は表向きの制度ではなく、どの学校が提携校であるかはそれぞれの学校によって違います。
今から話をする提携校の話は、私が直接説明会で学校側に聞いたものから、ママ友に聞いたもの、ネットで収集した情報等をもとに書いているので、子供の受験校を決める際は必ず希望する学校に直接問い合わせをして確認をしてください。
提携校制度はいつ変更になるかわかりませんので必ず確認していただくことが大切です。
提携校を調べて受験校を絞る裏技
相互転校制度のある提携校は、学校同士で個別に提携校制度を作っているところもありますが、大まかに分けて、国立系と宗教系に別れます。
国立は日本中に提携校がある
親の転勤による転校に限り、国立の小学校から別の国立の小学校へは空きが出次第、転校可能な提携校制度があることはご存じでしょうか?
例えばお笑いタレントであるオリエンタルラジオの中田さんなど、彼はもともと山口大学附属中学から親の転勤で東京学芸大附属中学に転校しています。
山口大学附属と東京学芸大附属では偏差値自体に大きな開きがありますが、かなりの人数が振り落とされることで有名な学芸大附属中学から高校への進学に、中田さんは実力で合格しているので、彼の成績そのものは優秀だったのでしょう。
しかし、このように多少の偏差値差がある学校同士でも、国立は国立同士で転入生を受け入れる傾向があります。
私立に多い宗教系による提携校
一方で私立の提携校制度に多いのは宗教それぞれの派閥による提携校制度です。
例えば東海と芝などは同じ浄土宗の学校で、学力や校風も近い兄弟校にあたります。
またキリスト教系で言えば、同じイエズス会の栄光学園と広島学院、六甲なども提携校で有名です。
トップ校で有名な関西関東の提携校は?
●麻布と灘
関東と関西の提携校で最も有名なのは麻布と灘です。
麻布と灘の関係は宗教も絡まない純粋な提携校らしく、お互いにとても優秀な学校同士なので、提携校としては文句のつけようがない組み合わせと言えるでしょう。
以前主人の先輩のお子さんが(関東在住で関西に転勤が決まっていた為)灘中学を第一志望にしていましたが、合格をいただけず、別の関西の進学校に進学されていました。
しかし、よくよく聞いてみると息子さんは関東では麻布に合格をいただいていたそうです。
私が提携校制度の話を主人にすると、「そうなんだ?僕は知らなかったし多分先輩も知らないんじゃないかな?もうちょっと早く聞いてたらその話もできたんだけどね。」と言われました。
勿論合格をいただけなかった学校に転校するよりは、合格した学校に行く方が気持ち的にもよいかもしれませんが、知ってて選択したのか知らずに選択したのかは意味合いが異なるので、転勤の可能性のある人は、提携校制度に関しては予め調べておいた方が良いかもしれません。
●女子学院と神戸女学院
こちらは宗教系になるのですが、女子の関東関西で有名な提携校と言えば、女子学院と神戸女学院です。
どちらも関東と関西の有名な難関校であり、同じキリスト教系の学校と言うことで、相互転校の提携校としての歴史も長いことで有名です。
勿論直近の情報はわからないので、どこの学校も同じですが、いまも相互受け入れをしているのか、入試説明会などで個別に先生に質問してみる必要性が出てきます(もしかしたら提携校解除になっている可能性は否定できません)。
偏差値に格差があっても提携校の場合がある
上記で、国立では山口大学附属と東京学芸大学附属のように偏差値に開きのある学校同士の提携校も存在する、と書きましたが、実は宗教系でもそれは存在するそうです。
私の義母から聞いたのですが、もうかなり昔の話になりますが、とある地方の、今では偏差値40くらいのキリスト教系の学校から、友人の娘さんが女子学院に転校したそうです。
その学校は私が中受をしたころから、伝統校ではありましたが、偏差値50も無い学校だったので、当時から御三家だった名門の女子学院にほぼ無試験(軽い確認テスト程度)で、転向できたということに驚きを隠せませんでした。
流石に今では偏差値が開きすぎているので相互転校には無理がある気がしますが、その娘さんが転校した時期でも偏差値15~20は軽く離れていたと思います。
提携校は学校側は決して公にしない
これら提携校に関してですが、学校側は決して公にはしていません。
提携校は大抵の場合さほど偏差値の開きはありませんが、義母の話のように、何十年も前に提携校になったものの、いまではかなりの偏差値の開きがある提携校同士も存在します。
それらはいつ提携解除になるかはわかりませんし、そもそも提携校制度自体いつなくなっても生徒側が文句を言える立場にはありません。
気になることは全て学校説明会で聞いてみよう!
これら提携校に関しての情報は基本ヴェールに包まれているので、貴方が若し転勤族であるならば、気になる提携校に関して直接学校側に問いただして聞いてみるのが一番です。
我が家は国内転勤の可能性は低かったので、娘の中学受験の時は海外赴任時に戻ってこれるか否かについて、気になった全ての学校に聞いてまわりました。
入試担当の方はどなたも丁寧に詳しく回答してくださいました。
提携校の情報や海外赴任時の対応などは全て変化する可能性のあるものですから、必ず直接入試担当の先生方に質問するようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?
貴方は国立や私立の学校に相互転校の提携校制度があることを知っていたでしょうか?
提携校は校風や偏差値の近さよりも国立同士であることや、同じ宗派の宗教団体同士であることなどが重要視されがちなので、以外とビックリするような組み合わせが有ったりします。
一方で麻布と灘や、女子学院と神戸女学院のように、偏差値的にも近く、安心して転校させれそうな提携校も存在するので、転勤族の方は是非学校選びの際の参考にしてみて下さい。
繰り返しになりますが、提携校はいつ無くなってもおかしくない制度なので、まだ存在するか、存在するとしたら無くなる予定は無いか?入試説明会の時に個別にこっそり質問してみることをお勧めいたします。