蚊の習性を知ってなるべく刺されない人になろう
蚊が多い季節になりましたね。私はここ3日連続、「蚊よけアロマスプレーの作り方」や、「蚊の不思議な雑学」をネタにしたブログを書いているのですが、今日は最終系、「蚊に刺されやすい条件を知ってなるべく蚊に刺されないようになろう」というものです。是非最後まで読んでいただけたらと思います。
蚊の習性
気付いたらやって来ている蚊は一体どこからターゲットを察知してくるのでしょうか?実は蚊は、数十メートル先から吸血相手を見つけることができます。飛ぶときのスピードはそれほど速くはありませんが、嗅覚・視覚の他、熱や二酸化炭素も感知します。また、乳酸や、2-メチルフェノール、オクタノールなど動物の体から出る複数の揮発成分にも蚊を誘引する効果があります。そうやって、いくつもの感覚機能を駆使してやってくるのです。
蚊に刺されやすい人が持つ8つの条件
汗をたくさんかく人
汗を沢山かく人は蚊に好かれやすいと言われています。汗をかく人に比べ、無汗症の人は、蚊が血を吸い始めるのに時間がかかったという研究事例もあります。蚊は汗に含まれる乳酸や二酸化炭素を敏感に察知するからだと言われています。
二酸化炭素を多く出している人
人は通常生活していくうえで二酸化炭素を排出しますが、この量には個人差があります。例えば運動している人などは、二酸化炭素もより多く放出しますが、蚊はこのように二酸化炭素が多い人にも多く反応します。
黒い服を着ている人
蚊がどの色に誘引されやすいのか調べたデータもあります。結果として、黒、青、赤、黄、白の順によく蚊を引き寄せ、黒と白の差は3~4倍と言われています。
体温が高い人
体温の高い人ほど蚊に刺されやすいと言われています。一方で、蚊は、人の体温くらいから、40度あたりまでは反応するようですが、それ以上になると温度が高すぎるものは、生物ではないと判断するため、また反応しなくなるようです。外気温が37度を越えてしまうと、人の発する温度と外気の温度が同じ、もしくは外気の方が高くなってしまい、熱によって吸血対象を見つけることはできなくなってしまうようです。暑過ぎると蚊がいなくなってしまうのはこのせいもあるのかもしれませんね。
血液型がO型の人
これは聞いたことがある人もいるかもしれません。国内外の研究で血液型によって、蚊の刺され方に差があるという結果が報告されています。ある研究によると、O>B>AB>Aの順に刺されやすいという結果が報告されています。しかし、結局、O型の人が蚊に好かれる理由については未だに不明なようです。海外の研究では、蚊のO型選好性の傾向が支持される研究もあれば、支持されない研究もあるようです
【参考文献】
Landing preference of Aedes albopictus (Diptera: Culicidae) on human skin among ABO blood groups, secretors or nonsecretors, and ABH antigens – PubMed (nih.gov)
じっとしているものより、よく動くものに誘引されやすい
かわった習性として、蚊は丸い形の物と平たい板では丸い形のものに誘引される傾向があるそうです。(対象物の大きさによって、効果は変わる可能性あり。)
体臭の強い人
蚊は乳酸や二酸化炭素、体温に誘引されますが、この他にも体臭に含まれる様々なニオイ物質に誘引されます。ある研究によると、乳酸より誘因性がある17種の脂肪酸が報告されています。
足に特定のバクテリアがいる人
人の足に棲むバクテリアの一種が代謝の過程で生成する物質がハマダラカを誘引することが知られています。
これらを総合して蚊に刺されやすい人は
- 赤ちゃんや子ども (体温が高く代謝が高く丸い)
- 妊娠中の女性 (体温が高く代謝が高く丸い)
- 飲酒をしている人 (体温が高く体臭があり、多くの二酸化炭素を出す)
- 運動している人 (体温が高く多くの二酸化炭素を出す)
- O型で黒い服を着た丸い人
逆に、蚊に刺されにくい人の特徴は
これらをふまえて、蚊に刺されにくい人の特徴をまとめると、二酸化炭素をあまり出さず、体温が低めで、汗をかいておらず、あまり動かないで、丸っこくない体型で、白い服を着ているA型の人となります。この特徴に加えて、足に棲むバクテリアを減らすために足を清潔にするとより蚊が寄って来にくくなるかもしれません。
血液型だけはどうにもなりませんが、要するに蚊に好かれないようにするには、白い服を着て、激しい運動をせず、足や体を清潔に保つことを心がければ良いようです。
まとめ
いかがでしたか?蚊の好む条件を調べることで、なるべく蚊に刺されない条件を引き出してみました。
白い服を着て、激しい運動をせずに、足や体を清潔に保つ・・そして出来れば太らずにいることで、体温も上がり過ぎず(肥満は高体温のもと)、丸い体型でなくなることができますので、蚊に刺されにくくなるようです。
また、ここでは書いていませんでしたが、そもそも論として、蚊の発生源をなくして繁殖防止をすることも大切です。水たまりをなくし、タイヤの裏や植木鉢の受け皿に溜まった水など、蚊の幼虫「ボウフラ」の発生源になる場所を無くしていきましょう。