NFTについて意外と知らない人がいる
今日は今年のトレンドであるNFTについて超初心者向けに解り易く、解説していきたいと思います。
NFTなんて、わざわざ説明する必要ある?と思う人もいるでしょう。
まさに基本中の基本ですので、わかってる方は当然スルーして他の記事へ飛んでください。
デジタルネイティブの子には常識でも、私の様なアラフォー世代には知らないことは結構沢山有るので、日々学習ですね。
自分の親世代などが読んでもわかるくらい、解り易く説明できたらと思います。
NFTとは何のこと?
NFTとはNon-Fungible Tokenの略であり、代替不可能なトークンと訳すことができます。
代替不可能とは全く同じ価値のものが存在しない、簡単に言えば一点物のことを言います。
例えばゴッホのヒマワリなど、わかりやすい一点物の絵画ですよね?そっくりなものがあってもそれは偽物に過ぎず、本物だけに価値があるのです。
以前はネット上で検索できる画像は無限にコピーし放題で、価値はほぼゼロでした。
しかしブロックチェーン技術の発達により、デジタル資産をNFTとして売買することが可能となったのです。
ブロックチェーンについては以前下記のブログ記事で詳しく書きました。
ここで簡単に説明したように、ブロックチェーンとは皆が同じコピーを持つ、ズルができない記録システムのことです。
つまり、例えば画家がネット上でデジタルアートを販売し、これが本物だよ、とブロックチェーン上で証明したものがNFTアートなのです。
本物証明のシリアルナンバーがついたデジタルアートというイメージでしょうか?
NFTとイーサリアム
それではNFTは何処で購入するのでしょう?
結論から言うと、NFTは、主にイーサリアム(イーサ)という仮想通貨のブロックチェーンで発行されています。
仮想通貨投資をしたことがある人なら、イーサリアムという暗号通貨を知らない人はいないでしょう。
イーサリアムは昨今のNFTブームとともに、ビットコインよりも勢いがあると言われている仮想通貨です。
しかし昨今ではイーサリアム以外にも、沢山の個性的なブロックチェーンプラットフォームプレイヤーが出そろってきました。
今後はかつて検索エンジンなどで見られた競争と同じように、プラットフォーム同士の戦いが始まると言われています。
NFTとブロックチェーンが融合したことでおきたこと
資産価値(固有性)ができた
上述のようにブロックチェーン技術により、本物がわかるようになったことでNFTアートに資産価値が生まれました。
NFTはアートだけにとどまりません。
今からちょうど1年前、2021年3月には、Twitter創業者のジャック・ドーシー氏の出品した彼の初ツイートが約3億円で落札され、大変話題になりました。
ブロックチェーンでは暗号化されたり、順番の入れ替えができないよう対策されたり、その仕組みにより偽造が難しく、NFTとブロックチェーンを融合することで、偽装できない「資産価値としてのデジタルアート」を販売できるようになったのです。
この世に2つと存在しないNFTアートは「デジタル資産」と呼ばれ、娯楽目的や投資目的で購入されています。
機能の実装(プログラマビリティ)ができるようになった
NFTでは、イーサリアムのブロックチェーンで登場したスマートコントラクト※により、アート販売における新たな機能(規格)をプログラムできるのが特徴です。
※スマートコントラクト=ブロックチェーン上で契約を自動的に実行する仕組み
代表的な機能、二次流通時のロイヤリティ付与
NFTの特徴は、例えば「転々流通時に購入代金の一部を支払う」というプログラムを仕込むことできることです。
NFT発行時にこのロイヤリティを設定しておくと、購入者により転売された際に売上の一部が手元に届くのです。
このように、1次創作者に継続的にマージンが入る仕組みを作ることもできるし、そのことで著者権管理を行う中間団体が存在しなくてもすむのです。
二次流通のロイヤリティは、物理的な商品の転売では叶わなかった、NFTの全く新しい特製で最も重要なものの一つだと言われています。
将来は今までの物理的な取引では想像もつかない仕組みが構築される可能性もあります。
相互運用性の実現の可能性
NFTではない従来のデジタルコンテンツは、プラットフォームを超えた活用ができませんでしたが、発行元が異なるNFTでも、規格が同じならプラットフォームをこえて売買ができます。
例えばNFTでは共通の規格であれば、理論的には、ポケモンの世界で手に入れた木の実を、ドラクエの世界のお店で換金できるような、サイト間転売という相互運用の仕組みが実現するかもしれません。
取引可能性
デジタルアートとブロックチェーンの融合により、NFTの自由な取引が可能になりました。
NFTでは、ブロックチェーン上に記録が残り、持ち主は間違いなく私である…と証明できるので、プラットフォーム側の都合でデータを失うことは無いのです。
また、オーナーシップが非中央集権的なブロックチェーン上に明記されているため、所有者は、ビットコインなどのように、所有しているNFTを自由に移転することができます。
これにより、国や既存の枠組みにとらわれることなく、従来以上に自由な取引が可能になったのです。
まとめ
いかがでしたか?何となく、NFTが何であるかがわかっていただけたでしょうか?
とても簡単に言ってしまうと、NFTはズルができないネット上の記録システム、であるブロックチェーンを使って真贋の証明に成功した、シリアル番号の付いたデジタルアートのようなものです。
今まで全く存在しなかったこのNFTという分野は去年から今年にかけてのトレンドと言っても過言ではないでしょう。
NFTの世界は今後も広がっていくでしょうから、自分には縁が無いとか、難しすぎると考えている人も是非、触りだけでも理解しておくことをお勧めいたします。