食べすぎ注意!満腹のはずでも好物は別腹?
一旦満腹になっても、好物は別腹でイケる!という感覚は誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
今日はその別腹の正体を科学的根拠に基づいて解明していきたいと思います。
食べ過ぎはダイエットの敵!勿論別腹は間違いなくダイエットの障害となるものです。
そして貴方がダイエット中であるか無いかに関わらず、食べ過ぎは百害あって一利なしです!別腹の正体を解明し、食べ過ぎ防止の対策を考えてみましょう。
別腹は存在する!3つの科学的根拠とは?
胃のぜん動運動で満腹の胃の中が移動するから
満腹状態で、もう何も食べられない!と言っている人の前に大好きなものが出されると、胃が消化活動の一環であるぜん動運動を始め、満タンに入った食べ物を腸へ送り出すということがわかっています。
この運動により、胃の上部に別腹スペースができるのです。
本来であれば、胃のぜん動運動は食後2~3時間かけて行われますが、好物を見たという刺激で摂食中枢が刺激され、このような現象が起こるのですが、この現象は、エックス線によるレントゲン写真でも確認されているそうです。
つまり胃のぜん動運動で物理的にスペースができるのが別腹の正体であるというのがこの説です。
味が変われば満腹情報が変化するから
脳の記憶の特徴に、同じ味ばかりだと飽きてしまう、というものがあります。
一般的に、食事は塩味、酸味、うま味で構成されていることが多く、人間の好物とする甘味が不足している場合が多いのですが、脳の中枢は同じ味に対して満腹情報を出すため、塩味、酸味、うま味には満腹情報が出されていても、甘味はまだ満腹情報が出ていないということがおこり得ます。
つまり、デザート類は甘味の要素が強いので、別腹として食べられてしまうというのがこの説です。
脳が快楽に逆らえないから
脳は過去の経験則から快楽を記憶しています。
興奮したことや感激したこと、そして美味しかった記憶まで、脳はきちんと覚えているので、美味しいと記憶された食べ物が目の前にあれば、それを食べた時の快楽を思い出し、今すぐ食べるように脳が指令を出します。
この、脳の快楽に従えという命令に逆らえないから、というのが三つ目の説になります。
別腹として食べ過ぎてしまうのを回避する3つの方法
目の前にデザートや甘い物を置かないようにする
上記一つ目の科学的根拠である、別腹がおこってしまう胃のぜん動運動は、好物を見た瞬間に無意識におこってしまいます。
満腹の胃にスペースを作らせないためにも、一番手っ取り早い方法は好物を見ないということです。
家族にも協力してもらって、お腹一杯の時は目の前に甘いデザートなどを出さないでとお願いしておくとよいかもしれません。
とてもシンプルな対策ですが、別腹による食べ過ぎを防ぐ最も簡単な方法になります。
栄養バランスの良い食事を心がける
上記二つ目の満腹情報についてですが、人の体は味だけではなく栄養素に対しても、これはもう十分、これは足りない、と選別をして空腹情報を感じます。
例えばタンパク質の少ないパンばかり食べていたら、必要タンパク質をとるまで満腹にならないので、お腹一杯になった頃には糖質の食べ過ぎになってしまうわけです。
栄養バランスを意識して食事をとることで、不足する栄養素に偏りがなくなるため、空腹感を感じにくくなり、甘いもの欲が少なくなるので、自然と別腹を回避することができるようになります。
初めからカロリーや糖質の少ないものを選ぶ
そして最後に上記三つ目の、脳が快楽に逆らえないからという根拠に関して、もう初めから負けを認めてしまうのも一つの手です。
例えば甘い物は食べるけど、量を少量だけにするとか普通のスウィーツではなく糖質制限スウィーツを買うとか、食後に食べるものを敢えてダイエットの障害にならない程度だけ用意しておくというのが、別腹による過食を回避する一つの対策になります。
まとめ
いかがでしたか?別腹には科学的根拠があることと、その根拠に基づき対策を練る必要性があるということをおわかり頂けたでしょうか?
好物を見たことで胃のぜん動運動がおこり胃にスペースができるから、そもそも好物を見ないようにすべきであるという事や、食事に甘みが少ないために満腹情報が偏って甘みを追加したくなるが、栄養バランスを整えることでその欲望が減っていくこと、そして、脳が覚えている快楽にどうせ逆らえないのだと割り切って、あらかじめスィーツなどの量を少なく用意したり、低カロリーや低糖質のものを選ぶことで、自然と別腹による過食やカロリーオーバーを抑えることができるということを紹介しました。
別腹だからと割り切って本能に任せて食べていたら、この飽食の時代、人は必ず太ってしまいます。
食べ過ぎは美容にも健康にも悪い結果をもたらすので、別腹対策をしながら美味しく食事を頂けたらよいですね。