18歳成人!法の改正で成人式はどうなる?
今年も成人式が近づいてきました。
中学から別の地域の中高一貫校に通ったため、私は地元の成人式には出席しなかったので成人式の思い出はありませんが、今でもたまに成人式に出るべきだったかなぁと思う時はあります。
成人式は子供から大人へなる一つの節目の日ですから、親にとっても感慨深い日なのではないでしょうか?
今日はその成人式について、成人年齢18歳への改定の話とともに掘り下げて話していきたいと思います。
そもそも成人の日はいつ?
皆さんご存じのように通常成人式が行われる、令和5年(2023年)の成人の日は1月9日になります(因みにこれは2022年度の成人式という扱いになります)。
このように成人の日は毎年日程が変わるのですが、正確に言うと、1月の第二月曜日になります。
結局成人式は20歳でするの?18歳でするの?
何歳で成人式をするかは自治体による
法律が改定されて新成人が18歳になったら、成人式をする年齢も変わるのでしょうか?
実は成人式の時期や在り方に関しては、法律による決まりはなく、各自治体の判断で実施されており、現行の殆どの自治体では、1月の成人の日前後に開催し、その年度に20歳になる方を対象にしています。
成人式を高校3年生にしてしまうと受験シーズンと被る!
成年年齢が18歳に引き下げられた後、成人式をする対象は18歳に変わるのか、変わった場合は高校3年生の1月という受験シーズンに実施していくのか?という疑問が残ります。
また、18歳に法律が改定後初となる2022年度(2023年1月)の成人式は、18歳、19歳、20歳の3世代同時に実施するのか?ということも疑問です。
殆どの自治体は現行の20歳に成人式をするが例外も
このように自治体に成人式を決める権限があるので、実は、いまのところ殆どの自治体が現行の20歳で成人式を執り行うようです。
それは後にも述べますが、18歳成人ができるようになることは、現在の20歳成人と全く同じではなく、飲酒や喫煙などは現行通り20歳までやってはいけないこととなっているため、酒の席で成人の祝いをすることを希望している人などにとっては、成人式を20歳基準で行う方が理にかなっているからかもしれません。
例外的な自治体も勿論あるようで、例えば伊賀市などは3学年(18歳・19歳・20歳)を、同じ年に日程を分けて成人式を執り行うそうです。
20歳になる子たちは2023(令和5)年1月8日に、19歳になる子たちは2023(令和5)年3月19日に、18歳になる子たちは2023(令和5)年5月4日と、それぞれ従来の日程、大学受験が落ち着いたころの日程、受験に比較的影響しない春のGWという日程、とそれぞれ配慮されて日程が組まれていることがわかります。
2022(令和4)年度以降の成人式について | 伊賀市 (iga.lg.jp)
法律の改定で変わることは多岐にわたる
実は20歳までできないこともある
先にも述べましたが、成人年齢が18歳に引き下げられても、飲酒、喫煙、競馬、競輪、オートレース、競艇などの賭け事の券の購入、養子を迎えること、大型中型の車の免許の取得(普通免許は18歳)など、20歳になるまでできないこともあります。
今までできた女性の結婚年齢は引き上げられる
因みに、今までの法律では親の許可があった場合、女性は16歳から男性は18歳から結婚することができましたが、法律改定後は男女ともに18歳以上である必要性が出てきます。
女性が16歳で結婚できるのはどう考えても早すぎますし、男女で年齢差を設けるのも今の時代ナンセンスですので、この改定は納得がいく人も多いのではないでしょうか?
因みに改定後は18歳を過ぎれば男女ともに親の許可を得ずとも結婚することができるようになります。
極論を言えば高校生カップルが勝手に籍を入れることもできてしまうわけです。
このルールはちょっと一波乱ありそうな気がするのは私だけでしょうか?
18歳から可能になる事
18歳で成人になると、クレジットカードの契約やローンの契約、賃貸契約、携帯電話の契約などが個人でできるようになりますし、様々な国家資格にもチャレンジできるようになるそうです。
未成年者の場合、契約には親の同意が必要な為、もし、同意を得ずに契約した場合には、民法で定められた「未成年者取消権」によって、その契約を取り消すことができます。
しかし、成年に達すると、親の同意がなくても自分で契約ができるようになりますが、未成年者取消権は行使できなくなります。
つまり、契約を結ぶかどうかを決めるのも自分なら、その契約に対して責任を負うのも自分自身になります。
安易に契約を交わすとトラブルに巻き込まれる可能性がありますし、社会経験に乏しく、保護がなくなったばかりの成年を狙い打ちにする悪質な業者もいます。
消費者庁のHPを見たり、日頃から騙されないように知識を広げなければいけません。
まとめ
18歳に成人年齢が引き下げられても実は20歳までできないことがいくつもあるということがわかっていただけたかと思います。
間違って飲酒や喫煙をしない・させないように注意しなければなりませんね。
また成人式は必ず成人の日にしなければならないわけではなく、実施は各地区の自治体に任せられているという事、よって自治体の判断を仰がなければいけないということを覚えておいてください。
貴方の自治体が18歳に成人式を行うと言えば高3で行われますし、20歳に行うとすれば恐らく従来通り成人の日に執り行われるでしょう。
少しばかり面倒な感じがしますが、18歳成人制度が日本の未来にプラスになればな、と思う今日この頃です。