語学は習うより慣れよ。難しく考えすぎないで!
私は初めて海外に行った頃から日常会話レベルの英語に困った記憶がありません。しかし自分より明らかにTOEICなどのスコアが高い人が英語を喋れていない様をよく見かけます。
私は恐らくその理由は、自分が比較的耳が良いことと他の日本人に比べて性格が適当なことが原因だと思っています。
まずインプットの段階で比較的耳がいいので相手の言っていることがだいたいわかります。このインプットでも性格が適当なので、相手の言ってることで少し理解があやふやなところもあるけど、まっいっか…と思って気にせずそのまま受けとめます。
そしてアウトプットの段階で、またまた性格が適当なので、この表現正しいのかな?
ま、いっか、多分伝わるだろう、間違えてたら指摘されるだろうし…という感じでポンポン会話をすすめて行くのです。
主人から、君は英語でも口が滑るタイプだ…と言われたことがあるのですが、まさにその通りで、基本的にいつもこんな感じで走りながら考えるので、いつのまにか何となく英語が喋れるようになっていったのです。
英語の聞き取りは簡単なものから始めよう
とりあえず耳を鍛えてあとは喋ろう!
語学はスポーツだと英語教師の友人が言っていたのですが、私もその表現に賛成です。英語をしゃべりたいと思ってテキストばっかり読む行為は、サッカーがうまくなりたくて筋トレばかりしているようなものです。
とりあえず頑張って耳を鍛えて、同時並行で喋ってみるのです。
私が初めに行った海外はモントリオール
驚くほど聞き取りやすかったカナダの英語
私は独身の頃バックパッカーをしていて世界を30か国程周った経験があります。そんな人はさぞかし幼いころから海外に行き慣れてるのだろうと思われがちですが、私が初めて海外に行ったのは二十歳を過ぎてからでした。
大学の交換留学&ホームステイで訪れたカナダのモントリオールが初めての外国だったのです。しかし今思えば初めての場所がモントリオールであることが私にとって英会話のハードルを下げるという意味でとてもラッキーだったのだと思います。
私はモントリオールで生活する中で驚くほど自分の耳が英語を理解していることに気づきました。あとでその理由に気づいたのですが、私の通っていた中学高校はミッション系の学校で、英語の外国人教師が全員カナダのモンオリオールの修道会から来ていたのです。
つまり私が12歳から耳にしていた発音と同じ発音の人々に囲まれて、単純に自分の英会話力に自信をつけてしまったのです。
友達ができたらイギリス英語が聞き取れるようになった
帰国して大学生活を送る中で、帰国子女の友人経由でいつの間にか外国人の友達が沢山できるようになっていきました。
その中で友達になったイギリス人の男の子がいたのですが、最初は彼の英語の発音が難しく感じていました。他にもアイルランド人やオーストラリア人、カナダのバンクーバー出身の子などそれぞれのアクセントの違いを最初は難しく感じていました。
しかし不思議なことに皆と知り合って1年も経ってくると全ての国のアクセントが問題なく聞き取れるようになっていったのです。この時、耳は慣れていくということを身を持って体験しました。
アメリカで気づいたこと
わからないなら子供のアニメから見よう
子供と一緒にアメリカで生活をしていると子供のアニメを見る機会に恵まれます。そこで気づいたのですが、(当たり前かもしれませんが)アニメの英語は超簡単でわからない瞬間が無いのです。
これは勿論当然のことで、子供の語彙力は多くは無いですから、外国人と言えども英語を普通に学んだ大人にとってはわからない言葉は無いレベルで簡単なのです。
子供の成長とともに見る番組は子供向けドラマになり、コメディなども含むようになっていきましたが、同じように横で見ていくと段々と普通に理解できるようになっていきます。
気付いたらニュースもわかるようになってくる
子供向けドラマを見ていたころから、ドラマを見るのは全く苦じゃないな…と感じだし、そのまま大人向けのドラマや映画も見るようになっていきました。
そして気づいたらニュースも普通に聞けるようになっていたのです。
大学生の頃仲の良かった帰国子女の友達に、何でアメリカのニュースキャスターってあんなに早口で喋るんだろう?と聞いたことがあるのですが、その時彼女はビックリして、
え?日本のキャスターと喋るスピードかわらないじゃない?と答えたのですが、アメリカに住みだして数年たったころでしょうか、ようやく彼女の言っている意味が分かるようになったのです。
たしかに!日本人のニュースキャスターと喋るスピードかわらない!・・・と。
そもそも英語力とは?
難しい話は母国語でもわからないという現実
大学生の頃、とある生化学の英語論文を訳すように研究室の教授に言われたことがあります。難しすぎて困ってしまった私は例のイギリス人の友人にヘルプを求めたのですが、彼はそれを見るや否やコーラを噴き出してむせながら言いました。
「君の教授は君をからかっているんだよ!こんなの君の英語力でわかるわけないじゃないか?僕だって何が書いてあるかわかんないよ!」
この経験から私が言いたいのは、難しい英語と思っている文章は大抵の場合訳すと難しい日本語の文章でもある、ということです。
まとめ
英会話力を上げるのに必要なのは、聞き取る能力と細かいことを気にしすぎずに積極的に話せる会話力です。
積極的に頑張ることは何とかなるかもしれないが、聞き取る能力を上げていくのが難しいと感じる人がいるかもしれません。
そんな人におすすめなのが、自分が聞き取りやすいアクセントのアニメを見ることです。(例えばアメリカ英語が聞きやすい人ならアメリカのアニメを見てください。)子供向けのアニメは語彙が簡単なので知らない単語はほぼ出てきません。
耳が慣れてきたら子供向けドラマ→コメディ→大人のドラマ→ニュース番組というふうにステップアップしていきます。ここで大切なのはステップアップと並行して会話にもチャレンジしていくことです。
英会話力はスポーツのように実践あるのみです。耳を鳴らしながら積極的に会話をしていくというやり方で勉強すると驚くほど効率よく英会話スキルが上がるので是非まねしてやってみてください。