ビールが美味しい季節!ビール大好きだけど糖質を取りたくない?
私はもともとアルコールには強く無いので酒飲みでは無いのですが、ビールとシャンパンだけはたまに飲みたくなる時があります。しかしどちらも糖質やカロリーが気になって結局自ら積極的には飲まないでいました。しかし最近、糖質ゼロビールが各社から販売されるようになって、家飲みする機会が増えました。
糖質ゼロビールを最近スーパーで見る
先日スーパーを歩いていると各社の糖質ゼロビールがずらりと並べられ、2つセットで安くなる、飲み比べキャンペーンの様なものをやっていました。
手にとって見て見ると原材料も普通のビールそのものです。糖質削減は現代の最もメジャーな健康法ですが、ビールにもとうとうその波がやってきたようです。
今までは糖質ゼロ系発泡酒がメインだった
最近ぞろぞろ出てきた糖質ゼロビールですが、以前は糖質ゼロの発泡酒や第三のビールは見かけても、糖質ゼロビールは見かけなかったので、ビールは麦芽で作るし、糖質ゼロには出来ないのだろうと勝手に思い込んでいました。
糖質ゼロビールはどういう仕組みで糖質がゼロなの?
原材料に糖類と書いてあるけど?
糖質ゼロビールの一番搾り糖質ゼロを飲みながら、ふと缶の裏を見たら、原材料に糖類と記載されています。糖質ゼロで糖類なの?と不思議に思って調べていたらキリンのHPに以下の記載がありました。
「キリン一番搾り糖質ゼロ」は、原材料に「糖類」と書いているのに、
なぜ”糖質ゼロ”なのですか?
A
原材料の糖類は、アルコールを生成するために使用しています。この糖類は、製造過程で酵母の働きによりアルコールへと変換されるため最終製品にはほぼ残りません。
「キリン一番搾り糖質ゼロ」は、ビールで糖質0(※)を実現した、国内で初めての缶商品です(2020年1月 Mintel GNPDを用いた当社調べ)。
Q&A|お客様相談室|キリン (kirin.co.jp)より引用
糖を酵母に食べさせるという仕組み
酒税法において、ビールは麦芽の使用比率が50%以上と決まっており、麦芽に含まれる糖質の存在が、今まで糖質をゼロにしてしまうのは難しいといわれる要因でした。
ビール作りにおける麦芽の役割は、麦芽に含まれる酵素の力で、高分子のでんぷんを、低分子の糖に変えることです(※この過程を糖化といいます)。この糖が酵母のエサとなり、アルコールが生成されるのです。
糖化の段階で大小さまざまな大きさの糖が存在していますが、小さな糖は酵母が全て食べてくれますが、大きな糖はビール中に残ってしまいます。それがビールに糖質が残る原因なのですが、そこに着目して各社研究が行われ、「酵母が食べ残すことがない小さい糖に分解してくれる麦芽を選定すること」に成功したのです。この麦芽の選定にかかった時間はキリンの場合3年半だそうです。企業努力のたまものですよね?
また糖質ゼロを達成するには、麦芽の酵素によって通常よりも小さく分解された糖を、酵母が食べきることが条件となります。よってビール酵母の中から、通常のビールに比べて厳しい管理をされた、糖をせっせと食べてくれる元気な酵母を厳選したそうです。
このように特別な麦芽と特別な酵母を選定することで長い月日をかけてようやくできたのがこの糖質ゼロビールというわけです。
糖質ゼロ発泡酒は安いが太る&合成甘味料で体に悪い、などなど問題点
今まで糖質ゼロビールが存在しなかった理由については理解していただけたかと思います。一方で早い段階から糖質ゼロの発泡酒や第三のビールは存在しました。安くてお手軽で糖質もゼロなのでよく飲んでいる人も多いのではないでしょうか?
しかしそれらの存在は早い段階から否定する人たちがいました。何故なら糖質ゼロの発泡酒や第三のビールには合成甘味料のアセスルファムカリウム(K)が添加されたものが多いためです。アセスルファムKは、砂糖の約200倍の甘味がある化学合成物質で、体内で分解されることなく血液に乗って全身をめぐります。アセスルファムKは様々な実験により、肝臓に対するダメージや免疫力を低下させることが懸念されています。そして人工甘味料は太らないと思われていたのは昔の話で、脳をだました結果インスリンの作用に異常が生じ、結局太ってしまうという研究結果もあるのです。
また、合成甘味料無添加をうたっているものも、食品表示基準以下の糖質が含まれている商品があったり、着色のために含まれているカラメル色素は色によっては発がん性物質を含むのですがそれが含まれている商品もあったりして、それら問題視する人もいました。
どっちが美味しい?糖質ゼロビールと普通のビールを飲み比べて
それに比べて糖質ゼロビールは、沢山ある麦芽と酵母の中から、激選して自分たちに都合の良いものを集めて作ったビールなので、どの角度から見ても堂々とビールと言って問題が無いビールです。ビールにも様々な味のものが存在しますが、その味の違いは、麦芽の違いや酵母の違いから起因しているのでしょう。ですからあらゆるビールの糖質量が一定でないのは、ある種当然なのかもしれません。
今回は個人的にキリンの一番搾りと一番搾り糖質ゼロを飲み比べてみたのですが、味は違うもののどちらも、どこかで飲んだビールの味、と感じました。個人的には糖質ゼロビールは東南アジアなどで見られる飲み口あっさりなビールの味がしました。
まとめ
いかがでしたか?糖質ゼロビールの糖質ゼロの仕組みがわかっていただけたでしょうか?
今回は一番搾りで比較してみましたが、現在糖質ゼロビールは各社からそれぞれオリジナルが出ています。色々な味があるので比較してみるのも楽しいかもしれません。
コロナで自宅飲みしかできない今日この頃ですが、個人的に、糖質過多を防ぐためにも、今年はビールを全て糖質ゼロビールに変えてみようと思いました。