タイの結婚式に参加、御祝儀やマナーがわからない?
コロナが流行るちょっと前の話になるのですが、タイ人の友達の結婚式に参加する機会がありました。外国人の結婚式に、周りに日本人ゼロの状態で乗り込むという初めての経験をしたので、その時のことを詳しく書いてみたいと思います。あまり多くは無いかもしれませんが、同じ経験をする人の参考になれば幸いです。
ワシントンDCにいた頃大学で知り合った友達
結婚することになったのは、以前ブログでも書いたワシントンDCにあるジョージタウン大学の夏の語学研修に参加した時、友達になったタイ人の女の子です。
この語学研修では沢山の国の子と友達になったのですが、その後SNS上だけでなく、プライベートでも長く続く友達関係を築けているのは彼女と彼女の妹の二人だけです。何となくですが、タイ人と日本人は相性がいいと個人的には思っています。
Facebook経由で、来ない?と言われ気軽にOKしたが
彼女が結婚をFacebookで報告してきた時、気軽に結婚式に来ないか?と言われたのでOKしたのですが、あとで招待状を見たら彼女の住んでいるバンコクでは無くて、式は地元のイサーン地方と呼ばれる東北部の地方都市で行われることがわかりました。
家族で出席するつもりだったのですが、地方都市までの往復となると簡単にはいきません。当時受験生だった娘が塾を休みたくないというので、私と幼稚園児の息子の二人で行くことになりました。
このイサーン地方はタイでも最も田舎なエリアで、特に彼女の実家の街は地球の歩き方は勿論、ネットでも日本語の情報は殆ど見つけることができませんでした。こういう時に不安になるよりワクワクしてしまう性分なので、色々英語のサイトも調べてチケットを無事取得しました。
どんな服装で行くべき?指定の色はピンクとゴールド
服装をどうしようかと考えていると、彼女から式はゴールド、披露宴はピンクのドレスコードを指定されました。ピンクはともかくゴールドって何???と思っていたら後日、ゴールドの服はタイ式の服装になるからあなたの分はこっちで用意するから気にしないで、と言われました。ですからピンクのワンピースだけ持っていきました。因みに息子はどんな格好でも良いと言われたのでどちらもスーツを着せました。
祝儀はどのくらい?ネット調べ
いったい祝儀はいくらくらいが良いのか?悩んだのですが、ネット調べでは以下の様でした。個人的に下調べをした段階では2000~3000B位がちょうどよいのかな?と思いました。祝儀は招待状の袋に入れるそうなのですが、せっかくなので日本式の派手な祝儀袋も購入して持って行くことにしました。
- とても親しい友人: 2,000B
- 普通の友人、会社の同僚: 1,000B
- 上司の結婚式(自分が部下): 1,000B
- 部下の結婚式(自分が上司・上司のランクによる): 3,000~5,000B
タイの結婚式(超セレブ系タイ人編)
前夜祭・式・披露宴すべて参加することに
バンコクから飛行機を乗り継いで彼女の地元の街に到着。後から気づいたのですがこの飛行機に乗っていた客の7割以上は彼女の結婚式に出席するために集まった人たちでした。空港に着くと私の担当の案内の人が迎えに来ていて、親戚の集団?と一緒におそらくその街で一番きれいなカフェに連れていかれました。
彼女は完璧な上流階級で、そのご親戚の皆様もそうであることは一目瞭然でした。5歳くらいの男の子までグッチのシャツ着て革靴履いてるレベルです。若い人は皆彼女と同程度の英語力がある感じでした。その日の夜は前夜祭があり、次の日の朝に式、その日の午後から披露宴です。
前夜祭
前夜祭は結構ラフで、好きな服でよいと言われたので私はブルーのワンピースを息子は白いポロシャツに紺のパンツをはかせました。フードはブッフェ式で殆どが辛いタイ料理だったので私はともかく息子はフルーツしか食べれませんでした。大きな会場で歌いたい人や喋りたい人が勝手に舞台に上がって皆さんカラオケで盛り上がったりしていました。参加者は100人いるかいないかくらいだったと思います。遠方からきて会場のホテルに宿泊している人が集まっているという感じでした。
式
式は基本的に親戚のみで行われるものらしいのですが、私は参加して欲しいと言われたので参加しました。朝から着付けの人がやってきて、あっという間にタイ式のゴールドの服装に着替えさせられました。おそらくですが、親戚だけの式にしてはカナリ規模の大きいものだったと思います。ざっと100人から200人くらいは出席者がいたと思います。
披露宴
披露宴の規模に私は本当にびっくりしました。ざっと数えたのですが1000人規模の披露宴です。因みにかなりウロウロしてみたのですが、外国人らしき人は私と息子だけでした。私の通された席は、彼女の大学から社会人の友達が座る席で、皆さん一律に英語が流暢で上流階級の若者たちであることは一目瞭然でした。隣の席の男の子は現在ロサンゼルスに留学中でこの式の為だけに帰国したと言っていました。
一番びっくりしたのはこの式の次の日の朝刊にこの式の写真が一面で出ていたことです。地方紙だと思うけど、彼女は一体どんなセレブなんだ?と未だに謎です。
祝儀の話を二人の親戚に尋ねたら全然違う額を言われた
祝儀の相場の話になって・・・
初日のお洒落なカフェでの話、私と同じテーブルに座って色々話をしてくれた20代後半と思われる彼女の従兄弟の男の子とデヴィ夫人の様な宝石キラキラの親戚のおばさまがいました。招待状の袋を指して、彼が祝儀はその袋に入れるものだから捨てないでね、と言ってきたので、私はちょうど良いと思い男の子の方に小声で祝儀はいくら位が相場なのか?と訪ねました。
20代後半と思われるその従兄弟の青年は1000Bくらいだと思いますよ、と笑顔で答えました。私が、意外と少ないな…大丈夫なのかな?と言う顔をしていると、向かいに座っていたおばさまが、何の話をしてるの?と聞いてきたので、祝儀とはどの位包むのが相場なのかと聞いていたのです…と正直に話しました。
すると、彼女は5000B位がよいといいました。それを聞いていた男の子がタイ語でそれは多すぎるんじゃない?みたいなことを言っていて、おばさまが、またタイ語で~~~だから×××なのよ、みたいなことを言っていました。私はとりあえずおばさまに有難うございます、と言いました。男の子は私の方を向いて、そんなに要らないと思うよ、というジェスチャーをしました。
結局どうしたか
結論として、5000Bを包みました。バンコクに駐在していた友達に話したら、多すぎない?と言われたのですが、多い分には良いかな?と思ったのです。そもそも従兄弟君とおばさまが事情を知ってるわけだし、私は彼女より年上で日本人だし、息子も一緒だし、宿も取ってもらってて前夜祭から参加しててゴールドの貸衣装まで用意してもらっているわけですから。何より彼女を祝福したかったので5000Bをつつみました。
まとめ
タイの結婚式でビックリしたのはそのスケールでした。おそらく彼女が特にセレブだったというのもあるでしょうが、タイ人は日本人より結婚式を盛大に祝うんだなという印象を受けました。
祝儀なども結局人による部分が大きいのかな?と思いました。結果として多いかな?と思う位包んでよかったと思います。少なかったかも?と心配するよりずっと気が楽だからです。何よりあのデヴィ夫人似のおばさまの言うことを聞いていれば恥は書かないような気がしたので、あれでよかったと思っています。
ちょっと遠い地方都市で日本人が周りにいなくて少しドキドキでしたが、良い経験もできたし、めでたい席に出席出来てとても良い思い出となりました。皆さんもタイ人の結婚式に出席する機会があれば是非参考にしてみてください。