実は現代の日本でも一年中シラミは生息している
幼稚園や小学校では毎年注意喚起がなされている
そろそろプール開きの季節になりました。私は子育てをするようになって驚いたことの一つが、毎年この時期になると、日本の学校、アメリカの学校問わず、シラミについて注意喚起がなされるということです。
私の子供の頃にはシラミの話など聞いたことが無く、私の親の世代(戦後日本が貧しい頃から高度経済成長期前位にかけて)に流行った、日本が今ほど清潔でなかった頃の話だと勝手に思い込んでいました。
現代の子供に意外とシラミが多い理由
しかし、日本でもアメリカでも幼児から低学年にかけて、結構毎年シラミに対する注意喚起の手紙がまわってきたりします。何故昔より清潔になっているはずの日本でシラミが流行するのかと言うと、シラミが長く生息できるか否かは、ある程度洗髪回数が少ないなどの条件が必要かもしれませんが、うつるうつらないは、不潔か清潔かは関係ないからです。
現代は国際化が進み、コロナ前はインバウンドもすさまじいものがありました。日本人も昔より外国に行くし、外国人も沢山来日します。外国がすべての原因とは言いませんが、シラミが日本で再び流行るようになったのは、外国へ簡単に出入りできるようになったという側面が大きいそうです。
実際私の知人のお嬢さんはバリ島の路面店の帽子を何個も被って遊んでいた時にシラミがうつってしまったそうです。
アメリカのシラミ事情、日本よりシラミ率高し、坊主にはしないで!
金髪はシラミの卵を見つけにくい?
娘がアメリカの幼稚園に入っていた時、ちょうど今くらいの時期でしょうか?隣のクラスでシラミの子が出たとかで、クラスを分けて授業をすること、教員が注意をして毎日個別チェックをするから心配しないで欲しいこと、誰が発生源か犯人探しをしないで欲しい事などを書いた手紙がまわってきました。
この時代にシラミ???と当時はとてもビックリしましたが、日本人のお母さんに、白人の子供は小さい頃は白に近い金髪だったりするから、シラミの卵をうえつけられても案外気づきにくいらしいと聞いてなるほどと納得しました。また、アメリカ人は日本人ほどマメに髪を洗いませんし、お風呂の時も親は補助のような形をするだけで一緒に入らない(子供の裸を見ない文化がある)ので、子供の頭についたシラミに気づきにくいそうなのです。
娘の幼稚園でシラミが流行った時、私が愛用していたシラミ除けスプレー
幼稚園側が子供のためを思って誰がシラミ持ちかを隠していたため、当時私は疑心暗鬼になって、どうしてよいかわからず混乱していました。そのころ薬局で見つけた、オーガニックのシラミ除けスプレーがとても心強くて、毎日娘の髪にたっぷり過ぎるほどたっぷりつけていたのを思い出します。
日本に帰国した後、そのスプレーが日本で買えないのか調べたのですが、どうも売っていないようでした。しかしそのスプレーの主成分が、ティーツリーオイルだったのを覚えていたので、日本ではティーツリーオイルを使って自分でスプレーを作っていました。
驚きの中国人祖父母
余談になるのですが、このシラミが流行っていると手紙を貰った次の日、隣のクラスの中国人ハーフの女の子が中国人祖父母によって丸坊主にされて登校してきて、幼稚園中が大騒ぎになりました。
きいた話によるとその女の子はシラミ持ちじゃなかったらしく、うつらない予防のために祖父母が勝手に丸坊主にしてしまったそうなのです。当然ですが彼女の白人の夫は大激怒でこれは幼児虐待だと言って物凄い騒ぎだったそうです。文化の違いとは言え、シラミは予防できますし、なったとしても専用シャンプーで退治できるので子供を坊主になど決してしないようにしましょう。
実は流行ってる?日本でもシラミの子はいた
小学校でシラミを持っていた子
私は帰国する前までは日本でも毎年シラミが流行るということを知らなくて、ビックリしたのですが、娘が小1の頃、クラスにシラミを持ってしまった子がいて少しばかり騒ぎになりました。大人はそれを隠していたのですが、本人が周りに喋ってしまったらしく、いじめなどの問題にはならなかったのですが、男の子などは予防のために?自ら坊主に近いスポーツ刈りにしてしまう子が数人でて、みなピリピリしている感じが伝わってきました。
私はアメリカの事件で少し慣れていたので、娘には毎日ティーツリーオイルを髪につけて登校させました。
児童館のお泊り会でシラミがうつってしまった子
また別の学校のお子さんですが、清潔度や生活に全く問題の無い綺麗なお嬢さんだったのですが、児童館のお泊り会に参加した時にシラミをもらってきてしまった子がいました。
児童館が必ず悪いとは言いませんが、子供と子供が頭を合わせて寝るということはとてもリスクの高い場なのだなとその時強く感じました。
シラミ予防、卵検査の櫛やアロマ等・最後の駆除はスミスリンシャンプー
頭を近づけて遊ばないよう指導する
シラミをもつ大人が殆どなく、幼児期から児童期の子供ばかりにうつる傾向が強い一番の理由は、子供は子供同士の距離が近く常に頭が互いに近い場所にあることが一番の要因でしょう。子供には、お互いの頭を近づけすぎないように指導しなければいけません。
帽子や頭をふくタオルの使いまわしをしないようにする
また、帽子の使いまわしをしたり、プールで頭をふくときのタオルを使いまわしたりしないように子供に注意喚起をしなければいけません。水の中をシラミは泳げないので、プールそのものでうつるリスクよりも、着替えの時間にうつるリスクの方がはるかに高いのです。
シラミ除けアロマ(ティーツリーオイル)を数滴たらす
先ほど述べたように、ティーツリーオイルには虫よけ効果があり、シラミ除けとしても活躍します。またティーツリーオイルは人間がかぐと普通にいい匂いなので、薄めて頭にスプレーしても決して問題の無い香りです。
ティーツリーオイルはシラミだけではなくダニなども嫌う匂いなので、夏を快適に過ごすのにとても便利なアロマオイルになります。
シラミ用の櫛は予防チェック用に持っていると便利
シラミ駆除用のきめの細かい櫛が市販されていますが、私はもしもの時のためにこれを買って持っておいて、クラスにシラミ持ちの子がいた時は、毎日仕上げに娘の髪をこの櫛でとくようにしていました。
幸運にも家族がシラミになったことは無いのですが、もし少しでも卵がついていたりシラミがいたりするとこの櫛に引っかかるので、卵検査用に一つ持っておいてもいいかと思います。とてもきめが細かい櫛なので、娘は髪がサラサラになると喜んでいました。
うつってしまったら速やかにスミスリンシャンプーをする
また、万が一シラミがうつってしまっても、薬局に行けばシラミ駆除用のスミスリンシャンプーというものが必ず売っているので、これを使えばほぼ問題なくシラミは駆除できるので過度に心配しないようにしましょう。
まとめ
今はコロナの時期ですから、子供は互いに敏感になっているでしょうから、以前ほど頭と頭をくっつけたり、タオルの使いまわしなどしなくなったかもしれません。また、外国との行き来も少ないという意味でも、今年は例年ほどシラミは流行らないかもしれないと個人的には思っています。
しかし、もし流行ってしまっても、予防のためにティーツリーオイルを髪につけたり、卵検査のために専用の櫛で髪をといたりと対策が取れます。また、万が一うつってしまってもスミスリンシャンプーで駆除出来たりと、予防と駆除の方法はしっかりとあるので、親はどっしりと構えて心配し過ぎないようにしましょう。
今年はコロナ禍のプール開きとなりますが、子供たちが、楽しい夏のプールライフを過ごせるように心から切に願っています。