Moyadiary
リケジョママのゆるりとアンチエイジング。
バックパッカーの記憶

女一人旅バックパッカーの思い出 ミラノからフィレンツェに到着

フィレンツェに遅れて到着したら

前回南仏からミラノにわたり、ミラノからフィレンツェに行くためにユーロスターに飛び乗った話をしました。私が乗ったユーロスターはミラノ駅を約15分遅れて発車したのですが、不思議と一駅一駅遅れを取り戻すどころかより一層遅れていきました。

女一人旅バックパッカーの思い出 ミラノからフィレンツェに向かうミラノからフィレンツェへ 前回の記事で南仏からイタリアに陸路で移動したときの話を書きました。 ミラノでは少し観光をしたのですが、この...

15分遅れて発車したことを織り込んでも問題なく着けば4時頃にはフィレンツェに着くだろうと思っていたのにユーロスターは、じりじりと遅れが広がっていきました。

結局フィレンツェに到着したのは4時40分過ぎでした。ミラノから電話をしたフィレンツェ駅構内の旅行代理店は閉店時間が5時と聞いていたので、ギリギリだけど何とか間に合って良かった、と思い早歩きで旅行代理店へと向かいました。

遠目から旅行代理店を見つけると、驚くことに店を閉じようとしています。ビックリして走って行って、「もう閉めるんですか?5時までですよね?」と私が聞くと戸を閉めていた女性は当然のように、「私たちが5時で上がれるように店を一旦閉じて帰る用意をする時間がいるでしょ?5時ギリギリに客が駆け込んできたら困るもの」と言いました。

「ミラノから電話をしたものです。すぐに電車に乗って到着したのが今なんですよ、ホテル予約してもらえるって男性の方がおっしゃっていたのですが。」私がそう言うと、奥から30代くらいの男の人が出てきて、「ああ、君昼にミラノから電話かけてきた子?僕が予約を取ってあげるよ、おいで」といってくれました。

宿の予約なしで繁盛期のフィレンツェに行くのは危険

私はホッとしてありがとうございます、と言って中に入ろうとしました。すると後から数人のバックパッカー風の青年がやってきて俺達も予約がしたい、と言いました。
先ほどの女性は、だから片付けていたのに面倒なことになったな、という顔をして黙って黙々と片づけを完了して中に入って行きました。

男性の店員は「今日の客はこの子が最後だ、もう店は閉まるよ」と青年たちに言いました。アメリカ人風の背の高い青年が「何で女はよくて俺らはダメなんだよ、この野郎!」と吐き捨てました。店員の男性は「この子はミラノから電話してきて今日のホテル予約の約束をしていたんだよ、お前らアメリカ人も少しは計画性のある日本人を見習え。」
「お前らイタリア人なんかに言われたくねえよ!」アメリカ人の青年は怒って放送禁止用語を叫んでいました。私が怖くなって見ていると、イタリア人の男性はほっとけほっとけ、と言わんばかりに私を中に招き入れると店を閉めて「終わったら裏口から出てね」と言い、内から鍵をかけました。

私は彼らの言い合いを見て怖がりながらも、自分のことを計画性のある日本人と言われて何だか愉快に感じました。計画性のある日本人はその日の宿をその日に予約したりはしません。こんなふらふらした旅をしている自分を計画性のある日本人と言ってもらえることに変な違和感を感じたのです。

予約表の空きを見ながら男性は、申し訳なさそうに「今はハイシーズンでフィレンツェのホテルはどこもバカ高い上に満室なんだよね。今すぐ予約できるところは5つ星の超高級ホテルか1つ星のホテルだけだよ」
5つ星は当時学生のバックパッカーだった私には問題外だったので、駅から徒歩5分の唯一残っている一つ星の宿に泊まることにしました。

一つ星ホテルと自前の南京錠

旅行代理店の裏口から外に出ると、旅行代理店の閉店を確認した客引きの様な男たちがワラワラと先ほどのアメリカ人青年たちに群がっています。正規のホテルはどこも満室だと聞いていたので違法民泊か何かなのかもしれません。私はつくづくミラノから電話をしていてよかったなと思いました。それと同時にこれからはせめて宿は前日までに確保しようと強く感じました。

外は少し薄暗くなっていました。私は予約してもらったホテルに向かって歩きながら少し不安に思いました。人生初の1つ星ホテルです。駅構内の旅行代理店で予約してもらえるのですから流石に違法宿よりはよいとは思うのですが、安宿は必ず国際ユースホステル加盟店にのみ宿泊していたので、ユースホステル以外の安宿は初めてです。

その宿は裏通りの建物の二階に入り口がありました。宿の主人は小太りの中年男性で、一人旅かい?と訪ねてきました。私がそうだと答えると、「女の子の一人歩きは危ないから僕が一緒に夕飯食べてあげるよ、何ならバーとかにも付き合うけど、どうだい?」と言ってきました。冗談なのかナンパなのかわからず私は苦笑いして結構です、と丁重に断りました。

部屋に入るとあまりにも粗悪な設備にびっくりしました。特に驚いたのが一応カーテンで隠せるようにはなっていたのですがトイレの便座が部屋の端に丸見えになっていたことです。私は流石に面白くなって、これは結構な体験だな、と思い記念に幾つか写真を撮りました。

日本の地方都市のビジネスホテル位の価格はしたので、繁盛期のフィレンツェの宿は本当に高いのだなと思ったと同時に、予約なしできたことは無謀だったなと反省しました。

その時部屋のドアをコンコンとノックする音がしました。先ほどの中年男性がドアの向こうで、夕飯をおごってあげるから一緒に行かないか?とまたしつこく誘ってきました。私は流石に少し腹が立って厳しめに、NOと言いました。男性はしばらくドア越しに立っていましたが、とりあえず諦めたのか静かに階段を下りていきました。

私は夜中に万が一合鍵で入ってこられたら大変だと思い、旅行前に100均で買った手持ちの南京錠でドアを二重ロックしました。それからドアの前に室内にあった椅子やテーブルや自分の荷物を移動させて易々と侵入できないようにしてから、これでよし!と一言つぶやくと、もう一度記念写真を撮りました。

もう外出する気になれなかった私は手持ちのパンとクッキーと水でその日の夕飯は済ませ、ベットにもぐりこみました。安宿ですが不思議とベットだけは綺麗で安眠できるものでした。今日はいろいろあった一日だったなぁ。南京錠買っておいてよかった…無かったら安眠できなかったわ…心の中でそうつぶやくと私はそのまま深い眠りへと落ちました。

ABOUT ME
Moya
アラフォー理系ママです。化粧品、美容医療、ダイエット、サプリメント、食、ファッション、旅、教育、その他お得情報etcを体験談やデータに基づき比較検証しながら日記形式で気楽につづっています。橋本病(甲状腺機能低下症)を持病に持ちながら、前向きに健康と美を追究しています。
PVアクセスランキング にほんブログ村
error: Content is protected !!