中学受験塾、親のフォローで大変なのは?
勉強を見てあげるのが大変?
子供を中学受験させる際に、特に親が中学受験経験者でない場合、一番に気がかりとなるところはココだと思います。SAPIXは勉強を見てあげるのが大変らしいから私には無理!と言っているママ友がいました。
待ってください!SAPIXは親が基本的に勉強を見てあげたらダメなんですよ!
私は中学受験経験者なので、算数だけは見てあげようと思っていたのですが、初めの保護者会で言われたのが、子供はSAPIXに任せてください。親が勉強に口出しはしないでください。親御さんは子供の体調管理と整理整頓の手助けだけ行っていただければ助かります。と言われたので、勉強には全く口出ししませんでした。
子供の勉強を見るなという先生方の言い分は、たとえ親御さんが御三家出身の中学受験経験者であったとしても、昔正解だったものが今は不正解になっていたりするものが沢山あり、子供の混乱をきたす原因になるからだそうです。確かに生物や歴史など、分野によっては昔教わったものと内容が異なるものがいくつもありました。鎌倉幕府成立が1192年(いい国)から1185年(いいはこ)になったのは有名な話ですよね。
お弁当を作ってあげるのが大変!
塾によって出てくる問題はこのお弁当作りです。早稲アカに子供を通わせてるママ友いわく、何が大変かってお弁当作りが大変なのだそうです。
別の塾に通わせている友達も言っていましたが、夏場はお弁当を二つ持たせる塾などもあるらしく、お弁当を2種類違う内容でしかも傷みにくく工夫して作らなければならないらしく、それはそれは大変なのだそうです。
しかしSAPIXにはこのお弁当作りという問題は発生しません。そもそもお弁当が必要だったことは本当に数えるくらいしかなく、5年生までは皆無ですし、6年生以降は午前と午後の授業をとっている夏の数日と午前と午後のテストを受けた直前期くらいです。
プリントを整理してあげるのが大変!
SAPIXはプリントを整理してあげるのが大変なんでしょ?と皆さん口をそろえて仰います。他の塾はよくわかりませんが、SAPIXの特徴は予習ができない復習重視システムにあります。ですから基本的に専用のテキストというものが無く、全てはその日配られたプリントにより構成されています。そのためプリントの数が膨大なので、部屋中に散乱させてしまうと収拾がつかなくなってしまうのです。
SAPIXはプリント整理が大変と皆さん言うけれど
SAPIXのプリントの量は確かに膨大です。ですが、やりようによっては決して大変なものではありません。
私も最初はいちいちプリントに穴をあけてファイルに入れて整理してあげていました。しかしこれをやると、ファイルの数が凄いことになるし、勉強するときに子供がファイルからプリントを外して外しっぱなしにしたりと手間が余計かかることに気づきました。
若い頃に勉強をしてきた人ならわかるでしょうが、ゴツゴツしたファイルに入れたプリントを見て勉強するのはハッキリ言ってやりにくいものです。娘が毎回ファイルから外してしまうのは当然と言えば当然です。
そこで私はファイルを変えて見たり、ファイルから出してファイル穴に紐だけ通して見たり、トライ&エラーを繰り返し、最終的に最も簡単で合理的なSAPIXプリント整理法にたどり着きました。
私の超簡単SAPIXプリント整理法
SAPIXプリント整理法というと大げさに聞こえますが、最大の特徴はファイルを使わない、穴を開けない、茶封筒に放り込むだけ、という究極にシンプルなところです。そして、重要なのは整理の基準をマンスリー(SAPIXの毎月行われるクラス分けテスト)ごとにする、という点です。以下、詳しく見ていきましょう。
マンスリーテストごとの整理をする
ここで一か月に用意する茶封筒の数は通常月ならマンスリー範囲ごとに教科分けした4教科の茶封筒(算国はABわけて)合計6つと、マンスリーの終わったテスト&解答を入れる茶封筒1つの合計7つです。夏期講習や春期講習はその時その時で適宜分けて作ります。
初めに用意するのは茶封筒
まずその月の初めに、A4サイズの茶封筒(のりしろシールの無い物)を用意し、例えば「6年生7月国語B」などと書いておき、教科ごとに作成します。子供が塾から帰宅したら、その日のプリント集を綺麗に折りたたんでその茶封筒に放り込むだけで終わりです。
一緒に貰った小さなプリントなどは、その日のメインプリント集に折り曲げて挟んでおくだけで大丈夫です。ここで、もらった小さなプリントをホチキスでまとめたくなったりしがちですが、子供がその小さなプリント一枚を持ち歩きたくなったりした時に困るので、何もしなくて折り曲げて入れておきましょう。
ポイントとして、子供に小さなプリントを貰ったら日付を記入する習慣をつけさせましょう。そうすれば万が一プリントをバラバラにしてしまっても、正しい茶封筒に戻すことができます。
次にファイルボックスを買ってマンスリー範囲分だけおいていく
茶封筒に入れたものはそれぞれファイルボックスに立てかけるように置きます。なるべくシンプルでカチッとした、雪崩が起きにくいタイプのものがお勧めです。イメージとしては、無印良品のこのタイプなどがお勧めです。
あとは机下にカゴや箱に入れて整理
そしてマンスリーテストが終わったら、全ての茶封筒を机の下に置いたかごに入れていくようにしました。机下に置いたのは見たくなった時に子供がすぐに探せるようにです。机下が狭くなってきたら、古いものから順次別の場所へ収納移動して大丈夫です。
なるべくその学年のものは子供が自由に探せる場所に置いておき、マンスリーテストやその他組み分けテストなど実力テストをまとめたものは全て机下に置いておきましょう(テストは見返すことが多いため)。
学年が変わったら押し入れに入れてて大丈夫
上記の手順でルーティーン化していくと、親の仕事は殆どないんじゃないかというほど簡単になります。折りたたんで突っ込むだけですから、全く苦になりません。学年が変わったらまとめて段ボールにでも入れて押し入れに入れておいて大丈夫です。SAPIXは同じ内容を何度も何度も繰り返す教育法になるので、一年以上前のプリントを探して見返すようなことは殆どありません。新しいプリントでまた再び習うためです。
正直なところ4年生のプリントなどは6年生では絶対使わないので全て処分してしまって構わないと思います。我が家はスペースに問題が無かったので置いておきましたが、見返すことは皆無でした。
まとめ
SAPIXはプリントの整理が超絶大変だと思われている塾です。しかしそれは、親側が手をかけ過ぎてるところがあるためだと思います。何が大切かを考えて、合理性を追求したら、マンスリーに向けて都度集中できる環境を作ることが大切なのです。
子供側もマンスリー1回分の茶封筒(テキストとテスト)を復習し終えて、机下のかごに入れていくことで、一回一回の達成感があるようです。
SAPIXは勉強量が大量なので後ろを振り返る間が殆どありません。一回一回のマンスリーを大切に勉強をすすめて行くのが最も大切になります。また実力テスト前はマンスリーの過去のテストなどを復習していき、そのテストでわからなかったらその時の範囲のプリントを見直すという形の復習をすればよいわけです。
大切なのは、整理しやすさ、まとめやすさ、探しやすさです。私は試行錯誤の上この整理法にたどり着きました。この整理法は超絶簡単なので、穴をあけて整理整頓するのが大好きという方じゃ無ければ、是非チャレンジしてみてください。