カンクン子連れ旅行
母娘で先にカンクン入りをした
まだ下の子が生まれる前、アメリカのワシントンDC郊外に住んでいた時の話です。飛行機のマイルがたまってきたので行ったことのないカンクンに行ってみようという話になりました。
主人が仕事が詰まっていたことや、混雑していて3人分のチケットが取りにくかったことなどから、私と子供が先に行って4日ほど過ごした後に主人と合流しようということになりました。
ダウンタウンに泊まることにした
色々調べていくうちにカンクンは地元の人の住んでいるダウンタウンエリアと我々がイメージするリゾートエリアに分かれることがわかりました。そこで私は先にダウンタウンに泊まって主人が来たらリゾートエリアに移動することを決めました。
ダウンタウンの方が現地の人たちの暮らしも垣間見れるしスーパーに行ったり市場に行ったり先にカンクンの物価も推しはかる事ができます。何より宿泊費があまりに違ったので先にリゾート入りするのは働いてる主人に悪いかな?と何となく遠慮したのも理由の一つです。
日本人経営のバックパッカー宿に決めた理由
私は独身の頃まで長期休みを見つけてはバックパック片手に海外を放浪していました。基本的に1か月から10日ほどの長期休みを安宿中心に利用してまわるというもので、全部で30か国程を放浪しました。
よくある一年二年休学したり仕事をやめたりしてやるタイプのバックパッカーでは無くてあくまで最短で大学は卒業し就職もしながらの旅です。そういう旅 になれていた私はすぐに長期旅行者の多く泊まる宿を探しました。そこで見つけたのが日本人経営の日本人が沢山泊まる宿です。
昔の私ならせっかくの外国で日本人宿などは選ばなかったのですが、当時の私は米国住まい。外国人に囲まれて異文化気分を味わいたい気はさらさらなく、同じ価格なら日本人宿の方が清潔で治安的にも安心だし子供が病気になった時なども通訳に入ってくれるだろうと思い決めました。
自分で個室を掃除してみた
幸い個室があったので個室を予約することができました。事前にネットで調べていた時は比較的清潔と口コミで書いていましたが、想像した通り、バックパッカー宿にしては清潔という程度で、通常の日本人の言う綺麗な状態ではありませんでした。
部屋に入るとすぐに、家主の許可を得て細かく大掃除をしました。子供と一緒にスーパーに出かけ洗剤とほうきと水拭き用のタオルを購入しました。ほうき片手に椅子に上って天井の蜘蛛の巣を取ったり、床を雑巾がけして窓や壁も水拭きし、部屋はあっという間に快適になりました。
日本人の若者と仲良くなった娘
宿には20代から30代の日本人の若者が数人宿泊していました。一日だけ泊まっている人や、数週間単位で住んでいるという人、ここに長期で住んでリゾートエリアでバイトしているという人など様々でした。
皆が一様に驚いていたことは私が3歳の子供を連れていた事でした。ある20代の若者は長く旅を続けていて、日本人はともかく日本人の子供など何年も見ていないと言って喜んで子供をかわいがってくれました。子供は皆の人気者になりすぐにこの宿が気に入りました。
主人が来るまでにしたリサーチ
主人が来るまでの数日、私は主に3つのことをしました。リゾート地で行く場所のリサーチと物価のリサーチ、格安ツアーのリサーチです。
離島への生き方をリサーチ
一つ目のリゾートエリアの情報については、調べたところ地球の歩き方に書いているものとほぼ同じでした。皆の一致した意見として、時間があるなら離島に行くとよいと言われました。そこで離島のイスラムヘーレスに行くことを決め、行き方や宿などを調べました。
物価のリサーチ
二つ目の物価に関してですが、それを把握するためにいくつか市場に行ってみました。同じ市場でも店が違えば価格が違ったり、もちろん値段交渉もできます。おそらくリゾートエリアよりは安いだろうと思い、私は市場でいくつか軽いお土産を買いました。
スーパーにもいくつか足を運びました。驚いたことにアメリカと比較して格安というほどでもありませんでした。一番驚いたことがアボカドの値段がアメリカとさほど変わらないということです。メキシコ人はアボカドをたくさん食べているイメージだったので最低でもアメリカの半額くらいだろうと勝手に想像していましたが安くて7~8割程度の値段でした。
格安ツアーのリサーチ
三つ目のツアーに関して、ここの通りにツアー会社が乱立していて客引きも多いから比較して値切って交渉するとよいと宿の人に地図を渡されたので、私は相場の値段だけ聞いて、子供と一緒にその場所に行ってみました。
客引きの人が何人かいて何人かと交渉しながら値段を比較検討していきました。チェチェンイッツアに行きたかったのでそのツアーをいくつか比較しながら考えていると、一人の客引きのお兄さんが、この値段を提示してあげるよ、僕はあと20分で帰るからこの値段で納得したら戻っておいで、と言いました。
急いで15分ほどほかの客引きと話をしましたが、そのお兄さんが一番安かったので戻って彼と契約しました。彼は嬉しそうに、僕が一番安かっただろ?と言いました。宿に帰ってその価格の話をすると宿に泊まっている皆が今まで聞いた値段で一番安い、どうやって値切ったんだ?と驚きました。相場の値段を調べたうえで数社見積もりを取っただけだったので、あまりに驚かれて逆に驚きました。
カンクンのダウンタウンも面白い
そうやって主人が来るまでの準備をしながら私は数日子供と一緒にのんびりとカンクンのダウンタウンを満喫しました。夕暮れになると近くの公園で子供用の電気自動車の遊具などが出てきて200円位で乗り回すことができ、子供はこれがとても気に入っていました。豊かな観光地だからか、カンクンの街は比較的治安が良く平和に見えました。
カンクンというとリゾートエリアのみしか知らない人が多いですが、ダウンタウンとリゾートエリアの両方を見るという楽しさもあります。興味のある方はぜひ、二つのカンクンを訪れてみてください。