ひな人形や兜、季節物の出し入れの、正しい時期
正月飾り(門松・しめ飾り)
正月飾り(門松・しめ飾り)を出す時期
門松やしめ飾りは12月28日までに設置するのがよいとされており、29日は「九松」といわれ、「苦待つ」や「二重苦」の意味もあるようで、この日の設置は避けた方がよいといわれています。31日も新年まで1日しかないため、神様に失礼とされています。
クリスマスをお祝いする家庭が多い現在では、25日以降かつ末広がりの意味をもつ縁起のよい28日に飾る方が多いようです。鏡餅を飾る時期も、やはり12月28日が末広がりの縁起のよい日とされています。
正月飾り(門松・しめ飾り)をしまう時期
門松およびしめ飾りについては、一般的に「松の内」とされる1月7日まで飾ります。(地域によって異なります)正月飾りは、各地域で定められた時期に近所の神社に持っていき処分します。1月15日の小正月に神社で行われる「どんど焼き」や「お炊き上げ」で正月飾りを集めて焼きます。
鏡餅は1月11日のぞろ目の日に下ろすのが縁起がいいとされ、この日に鏡開きをおこない、お供えした鏡餅を下ろしてお雑煮などに入れて家族で食しましょう。
ひな人形
ひな人形を出す時期
お雛様を飾る時期は、立春(節分の翌日、2月4日ごろ)から2月中旬にかけてがよいと言われています。 節分で豆まきをして厄を払ったあとに飾る、という流れです。 遅くとも雛祭りの一週間前までには飾り付けを済ませるのが良いでしょう。雛人形を飾り付ける日には、こうしなければならない、といった正確な決まりがある訳ではありません。 長く飾っておきたい方などは、早い方なら年明け頃から飾り付けをされる方もいらっしゃいます。
ひな人形をしまう時期
雛人形をしまうのが遅れると婚期が遅れる、とよく聞きますが、結論から言いますとただの迷信です。 この迷信は、「片付けがちゃんとできないようでは、きちんとした女性になれず、お嫁さんにもなれませんよ!」と、しつけの意味を込めての言い伝えなのです。
基本的には3月3日が終わったら片付ける地方が多いのですが、旧暦(4月3日)まで続けて飾る地域もあります。 リミットは、ひな祭りから約2週間を目安に。 新暦の3月の中旬ごろまでにしまうのがよいでしょう。 旧暦なら4月中旬くらいまでが目安です。
兜・五月人形
兜・五月人形を出す時期
五月人形は、5月5日の端午の節句(こどもの日)の2~3週間前、4月中旬頃から飾り始めるのが一般的だと言われています。詳しい決まりは特にありませんが、お祝い前日の5月4日から飾る「一夜飾り」は、タブーとされているので注意しましょう。
兜・五月人形をしまう時期
通常、5月中旬頃に五月人形を片付ける家庭が多いと言われています。時期としては、端午の節句(こどもの日)が終わったら、五月人形はすぐにしまっても問題ありません。家族みんなで節句をお祝いすることで、五月人形のその年の役目は終わりとなるためです。ご家庭によっては、「せっかく購入した五月人形を楽しみたい」と5月中はずっと飾っているところもあるようです。五月人形は片付ける時期に特に決まりはありません。
ハロウィン
ハロウィングッズを出す時期
ハロウィンは古代ケルト人の『サウィン祭』が起源とされています。『サウィン祭』では10月31日、秋の終わりの日に家に死者が帰ってくると信じられており、それと共に悪い精霊や魔女もついてくるため仮面を被り、魔よけの焚火をするお祭りです。それがアメリカの『秋の収穫祭』で悪霊を追い払う儀式の日と重なり『ハロウィン』となったのです。
よって正確に言えばハロウィンの飾りつけは10月31日だけです。しかしこれを守っている家庭はほぼ見ません。現にアメリカでは当日の約一か月前からハロウィンの飾りつけを始めるのが一般的です。
なので飾りつけに関しては一か月前からがお勧めです。
ハロウィングッズをしまう時期
ハロウィングッズを片づける人が多い時期はずばり『ハロウィンの次の日』です。ハロウィングッズを片付けるべき日は正確には決まっていません。しかしハロウィンは祭り的な意味あいが強いので、終わった後も飾っていては生活にメリハリが無くなるので直ぐに片付ける人が多いのでしょう。
クリスマス
クリスマスグッズを出す時期
クリスマスは言わずと知れたキリストの誕生日です。日本人はクリスマスグッズを出す日を気にする人は少ないですが、ここでは敢えてキリスト教徒のルールを見ていきましょう。
キリスト教では待降節(たいこうせつ)というクリスマスの準備をする期間があります。正確には12月25日の4つ前の日曜日からクリスマスイブの24日までの期間になります。ですからクリスマスグッズを出す日は、2021年の場合は11月28日の日曜日から24日のイブまでになります。
因みに貴方がキリスト教徒で無いならば基本的に出す日は自由です。
クリスマスグッズをしまう時期
キリスト教ではクリスマスから12日間を降誕節(こうたんせつ)と言い、この時期にクリスマスのお祝いをします。そしてこの降誕節の翌日の1月6日、公現祭(こうげんさい)にクリスマスツリーなどをしまうのが正しいそうです。
しかし大抵の日本人は年末年始は正月を祝いますから、そのためにクリスマスグッズは仕舞ってしまうのではないでしょうか?貴方がキリスト教徒でないならば、多くの日本人がそうするようにクリスマスが終わったらすぐに片付けてしまうのも良いと思います。
私が個人的に飾る時期を調整しているもの
ひな人形→兜
我が家はひな人形を節分が終わった日から旧暦の4月3日まで飾っています。ひとつの理由が私と夫が九州の人間で、九州では正確にはひな祭りは旧暦なので旧暦まで飾っていたいなという気持ちがあることです。
そしてもうひとつの理由が、我が家のひな人形は3段飾りなのですが、段を片付けずにそのまま赤の雛絨毯を緑の兜用絨毯に敷き替えて使いたいからです。
こうやって段を片付けずに兜用に使いかえることで出し入れの手間を省いているのです。
ハロウィン→クリスマス
ハロウィンとクリスマスの飾りつけにおいて、私がおすすめしたいのはハロウィンにもクリスマスにも使える飾りつけです。
例えばクリスマスと言えばリースやツリーがありますがそれにハロウィンのオーナメントを付けてハロウィンが終わったらクリスマスのオーナメントに飾りつけすることができます。
特にツリーはハロウィンツリーとして白樺のツリーなども売られています。これなら片付けをしながらクリスマスの準備も出来るので家事楽でおすすめです。
まとめ
一年を通して季節物の飾りつけは何時から何時まで飾ればよいのか迷うことがたまにありますが、だいたいのルールを踏まえたうえで自分流の飾りつけ日や片付け日を設定することをお勧めします。
季節物の出し入れはとても面倒ではありますが、生活に色どりを与えてくれるものなので、子供の季節感を養うためにも積極的に取り入れてみましょう。