公文のJフレンズになりたい娘と中学受験
うちの子は公文の数学をしています。因みに私も子供のころ算数と国語をしていました。
・・・といっても私は中学受験塾に入る前の慣らしとして小3の頃一年間通っただけなのですが…。
公文に行きたいと言い出した娘
公文の良さは賛否両論ですが、私自身の経験として計算も早くなったし集中力がついたので行ってよかったと思っています。
しかし取り立てて子どもにも是非!とは思っていませんでした。ただ家の目の前に教室があって上の子が通いたいと言い出したので私と同じ小3の頃算数だけでもと入室させたのです。
上の子は志が高く、何も言わずとも勉強するタイプの子です。小3で公文に入った時にJフレンズになるまで続けたい…と言われました。
公文のJフレンズとは
Jフレンズって何???と私の頃にはなかった公文のシステムをその時初めて知りました。今の公文には様々な子供の頑張りを促進するシステムがあり、その一つがJフレンズです。
公文は小1からA,B,C,とランクが上がっていきます。Jは高校一年生の範囲なのです。Jフレンズとは小6までに高校生の範囲に足を踏み入れられた子供にだけ与えられる称号で、Jフレンズになると記念のキーホルダーに秘密のパスワードをもらえ、そのパスワードを入れるとJフレンズだけのホームページにアクセスできます。(このホームページは2021年3月現在無くなっています)。
娘は当時この秘密のホームページに興味津々で、そのホームページを開けてみたいからJフレンズになりたいと言っていました。
中学受験に公文は必要ない気がするけれど
その時は単純に頑張ってね!とだけ励ましました。その進度がどのくらいなのか見当がつかなかったからです。しかしよくよく考えてみると昔の私のように小4からは受験塾に専念した方が良いのではないだろうか?と疑問に思いました。
そもそも中学受験の算数と公文の算数は違いすぎます。計算が正確で速くなる以外にあまりメリットはないのではないかな?と何となく思いました。
そのことをSNSに書いたら、中高の頃の友人がコメントをくれました。彼女は本当に優秀で学年トップの理数脳の持ち主でした。そのコメントの中で彼女は、自分が人生で通った塾や予備校の中で一番役に立ったのは公文だ…と言ったのです。
コレには私は本当に驚きました。何故なら当然彼女は中学受験の頃は専門の塾に通っていますし、大学受験の時も地元で最も高評価の塾に私と一緒に通っていたからです。
公文で数学が好きになった友人
私たちが一緒に通ったあの塾よりも貴女は公文の方が上だったというの?と私が驚いて尋ねると彼女は、
「実は私は小6まで公文にしか通っていなかったの。公文では早くから先取り学習していて中受が終わるとまた公文に復学して中学の頃には理系の大学入試範囲の最後まで終わっていたのよ。公文はほかの塾と違って全て自分で解くでしょう?何度も何度も行き詰まるのだけど、そのたびに自己解決できた喜びを味わえるしそれができるようにテキストが組まれているの。私ね、中学生の頃、ある日突然ぱぁーって数学が全部分かった瞬間があったのよ。公文を地味に続けていて、いきなり山の頂上から見えなかった景色が一気に見えるみたいな?その時から数学が好きになったの。」と。
中学受験ではなく大学受験を見据えたら必要
それを聞いて私は何となく自分が恥ずかしいような彼女を尊敬するような不思議な気持ちになりました。なぜなら私はずっと数学は得意ではあったけれども好きだと感じたこともあまり無く、取るべき努力もしたことが無かったからです。
私はその景色を見たことが無いな..と残念に感じました。それと同時に子供が続けたいというならばできるだけ協力しよう。日本においての学歴のゴールはとりあえずは中学では無くて大学のはずだ。全く中学受験に役に立たないこともないだろう…そう強く思って公文について自ら色々調べることにしました。
結果として
色々なブログや公文関係者の話を聞いていて分かったことは、公文は基本的に中2の途中の連立方程式の分野までは中学受験の役に立つということです。
私が小学生の頃は考えたこともなかったのですが、鶴亀算などの中学受験に使える和算はほぼXを使った連立方程式で解けます。
勿論小学生が連立方程式で解くことを中学側は求めていませんから、多くの優秀な子供はとりあえず中学受験的に解いて、のちにこっそりXを使って答え合わせをするのだそうです。つまり中学受験のためにある程度公文をやるという人は私の想定より多いみたいでした。