コロナでの受験シーズン
鼻マスクの受験生は何故退場させられたのか?
先日大学入試共通テスト(今まででいうセンター試験)で鼻マスク(マスクを鼻を出したまま着用)した生徒が失格になったことが大きく話題になりました。失格は厳しくないか?という意見もあるかと思いますが、私は正当な判断だと思います。以下その理由を3つ挙げてそれぞれ検証していきたいと思います。
①試験官は一発退場させたわけではなく、この生徒は合計6回注意されたのに指示に従わなかった。
②鼻マスクは鼻を隠している状態より息がしやすいため、集中力も増すことが予想される。他の受験生が鼻まで隠してしっかりマスクをしている中で一人だけ鼻マスクをするということは他者に対して有利な状況となり、結果フェアではなくなる。
③過敏症などで鼻を出さないと問題がある人はあらかじめ医者の診断書などを出せば別室で受験できたりの十分な配慮があったが、この受験生はそれをしていなかった。
①についてですが、インターネット上では6回も待ってあげたなんて甘い。せめて2回注意されたら退場にすべきだという意見もありました。試験官は試験会場における警察官のようなものです。違反のあった生徒は厳罰に処さなければいけない立場にあります。その試験官の支持を6回も無視するというのはその指示に不満が有る無しにかかわらず異常な事態です。
また②について皆さん経験あると思いますが、少し走ったり早歩きしたりした時鼻マスクをすると少し体調が改善したりします。酸素をそのまま取り入れることができるのでマスク有りの人よりコンデションが良くなるのはある意味当然のことです。しかし全員が同じ条件で受験することが必要とされている受験会場にて、注意されても無視し続けて一人だけ楽な状態で受験しようなどとは普通に考えてムシの良い話です。
最後に③についてですが、上記にもあるように受験センターの方は十分すぎる対策を取っており、あらかじめクリニックに行って医師の診断書をちょっと書いてもらうだけで対応してもらうことができるのに、それをしなかったということは若しこの退場になった若者が体調が原因で鼻マスクをしていたとしたら、本人の準備不足であることは否めません。
マスク付き受験には様々なうわさが・・・
SHARPのロゴがあるからSHARPマスクがダメなの?
今回初めてのマスク付き受験であった為、色々と世間は不安になりテスト前に沢山のうわさが広がりました。特に大きく騒がれたのはSHARPのマスクを着けて受験したら違反になるというものです。これはSHARP側のTwitterが原因なのですが翻弄された受験生も多いことでしょう。
シャープのツイッター公式アカウントが15日、「SHARP」のロゴが入った自社製マスクは英字でSHARPと書いているから試験会場で使えないとの趣旨の投稿をしましたが、その後、大学入試センターの指摘で「差し支えなく使用できる」と訂正しました。結果として企業のロゴ程度なら問題ないとしているそうです。
SHARP側がリスク管理をするのは仕方がない
このSHARP側のツイートは大げさな気もしますが、リスク管理の面で考えれば正しい判断だと思います。受験生の人生を変えてしまうテストですから、関わる人も受験生本人も十分すぎる対策と確認をすることが必要なのです。
学校側の出す支持をきちんと見て対応することが大切
これから国公立や私立の本試験がはじまります。また中学受験や高校受験も同じでしょう。学校側が支持する条件、特に今までなかったマスク必須やマスク着用方法などの条件を必ず再度確認し、受験に臨んでください。
体調を整えて十分に勉強をすることももちろん大切ですが、学校側(試験センター側)の支持を十分に理解し従うことの大切さを今回の共通テストの鼻マスク事件は示してくれたように思います。