シャワーとバスタブではどっちが節約になるの?
私達日本人はいろいろなところで節約をする習慣があります。殆どの人は、歯を磨くとき水を出しっぱなしにせずにコップに入れて磨くように親から言われたことがあるはずです。
同じようにシャワーを浴びるときも、体を洗っているときはこまめにお湯を止める人が多いのではないでしょうか?水量を少なくするシャワーヘッドなどが売っていることを見ても、シャワーの出し過ぎを気にしている人は沢山いるのでしょう。
実際問題、シャワーをどのくらい出し過ぎたら湯船にお湯をはるよりもお金がかかるのでしょうか?以下、ガスでお湯を沸かす場合と電気温水器の場合も一緒に、比較検討してみました。
ガスの場合
シャワーにかかる費用
シャワーは1分間でおよそ10Lの水が出ると言われています。お風呂は通常一杯200Lと言われています。10L/分ですから、シャワーを20分間連続使用した場合で同じ水量に追いつきます。この調子で、お湯を出していった場合、結果15分で約52円、20分で約70円の費用が掛かるそうです。
お風呂にかかる費用
一般的な浴槽の200Lで計算してみます。上記で述べたようにお湯は10L/分で出ますから200Lには20分の時間がかかり費用は上記から70円になります。
オール電化の場合・エコキュートが安い!
シャワーにかかる費用
電気温水器は電気でヒーター水を温める仕組み、エコキュートは空気の熱でお湯を沸かす仕くみです。ヒーターによってお湯を沸かす電気温水器は、どうしても消費電力が高くなるため、電気代も高くなりがちです。エコキュートのほうが電気代を節約できます。
この場合、1分間に10リットルお湯を出すと考えたら、リットルごとの電気代は決まっているので、ガスと同じで20分以下ならシャワーの方がお風呂の湯舟より安くつきます。
お風呂にかかる費用
シャワーなら20分にあたるお風呂一杯200リットルの電気料金は電気温水器だと約56円ですがエコキュートだと37円です。(二つともPanasonic製使用比較)
しかしここでポイントなのは今は電力が価格競争を起こしている時代なので、安い会社を使ったり、夜間電力を使ったりと、上手に節約することができます。
結果としてガスより電気でお湯を沸かす方が安い
上記をそれぞれ比較すると200Lのお湯を沸かすのにガスだと70円、電気温水器だと56円、エコキュートだと37円となり、電気の方が安く、何よりエコキュートが一番安くつくことがわかりました。
シャワー対湯船どちらが良いかは条件で変化する
早風呂だと
先ほどから言っているように200リットルが一杯の湯舟だと仮定すれば20分以下の早風呂の場合シャワーの方が安くつきます。
※しかしこれは一人の人が湯船を使うと仮定した場合に限られます。
世帯数が多いと
また一方で、家族で利用の場合は水の使用量はひとりあたり0.5人分増えると言われています。そこで例として人数別で計算してみましょう。ここではガス代で比較します。
1人暮らし:水量200L ガス代70円
2人家族:水量300L ガス代105円→一人当たり52.5円
4人家族:水量500L ガス代140円→一人当たり35円
このように、世帯数が多ければ多いほど湯船の方が費用が安く済むことがわかります。
お湯の量が少ない半身浴なら?
私はよくひと風呂120Lくらいの半身浴をします。当然ですがお湯の量が少なければ、シャワーより湯船の方が節約できる可能性は広がります。
だいたい湯船が120Lであったならば、シャワーが12分以上かかった場合はシャワーの方が高くつくのです。
まとめ
湯船とシャワーにかかる費用を比較した結果、2人暮らし以上のファミリーが利用するならお風呂にお湯をためる方が安く済むことがわかりました。
またガスでお湯を沸かすより電気で沸かす方が実は費用が安いようです。特に電気温水器よりエコキュートの方が性質上電気料金を安く済ませることができます。
そして当然ながら湯船に入れるお湯が少ない場合はより節約になり、シャワーの方が費用が高くなるリスクが高まります。
わかりやすくイメージすると、お風呂一杯にお湯をはるのに20分かかるので、2人ならシャワーが高くつかない時間は20÷2=10で一人10分以内で、同様に4人なら5分以内となります。
自分の家族の人数と個々人のシャワー時間を考慮してどちらが節約になるのか、この機会に良かったら皆さんも是非考えてみてください。