ある日突然多発性円形脱毛症になった
私は去年人生で初めて円形脱毛症になりました。禿に気づいたとき既に500円玉より大きいサイズになっていて、あっという間に缶コーヒーの底くらいの大きさになりました。
1円玉から10円玉くらいの大きさの禿まで数個見つかり、かかりつけの皮膚科の先生が急遽総合病院に紹介状を書いてくれ、緊急治療しました。その時不安で沢山のブログを読んだのでその経験を自分も文章で伝えられたらと思います。
すぐに皮膚科→総合病院に行き、今は完治しました。
結果から言いますと現在は完治しました。かかりつけの先生と総合病院の専門の先生がスピーディーに対応してくださったことや、多発性円形脱毛症は原因不明で進行が早く、ある一定以上髪が抜けると治りにくいと聞いたので、のんびりと構えずにできるだけの治療を率先してやったこともよかったのだと思います。
原因の追究・多発性円形脱毛症は原因が病気の時もある
総合病院の予約はかかりつけ医に紹介状を書いてもらった次の日に取りました。診察前に円形脱毛症にはたまに大きな病気が潜んでいるというのですぐに血液検査にまわされました。
実は私はこれが一番怖かったです。自分には甲状腺機能低下症(橋本病)の持病がありますが、投薬によりホルモン値は正常にコントロールされており、橋本病が原因ではないだろうとかかりつけ医には言われていました。
円形脱毛症は、橋本病に代表される甲状腺疾患、尋常性白斑、SLE、関節リウマチ、あるいは重症筋無力症などの各種自己免疫疾患と併発する場合があります。橋本病のような自己免疫疾患を持っている自分ですから、何かしら他の自己免疫疾患を併発したのかもしれないと思ったのです。
ストレスが原因で逆にほっとした私
血液検査の結果は全て正常値でした。よって自己免疫疾患ではなく原因不明、おそらくストレスが原因の円形脱毛症だろうと医師に言われました。この時医師に言われたのは、禿げる3か月くらい前に強いストレスはなかったか?と言うものでした。これに対して私はそのころから継続的に思い当たるストレスがあったのでストレスが原因という診察結果に納得して前向きに治療することができました。
積極的にした治療
ドライアイスや塗り薬
初めに受けた治療はドライアイスの様な冷気を禿げた場所に充てるというとても原始的な治療でした。勿論痛くて低温火傷をしました。大人が絶えれないようなものではありませんが、冬場だったので寒さもあって辛かったです。その後緑色の液体の薬とステロイドの入った塗り薬を処方されました。
長い髪を切ってスッキリした話
それから毎日お風呂上りに2つの薬を塗ることになるのですが、これが手間で大変だったので長かった髪をばっさりショートボブにしました。髪を切ったのは正解だったと思います。同じ1本の髪でも長い髪が抜けてお風呂場の排水溝などにゴッソリたまると気分的にとても落ち込みます。また櫛を通したとき長い髪は抜ける必要のない髪まで絡めて取ってきてしまうのでは?と恐怖でしたが、短くするとそのような危惧もなくなりました。またおしゃれないい香りのシャンプーなどはすべて捨てて、低刺激の牛乳石鹸シャンプーに変更し、コンデショナーは毛根につかないように毛先に少しつけるにとどめました。
入院の覚悟をしていたがしなくてすんだ話
そうして、毎日薬を塗りながら2週間おきに通院をしました。医師には改善の兆しが見られなかった場合は短期入院でステロイドを点滴する治療法があると言われ、経過次第では入院しようと腹をくくっていました。しかし徐々に毛は生え始め、結果としてドライアイスの後は塗り薬だけで快方に向かいました。完治するまでには1年近くを要しましたが、発見から半年でいつもかぶっていた室内帽子なども脱ぐ生活ができるくらいには髪が生えてきていました。
まとめ
もしこれを見ている方で円形脱毛症に悩んでいる方がいらっしゃったら、決して甘く見ずにすぐに専門医に相談してください。重症な病気を併発している可能性もありますし、原因不明でも治療薬は存在するので治療はできます。また医者にかかることで減らせるストレスもあると思います。今回の治療ではスピードがとても大切だなと痛感しました。そして治療を始めたら過度に心配せずにゆったりと構えていることが大切だと思います。