あざの種類、内出血（うちみ）とあざの違いは何？
私は色が白いせいもあって内出血（うちみ）をするととても目立ちます。この青あざは時間がたてば消えていきますが、歳を取るにつれて治りが悪くなっているのが悩みの種です。
今日はそんな内出血とあざの違いについて話をしていきたいと思います。皆さんはその違いがわかりますか？あざというと、体をぶつけたときの青あざ（うちみ）を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか？
あざとは何か？赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざ
一般的には、皮膚の一部がまわりの色と異なって見える状態を「あざ」と呼びます。「あざ」には様々な種類があり、あざができる原因も様々です。青あざ（うちみ）のほか、赤い血流が透けて見え、生まれつきある場合が多い「赤あざ」や、シミなどと同じ分類となる「茶あざ」、ほくろと同じ分類となる「黒あざ」などがあります。
その他にも、蒙古斑(もうこはん)に代表されるように生まれつきのものもあれば、紫外線の影響だったり、何らかの病気が関わっているものもあります。いわゆる内出血とよばれるものは、一般的にはここでいう「青あざ」に分類されます。
つまり内出血（うちみ）はあざの一種である青あざの一つ、というわけです。因みに蒙古斑は青あざに分類されますが、内出血とは異なり、消えるまでに長い年月が必要です。（通常は10歳前後には無くなります。）
黒あざには注意しよう
殆どのあざは健康に害の無いものですが、あざの中でも特に黒あざは、皮膚内部のメラニン色素が増殖することで発生するあざで、場合によっては注意が必要です。
小さいものは、いわゆる「ほくろ」として一般的に知られています。 黒あざは紫外線と関係が深く、長時間の直射日光や、長年の紫外線ダメージによって生じる可能性が高くなるあざです。
あざがより黒、また大きく変化した場合には皮膚ガンへ変異する可能性があるため、あざに変異や変化が見られた場合には、すぐに医療機関を受診したほうが良いでしょう。
赤あざ以外の色は、メラニン色素が皮膚内のどこにできるかで決まる
これらのあざの色の違いはどのようにしておこるのでしょう？ヒトの皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織という3層構造をしていて、表皮にはメラニン色素を作るメラノサイトがあります。メラノサイトは通常、表皮に存在していますが、まれに皮膚のさらに奥にある真皮に存在し、そこでメラニン色素を作り出すことがあります。この真皮で作られたメラニン色素によって、皮膚の色が変化した状態が「あざの正体」なのです。
あざには青、茶色など、いろいろな色がありますが、この色はメラニン色素ができる皮膚の場所によって決まります。たとえば、真皮の中でも深いところにできるあざは青く、反対に浅いところにできるあざは茶色く見えます。さらに、色の濃さにもメラニン色素が関係していて、メラニン色素の量が多ければあざの色は濃くなり、少なければ薄くなります。
一方で赤あざはメラニンではなく、血管が関係しています。皮膚を流れる血管が異常に増殖したり、奇形を起こすことで、皮膚が赤く変色するもので、「血管腫」と呼ばれています。
まとめ
いかがでしたか？ひとえに「あざ」と言っても種類がいくつもあること、一般的に「うちみ」といわれる内出血は、青あざにあたることがお分かりいただけたでしょうか？
あざは、一部の皮膚の色が変化して目立っている状態（色素斑）であり、基本的には生まれつきのものや、生後すぐにできたものを指します。あざの多くは、身体に害を与えることはありませんが、人によっては美的にコンプレックスとなることがあるようです。
あざは、真皮で作られたメラニン色素によって、皮膚の色が変化した状態をいい、あざの色は、メラニン色素が皮膚内のどこにできるかによって、決まります。ほかのあざとは違い、赤あざだけは血管の増殖や奇形によって起こるといわれています。
これらが、大まかなあざの特徴となりますが、皮膚がんなどの危険性があり、気をつけておかなければならないものは黒あざになります。殆どのあざは健康に害はありませんが、美的に気になる方は、美容医療レーザーなどで処理できるものもあるので、一度皮膚科医に相談してみるのもよいかもしれません。
