一卵性双生児である私の弟は身長差が10㎝以上ある
身長の伸びに遺伝が大きな役割を持つのは事実
私の家族は皆長身です。
ですから個人的な経験から身長の伸びに遺伝が大きな役割を持つという意見に異論はありません。
しかし、環境要因は世の中で言われている以上に大きいのではないか?と個人的には思っています。
親の身長から子供の身長を予測する下記の有名な式があります。
子供の身長に興味のある方は一度は見たことがあるのではないでしょうか?
- 男子= (両親の身長の合計+13)/ 2+2
- 女子= (両親の身長の合計-13)/ 2+2
例えば父親が178㎝で母親が152㎝である場合、178+152=330、男の子の場合、これに13をたした、343を2で割って2を足した173.5㎝が予想身長になるわけです。
私の家系は超長身家系。
私の父も母も戦前戦後の人ですが、年齢の割には長身です。私も長身であり、弟は実際二人ともとても背が高いです。
因みに私がこの上の計算式に自分を当てはめると、私の身長はこの式の結果より9㎝も高く、私には一卵性双生児の弟がいるのですが、1人はこの結果+2㎝、もう1人はこの結果より13㎝も背が高いです。
父と母は戦前戦後の人で、私や弟はバブルの頃に子供時代を過ごしているので、食べてるものが全然違うでしょうから、親子の世代間格差はわからなくも無いのですが、見ておわかりのように、一卵性双生児である弟の身長差は一見、とても奇妙です。
しかし、姉として弟をずっと見てきた私からすれば、この二人の身長差は納得のいくものなのです。
背が高い方と低い方の弟、姉から見たの3つの差
睡眠量の差
弟達は小学生の頃は気になるほどの身長差はありませんでした。
産まれた時から一緒に遊んで一緒に寝ていた二人は、小学生の頃までは睡眠に差が無かったと思います。
しかし、中学からそれぞれ違う私立の中学校に通うことになり、片方は全寮制の学校へ、片方は自宅から通学する学校に通いました。
全寮制の弟曰く、寮は消灯の時間が早いので、電気が消えたら寝るしかなく、直ぐに寝ていたそうです。
一方で自宅通学の弟は通学に時間がかかるので、余った時間で宿題をしたり余暇を過ごしたりします。
寮の弟に比べてゲームをしたりTVを見たりする時間も長かったかと思います。
結果睡眠時間が少なくなったのはあきらかでしょう。
食欲の差
この二人の弟の小学校の頃からの外見の違いは身長差では無く体重差でした。
背の高くなった弟の方が体重が重く、いつも食欲旺盛で、食べるスピードも速かったです。
背の低い方の弟の方が食に対する執着が無く、食事も遅くよく親に怒られていました。
背の高くなった方の弟は中学から寮に入り、本人曰く、楽しみが食事位しかなかった為ご飯は3食ガッツリ食べていたそうです。
一方で通学組の弟は夕食前にお菓子を食べたりしてよく母親に怒られていました。
好き嫌いの差
背の高い方の弟はほぼ好き嫌いが無く何でも食べる子供でした。
双子なのに背の低い方の弟は食べ物の好き嫌いが多く、食べ物に対する選り好みがとても激しかったのを覚えています。
中学に入ると寮の方の弟は、好き嫌いなんか言ってられない環境だったこともあり、何でもバクバク食べていたそうです。
通学組の弟は相変わらず好き嫌いの多い中高生時代を過ごしていました。
まとめ
身長は遺伝がすべてだという人がたまにいますが、遺伝は間違いなく影響するが、環境因子も大きいのでは?というのが私の見解です。
何故なら今まで話してきたように、一卵性双生児の弟の身長が、おそらく食事や睡眠の環境差が原因で10㎝以上も違ってしまったからです。
また、栄養状態が私たちの世代より悪かったであろう親の世代と比較しても、栄養が身長に与える影響が大きいことがわかります。
貴方がまだ成長期を過ぎていない若者であるならば、親の身長がさほど高くなくても、環境因子を決して甘く見ずに、十分な栄養と十分な睡眠をとるように心掛けてみてください。
必ず結果がついてくると思います。