ゾウの時間ネズミの時間という本を知っていますか?
ゾウの時間ネズミの時間という有名な名著があります。生物学を学んだことがある人はどこかで聞いたり読んだりしたことがあるのではないでしょうか?
この本の中では生物の体重と時間の関係は法則に従っているということが記されています。ゾウとネズミの寿命は違えど、一生に奏でる心臓の鼓動の回数は同じであり、違うのはその速さであり、ゾウもネズミも、心臓は20億回打ったところで寿命になるのだそうです。
時間が体重の4分の1乗に比例したり、代謝量が体重の4分の3乗に比例するなどの法則が記されていてとても印象的で面白い本です。ゾウは長寿に見えてネズミは短命に見えますがネズミの鼓動はゾウのそれに比べてはるかに早く、その一生は生物学的に言って同じだということがとても衝撃的な内容でした。
体の大きさが変わらなくなってからの時間間隔の差
これを読んだ大学生の頃、ああ、私は大人になって体も大きくなったし、心臓の鼓動も子供のころに比べて遅くなったから時間感覚が小さい頃より早くなったのだな…と妙に納得したものですが、しかし如何せん、不思議なのですがここ最近の時間感覚は学生の頃に比べて恐ろしいほど早く感じます。
大学生の頃と今では私は少し体重は増えましたが基本的な体系も身長も変わっていません。成人の脈拍数は基本的に子どもや赤ちゃんと違って年齢的優位差はありませんから、この体重と心臓の鼓動によって時間感覚が生まれるという諸説から考えると、大学生の頃や社会人の頃に比べてアラフォーの現在の一年間があっという間に過ぎてしまうという理屈の説明にはならないのです。
なぜ我々は(もしかしたら私だけかもしれませんが)、若い頃に比べて一年があっという間に過ぎていくように感じるのでしょうか?その答えは私はシカゴでもらったような気がします。
刺激と慣れが時間間隔の差を広げると気付いた
私がシカゴに住んでいたのはほんの1年2か月だけです。しかし、シカゴでは沢山の人に会い、新しい環境に住み、妊娠出産し、アメリカ最後の一年だったせいもあり、悔いが無いようにあちこち遊びまわりました。
おかげでその一年間は大学生の頃の一年間と負けずとも劣らないほど充実し、記憶に残る一年間でした。
その前のワシントンDCには3年半ほど住んでいたのに、不思議ですがシカゴの3倍ほどの月日があったようには感じないのです。この差が何なのかと感じた時、刺激と慣れが重要なファクターとなるような気がします。
ワシントンDCでの生活も初めは刺激があって充実し時間間隔が長く感じていたのですが、だんだん慣れが生じてきて後半部分があっという間に過ぎていったのでしょう。
子育てに慣れたせいで第二子の方が早く育つ気がする不思議
人は新しい生活環境や未経験の事例に対して強い刺激を感じます。例えばお子さんがいる方などわかると思うのですが、一人目の妊娠出産育児はとても長く感じるのに、二人目以降はあっという間に感じたりします。
これはあくまで私の推測なのですが、時間があっという間に過ぎて行ってしまう日々というのは慣れてしまったいつもどおりの日々を刺激なく繰り返しているためにおこる現象なのではないでしょうか。
今年一年を長く感じる為に
そこで本題なのですが、今日は新年の目標を立てるという意味で、2021年は意識して刺激のある新しいことにチャレンジしていきたいと思います。
2020年の後半はブログをスタートしました。毎日更新して今80記事以上を書き終えています。2021年はこのブログも続けつつ、発信系のSNSも伸ばせて行けたらと思っています。小さなことですが、何かはじめることで日常の一つ一つに刺激をもって生きていくことで、一年一年を充実したものにしていきたいと思います。