私は字が綺麗か汚いかは遺伝ではないと思っている
今日は、私がふと感じた字が綺麗な人と汚い人の違いについて考えていきたいと思います。字が綺麗な人と汚い人の違いなどに関してググってみると字の綺麗さは生まれつきの遺伝だと言っている人が結構多くいて驚きます。
私は個人的にその意見には疑問を持っています。理由は以下二つほどあります。
理由その一・一卵性双生児の弟達の字の違い
理由の一つ目は私の弟達の字の違いです。以前話したこともあるのですが、私の弟は一卵性双生児です。この弟達ですが、驚くほど筆跡が違います。1人はそこそこ読みやすい字を書きます。そしてもう1人は眉をしかめたくなるような汚い字を書きます。
彼等は中学校から違う学校に行きましたが、小学校までは全く同じ環境で育ちました。どうしてそんな差がついたのか謎なのですが、字が汚い方の弟は字のバランスも悪いですし、何より筆跡がとても薄くとても読みにくい字を書きます。
遺伝的には全く同じであるはずの彼らが全然違うタイプの字を書くことから、私は筆跡遺伝説に疑問を持つのです。
理由その二・アメリカ人は全般的に字が汚い
私が字の綺麗汚いは遺伝ではないだろうと思っているもう一つの理由は、アメリカに住んでいた頃、殆どのアメリカ人が驚くほど汚い字を書いていたためです。日本人の書く英語の方が圧倒的に美しく、彼らの英語の筆跡は本当に汚いのです。
勿論アメリカ人にもたまに字が凄く綺麗な人がいて、友人の一人がそうだったのですが、何故そんなに字が綺麗なのか聞いたら、彼女の母親が教師で幼い頃から綺麗に書くように教育されたのだと言っていました。
日本人は殆どの子供が字を綺麗に書くように大人に指導されます。しかしアメリカにはその概念が日本ほど無いように感じます。娘が幼稚園の頃、よく鏡文字を書いていたのですが、アメリカの先生はいつも意味があっていたら〇をくれていました。日本では鏡文字は×になるところです。
日本人の方がアメリカ人より遺伝的に字を綺麗に書くのだろう…というには無理があるくらい、アジア系や日系の人でも結構字が汚かったので、私はここでも字の綺麗さは遺伝説に疑問を持つのです。
私が思う字の綺麗さに影響するもの
私が個人的に字の綺麗さに影響するのではないかな?と思うのは以下の二つになります。
ペンの持ち方・それによってできる筋肉の違い・筆圧
私の弟の例を見ていて思った事ですが、一度変なペンの持ち方が身についてしまうと、その癖をなおすのは本当に苦難の技なのだと思います。
特に持ち方に癖が付きそれ用に手の筋肉がついてしまうと、強弱の癖などを修正するのが本当に難しくなります。手の間違った筋肉のつき方は筆圧にも出てくるので、より一層字が汚く見えてしまうのです。
綺麗な字のイメージが脳内にあるか否か
また、小さい頃から綺麗な字に触れていないアメリカ人の子供が綺麗な字を書けないのは、ある種仕方がないことだと思います。
何故なら彼らの脳内にはお手本となる綺麗な字が存在しないからです。字が綺麗な人は皆、脳内にお手本となるベースの美文字が存在するのです。
まとめ
今日は字が綺麗な人と汚い人の違いについて考えてみました。事前に色々調べてググったのですが、どうやら決定的な理由は存在しないようです。
敢えて言うならADHDの子は字が綺麗にかけない傾向があるようですが、それ以外の場合は字の綺麗、汚いは遺伝的要素と言うよりは、生活習慣や経験に基づくものであるようです。
一度変な鉛筆の持ち方の癖が付いてしまうと、変な筋肉が手についてしまい、綺麗な字が書きにくくなるのではないか?と言うのが私の考えです。また、お手本となる美文字が頭の中に有るか無いかもとても重要でしょう。
日本の子供はあらゆるところで綺麗な字を目にすることができるので、まずは大人が鉛筆の持ち方、字を書く時の姿勢を指導してあげることが大切ではないでしょうか?
【追記】最近調査して書いた記事ですが、私の何となくの見解が当たっていたのか?人の字の綺麗さというものは遺伝的な要因を比較的受けにくく、環境要因の影響をうけやすいもののようです。つまり幼少期に努力することで伸びやすい分野になります。詳しくはこの記事にまとめています。